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“雨降って地固まる”ではないが、臨時連立を経て政界再編が起きるのだろう
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2011年06月08日 | 日記 :世相を斬る あいば達也
菅直人はこと此処に至っても政権の座にしがみついている。7日の閣僚懇談会では「復興、原発事故対応に早くめどをつけたい。いろいろ取りざたされているが、自分としては常識的に判断したい」、と辞任の時期に言及したようだが、この男の“常識”を信じる人間は誰もいないだろう。未だに「原発事故対応に目途をつけたい」と原発事故オタクにしがみつく有様だ。良く情緒障害を起こした人が自分の爪を噛むように、菅は原発事故に逃げ込んで、己の精神を落ち着かせている傾向があるようだ。原発事故対応を、己の爪の替わりにされたのでは、国民は堪ったものではない。
しかし、政府がIAEAに報告する内容には「完璧に国民を騙し続けた原発事故の生々しい事実が含まれている」「メルトダウン」どころか「メルトスル―」で原子炉圧力容器の底を突き抜け、格納容器の底にまで到達している、と云うことだ。まるっきり、京大の小出先生が解説する通りではないか。小出先生によると、格納容器の底はコンクリートであり、コンクリートが核燃料の塊によって溶かされ、融合する可能性は大いに考えられると危惧していた。その後、コンクリートを突き抜けた場合は、地下に向かって溶融した核燃料が落ち込んで行くことも考えられる。その先のことは筆者には判らないが地下に地下水はある。
このような原発事故のシビアさをIAEA報告にちりばめる事で、まさか、菅が「原発事故対応に目途をつけたい」と云うオタク度をヒートアップさせるとは“常識”では考えられないが、あの男の“常識”なら充分にあり得る。(笑)案外、地下水と核燃料の出遭いで水蒸気爆発や再臨界を望んでいるわけではないだろうが、そう云う事態になったら7条解散を振り回して、国会から国民まで、全員を針の筵に座らせるのかもしれない。
さて、幾人かの読者から「自民との大連立などあり得ない」と云う趣旨の意見を拝領した。出来れば、公明党・国民新党との連立・連携の方が正統民主党の理念が活かせるのではないだろうか、と云う意見だ。たしかに与野党政治の世界だけを見回せば、参議院の当面のネジレさえ解消すれば、と云う考えもある。参議院の過半数は121議席だから、現在の民主106、公明19で125議席、過半数を制する事は可能だ。
民主106、みんな11、社民4、国民3でも124議席になる。 ただ、今回の小沢・鳩山の菅直人への鉄槌でもお判りのように、親小沢vs反小沢の火種は双方に常に残るわけで、実は一番信用出来ないのが、なんと事もあろうか参議院においても、与党民主党の106議席そのものとい云うことだ。故に、菅直人と枝野が仕切った昨夏の参議院選の大惨敗が政治の停滞を招いたわけである。その戦犯である菅直人が1年間も居座ったのだから、民主党内はボロボロになるのは当然だ。野党との連立を計算しても、自党が割れるリスクを抱えているのが民主党なのだ。修復するにしても、時間は相当かかるだろう。
時事通信によると
≪民主公約、大幅修正へ=小沢氏も柔軟姿勢 民主党は7日の常任幹事会で、衆院選マニフェスト(政権公約)の見直し作業を本格化する方針を決めた。自民党が求める子ども手当などの撤回に応じなければ、2011年度予算執行に不可欠な特例公債法案の成立に協力が得られないためだ。公約堅持を主張していた民主党の小沢一郎元代表も柔軟姿勢に転じ、同党の政権公約は大幅修正される方向。党内最大勢力を率いる小沢氏が公約修正を容認する姿勢を示したことで、菅直人首相の後継選びや大連立論議の行方に影響を与えそうだ。
