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菅粛清へ仙谷暗躍…「枝野首相」「石破副総理」で院政狙い
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110606/plt1106061637005-n1.htm
2011.06.06 夕刊フジ
★鈴木哲夫の永田町核心リポート
菅直人首相の早期退陣が有力視されてきた。同僚議員をだましてでも、地位にしがみつこうとする卑しさに嫌悪感が充満しているのだ。永田町の焦点は「ポスト菅」と、民主党と自民党の大連立の行方。その絵図を描くのは、小沢一郎元代表の仇敵で、「影の宰相」とよばれた仙谷由人官房副長官だ。意中の人事は「枝野幸男官房長官を首相、自民党の石破茂政調会長を副総理」だという。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が核心に迫った。
「今月いっぱいには退陣してもらわなければならない。その後の連立や赤字国債発行法案などを考えればリミットだ」
仙谷氏は先週末、周囲にこう漏らした。菅首相のクビを差し出すことに、もはや何の躊躇もない。
東日本大震災の対応のため、官邸に副長官として呼び戻された仙谷氏。だが、菅政権を支える熱意はすでに失せていたという。
「1月の内閣改造前、仙谷さんは菅首相と一対一で、じっくり話した。このとき菅さんは、『更迭なんかしない。このまま突破する』と語り、仙谷さん以外の人事などを話し合った。仙谷さんも『菅さんは一緒にやりましょうと言ってくれた』と安心して話していた。ところが、その数日後、別の人たちから『仙谷を更迭しないと国会は乗り切れない』とアドバイスされ、結局、仙谷さんを切った。前言を平気で翻す信用できない奴だと分かった、と仙谷さんは言っていた」(仙谷氏に近い議員)
このときから、仙谷氏の中には、それまでの「反小沢」に加え「反菅」も確実に加わった。
副長官として官邸に戻った後も、「菅の能力はあんなものだろう」と官邸スタッフらに漏らし、蓮舫行政刷新相や辻元清美補佐官ら子飼い議員に勝手に指示を出した。東京電力の救済スキーム案なども、経産省とすり合わせをした官邸側の代表は仙谷氏だった。菅首相は差し置かれた。
連立についても「菅を抱えている以上無理だ」と早くから判断し、水面下で自民党や公明党幹部と接触していた。もし、野党から「菅降ろし」の動きが出ればうまくそれに乗り、世代交代を図る機会を狙っていたのだ。
5月26日に発足した「復興再生議連」も、仙谷氏が菅首相を切って連立政権を目指す別動隊だ。議連には民主党、自民党、公明党から約90人が参加。世話人は民主党の古川元久元官房副長官と自民党の鴨下一郎元環境相だが、古川氏は仙谷氏の忠実な部下。そして鴨下氏のバックには石破茂政調会長が控えている。
つまり、この議連は、「反小沢」「反菅」「世代交代」で一致し、政策的にも近い仙谷・石破ラインが仕掛けている連立のベースなのである。
「菅を降ろした後の連立は、超党派の動きが3つある。1つは民主党と自民党の長老組。2つめは民主党の松野頼久元官房副長官と、自民党の菅義偉元総務相らの『民自連』。そして3つめが、この『復興再生議連』。だが、『復興−』には自民党の大島理森副総裁や石原伸晃幹事長、民主側は枝野官房長官や岡田克也幹事長らもかかわり始めているから、今後の連立の具体的な中身を詰めていくのはここが中心になっていくだろう。当然、そのナンバーワンは仙谷さんということになる」(自民党幹部)
不信任決議案が採決された2日後には、早くも仙谷氏と大島氏が会っている。この会談は大島氏側が求めたとされる。野党にとって、今後を協議できる与党のカウンターパートは仙谷氏であることを証明したことに他ならない。
また、菅首相がいったん退陣をにおわせた後に居座りを示唆し始めたことに対しても、仙谷氏は枝野、岡田両氏や、安住淳国対委員長らに指示して、「そう遠くない時期」と発言させ包囲網を作った。
仙谷氏は「安住はちょっとはっきりと(時期は夏と)言い過ぎたなあ」と苦笑いするほどの余裕だという。いまや、菅退陣のスケジュールは仙谷氏の手中にあり、そこに「ポスト菅」狙いの面々が集まりつつある。
以前、舛添要一元厚労相は、官邸を「あさま山荘」になぞらえて、その思想や稚拙さを批判したが、小沢氏を粛清した後、今度は菅首相そのものを粛清するということだ。「そのリーダーが仙谷氏」(官邸スタッフ)なのである。
では、菅首相を降ろした後、いったい誰を首相に考えているのか。
仙谷氏に近い議員は「枝野さんが世論調査の人気も高いし、本命と考えている。仙谷さんが本当に首相にしたいのは前原(誠司元外相)さんだが、次の首相は限定の連立政権で政局も不安定なので、前原氏を温存しようと考えている。次の首相はワンポイントで、副総理には水面下で接してきた石破さんあたりを考えているようだ」と解説する。
しかし、こうした仙谷氏の「世代交代論」に対し、民主党では小沢氏と鳩山由紀夫前首相のグループ、自民党では長老組を中心に根強い反発がある。
「世代交代と言って若い奴をうまく乗せ、自分はそれを操る。かつて仙谷は、小沢が御輿を担いでウラで操る手法をさんざん批判したが、結局、同じことをやろうとしている。われわれを排除するというならやってみろ。あんな奴が中心の連立なんか潰してやる」(自民党三役経験者)
「仙谷がやろうとしている連立は、政策的にはわれわれと決定的に違う。離党して新党を作ることも覚悟している」(小沢グループ議員)
仙谷氏のシナリオ通りに事が運ぶかはまだ不透明だ。
■鈴木哲夫(すずき・てつお) 1958年、福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、東京MXテレビ編集長などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など多数。
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