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菅vs仙谷ハメハメ“老醜バトル”民主全員でお遍路に行け!
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110607/plt1106071614005-n1.htm
2011.06.07 夕刊フジ
菅直人首相(64)周辺が、仙谷由人官房副長官(65)に「ハメられた」と激怒している。仙谷氏や主要閣僚、党幹部が、いつの間にか「今月中か7月上旬を軸にした早期退陣→自民党との大連立」へ突っ走っているためだという。鳩山由紀夫前首相(64)をだまして、「ペテン師」と罵倒された御仁が、何をか言わんやだ。菅首相が「8月まで」の延命にこだわる背景に、一連の流れを主導する仙谷氏への嫌がらせという面もあるとしたら、あまりにも小さい。
「主要閣僚や党執行部も共犯なのに、うまく立ち回られて菅首相だけが『鳩山氏をだまし、延命を図った権力亡者』とのイメージが定着してしまった。完全に晩節を汚された。ハメられた。菅首相も同様の考えのはずだ」
菅首相側近は、こう恨み節を漏らした。
この側近によれば、内閣不信任案が否決された2日、仙谷氏に近い枝野幸男官房長官や安住淳国対委員長は「早期退陣を明言したら、国会が立ちゆかない」と菅首相に進言。菅首相はこれを踏まえて続投宣言をした。
しかし、鳩山氏が、菅首相を「ペテン師だ」と断罪するなど旗色が急激に悪くなると、4日には主要閣僚や党幹部が早期退陣に触れ始め、自民党などとの大連立の動きが加速している。
側近は「菅首相は鳩山氏の言うとおり、6、7月の退陣でもいいと思っていたが、枝野氏らの進言通り、一度続投を言ってしまった。これで、周囲が菅首相の外堀を埋めて退陣に追い込まれる構図ができてしまった。絵を描いたのは仙谷氏ではないか」と話した。
仙谷氏が、自民党の大島理森副総裁を交渉相手に「菅抜き」の大連立を模索してきたことから、菅首相の仙谷氏に対する不信感は高まっていたが、両者のスケジュール感は、ここへきて完全にすれ違ってきている。
仙谷氏は6日、BS11の番組で菅首相の退陣時期について「2011年度第2次補正予算案の骨格と特例公債法案の成立で与野党で内々の合意ができたころ」と述べ、合意は「早いほうが良い」と述べた。仙谷氏周辺は「自民党が大連立の条件にしている6月末の退陣を目指している」と断言した。
この日、仙谷氏は大連立に向けた下地づくりのため、飛び回った。
民主党の石井一副代表と1時間余り、続いて、菅首相と約1時間それぞれ会談したほか、小沢一郎元代表に近い輿石東参院議員会長や樽床伸二元国対委員長、夜には国民新党の亀井静香代表と意見交換した。
「自ら首相になるつもりでは」(民主党中堅議員)との声もあるが、昨年末に参院で問責決議を受けたこともあって裏方に徹するとの見方が有力だ。
対する菅首相は、6、7月の退陣を回避しようと、あの手この手の延命策を繰り出そうとしている。
民主党の斎藤勁国対委員長代理は6日、菅首相が5日に「第2次補正予算案を7月中に編成を終え、国会に提出したい」と述べたことを紹介した。斎藤氏が「成立までが仕事ですよ」と語りかけると、菅首相は「そうだな」と答えたという。
■2次補正成立は8月でも無理?
2次補正は本格的な復興予算となるため、今すぐ編成を指示しても、予算案がまとまるのは早くても7月中旬。さらに、マニフェスト見直しで「小沢色」を一掃したい首相は、「マニフェスト見直しを含め、復興債の償還財源のあり方まで議論しようとしている」(首相周辺)。そうなると、編成のめどがつくのは8月上旬。成立となると8月中もおぼつかない。
さらに、菅首相は「どうやって俺をやめさせるんだ。特例公債法案もやる」と民主党幹部に息巻いているといい、今月22日までの今国会の大幅延長まで模索するなど居座りに執念を燃やす。法的に首相を総辞職に追い込める内閣不信任案が、今国会ではもう使えないことが自信になっている。
政治ジャーナリストの角谷浩一氏は「菅首相は自分抜きで話を進められて面白くない。だから、最後っ屁のように仙谷シナリオに反発している。保身も含めた個人的な妄執だ。一方、政権交代をした結果が大連立では『民主党に政権担当能力がない』と認めたことに他ならない。仙谷氏はいわば民主党政権を失敗させた共犯。両者ともに大きな勘違いをしている。(民主党幹部)全員でお遍路に行くべきだ」と話す。
永田町では、被災者も被災地も関係ない醜い政争が続けられている。
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