岡田氏は常任幹事会で、東日本大震災で休眠状態にあったマニフェスト検証 委員会を「再起動させる」と表明した。同氏や仙谷由人代表代行(官房副長官)は震災対応を優先する立場から、公約の柱である子ども手当や高速道路無料化などを柔軟に見直す考えを示していた。政策面で自民、公明両党などと歩み寄ることで、両党などとの大連立に向けた機運を高める狙いもある。
一方、 小沢氏は7日、自身を支持する若手議員と意見交換し、次期代表について「野党の協力が得られる人でないと駄目だ」と述べた。首相の早期退陣を求めるとともに、次期政権での重要法案処理に向け、公約修正を容認する考えを示したものだ。≫(時事通信)
以上のように伝えている。小沢一郎自身の声ではない伝聞であり、信ぴょう性は不明だ。ただ漏れ聞くところによると、公明党が「こども手当」を補完する案を考えているようなので、小沢は実質的に公明案に乗っても良いかと考える事はあり得るだろう。
昨夜BSフジの番組で、前原が蛮勇を持って「トロイカにお引き取りを」、「後は若い世代でやりますので」と宣言したようだ。(笑)菅の「小沢さんは暫く静かに…」と同じだ。馬鹿じゃなかろうかと思うが、この前原と云う人間は常に火をつけて、尻〆をチャンと終わらせた事がないので有名な男だ。以前、「糞をしても尻を拭かない男」として拙コラムでも紹介した。ただ、善意に解釈すれば、実力がないのに政治主導で突っ走った所為とも言える。
小沢一郎が代表選に出馬しない場合に限っては、前原が一番の候補になり得るだろう。前原なら自民・公明と上手くやれる、小沢に対し恭順の意を示せば民主党内をまとめる事も可能になる。現菅政権や党幹部でない。アングラマネー問題で今後メディアや司法に追求される実態がないのなら、愚民の人気もそこそこだから、と云う考えもないではない。不快だがあり得るだろう。米国の受けは当然のように良いわけだから。現在、民主党の代表に取り沙汰されている、仙谷、枝野、野田、岡田、玄葉など糞みたいなもので、あて馬にもなっていない。下品な言葉が連続している、書き言葉と品性が一致しないのが、筆者の欠点であり、長所だ。(笑)
ところで、上記のようなおぞましい事が現実になったらどうしよう、と思う人々も多いと思われる。しかし、小沢が後ろで糸を引かない限り、あり得ない前原体制であるとするならば、裁判もあることだし、一回ヤスミも悪くないかもしれない。早晩、前原ならボロを出すわけで、緊急避難連立が一時必要だとすると、半年程度は前原で行くのかもしれない。
正直、小沢グループに、小沢以外に代表選に出すことが可能な人材が居ないだけに、半年内閣なら良いじゃないか(笑)それに、小沢の政治力はコレッポッチも減っていなかった事を見せつけたわけだし、前原は仙谷が何と言おうと、小沢グループを丁重に扱うだろう。 こうする事で、民主党の立て直し時間が稼げるし、震災復旧復興も緒につける。原発処理も政治責任で大胆な発想で処理が可能になる。
増税論やTPPなどの議論は後回しは必定で、菅が財務省の掌で弄ばれただけの話である。菅が消えれば、財政論はゼロからやり直しだし、TPPも簡単に進む話ではない。米国も、TPPどころか、自国の喫緊の財政再建で死に物狂い、日本の内政に口出す暇はない。ただ財政上の融通はして欲しいと喉から手を出しているだけだろう。小沢なら、何らかの手助けはすることになるのだろうと思う。なにも反米なわけではないのだから。
ただ、小沢シンパの皆さま、頭にくる必要はない。政治は局面において、妥協の妥協もあるもの。筆者のこの思考経路は「小沢一郎が代表選に出馬しない場合」であることが前提の話。尚且つ半年程度の話、長くても1年は持たないだろう。気がつくと、前原グループが仙谷を外し、小沢グループと手打ちする可能性さえある。このような流れが出来ると、大連立ではなく、政界再編の可能性の方が強くなると思われる。
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