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【永田町・霞ヶ関インサイド】“内閣不信任騒ぎ”で得した人、損した人
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110607/plt1106071051000-n1.htm
2011.06.07 夕刊フジ
あの茶番劇は一体何だったのだろう、というのが国民の大方の感想である。相も変わらぬ国民不在の永田町権力闘争のことだ。
自民、公明両党など野党が提出した内閣不信任決議案は、6月2日午後の衆院本会議で否決された。民主党から賛成の青票を投じたのは松木謙公、横粂勝仁氏のわずか2人。“最後の戦い”として不信任案可決に政治生命を賭けたはずの小沢一郎元代表は欠席・棄権、田中真紀子氏ら14人が追随した。
では、今回の“内閣不信任騒ぎ”で得した人、損した人は誰か?
最も損をしたのは小沢氏であることは間違いない。採決前の土壇場で菅直人首相に会い、退陣の時期を盛り込んだ「覚書」を交わしたとして盟友の鳩山由紀夫前首相は反対に回った。率直に言って小沢氏は鳩山氏に裏切られたのである。両氏の関係はもはや修復不能だ。
岡田克也幹事長ら民主党執行部は、衆院本会議後、常任幹事会を開き、賛成票を投じた2人を除籍(除名)処分にした。すでに党員資格停止処分を受けている小沢氏については、それ以上深追いしなかった。
不発に終わった「小沢の乱」−。当の小沢氏は今後、どうするのか。「内閣不信任政局」を仕掛け、菅首相から「退陣」意向を引き出したと強弁するが、結果として圧倒的多数で否決されたことは屈辱に違いない。小沢氏には離党・新党結成の選択しか残されていないのではないか。
得したのは、もちろん菅首相その人である。当日の代議士会で言及した「大震災への取り組みに一定のメドがついた段階で、若い世代に責任を引き継いでいきたい」についても、その後の記者会見で平然と「冷温停止が原発事故の一定のメドだ」と語ったのだ。
狡猾の一言だ。東京電力が福島第1原発事故収束に向けて示した工程表によれば、「冷温停止」は来年1月を目標としている。要は、年明けまでの「続投宣言」なのだ。
民主党内からだけでなく、メディア、識者などは辞任時期を明確にして、後継代表・首相を速やかに選出すべきだとの大合唱である。だが、菅首相は、通年国会終盤に参院でたとえ首相問責決議案が可決されても無視を決め込むに違いない。
政治の世界の権力闘争では、判子・署名付であっても「覚書」や「念書」で交わされた約束が守られたことがない。「ペテンだ」と言い募る鳩山氏も見苦しい。菅氏が一枚上手であったということだ。(ジャーナリスト・歳川隆雄)
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