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「大連立構想」菅退場前倒しで加速、後継など主導権争い
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110606/stt11060600140002-n1.htm
2011.6.6 00:12 産経新聞
永田町は菅直人首相の呪縛から解き放たれた。
「今までさんざん、野党にエネルギーを割いてきたが、やっぱり連立を組んでいないと、最後は党利党略が出るから」
民主党の岡田克也幹事長はいつになく雄弁だった。
5日。フジテレビなど報道番組をはしごした岡田氏は、記者団に囲まれると、大連立の有用性を語った。「震災、税と社会保障の課題を乗り越えるには、期限付きの連立が望ましい」。そう言い切った。
自民党の石原伸晃幹事長はさらに踏み込む。安全保障、社会保障、震災復興という3分野の合意が前提条件だと、具体的な段取りを示し、こう続けた。
「私どもがここで(参院で)問責決議案を出すと、また対立が生まれる」。切り札封印にまで触れて、民主党の背中を押した。
菅首相の退陣時期前倒しによって、民主、自民両党の大連立構想はついに「第3幕」を上げた。
課題は両党とも同じだ。どちらが政権与党でも「ねじれ国会」が最大の障害だ。菅首相の退場を契機にねじれが解消されるなら、との期待は高い。
菅政権は何度も大連立を追求してきた。
昨年末の「第1幕」は、たちあがれ日本共同代表だった与謝野馨経済財政担当相を懸け橋に、民自両党が接近しようとした。手法が批判され頓挫した。
「第2幕」は東日本大震災発生後の今年3月中旬。菅首相は自民党の谷垣禎一総裁に電話で呼びかけた。だが「反菅意識」を醸成しただけだった。
そして、その菅首相が、遅かれ早かれ退場する…。
× × ×
両党に温度差があるのは事実だ。「自民党に首相を譲る」という発想は、民主党にはほとんどない。それでも自民党の閣僚経験者の一人は5日、産経新聞の取材に「当然、谷垣禎一総裁が(後継首相の座を)取りに行くべきだ」と強調し、「最低でも財務相ポストを」と高揚感を隠さない。
他の野党の反発も強い。
公明党の井上義久幹事長は5日のNHK番組で「言うはやすし、行うは難しだ」と牽(けん)制(せい)。与党、国民新党の下地幹郎幹事長は激烈な拒否反応をみせた。
「政権交代をやった岡田幹事長が大連立という言葉を使うこと自体が問題だ。解散して選挙に問わなくちゃいけないくらいの問題だ」。顔を紅潮させてまくしたてた。
だが岡田氏はすでに走り始めている。
冷めた表情で一瞥(いちべつ)すると突き放した。
「解散しても事態は変わらない。しばらくは大連立的な考えを入れないと物事は動かない。少なくとも政治家は分かっていることだ」(佐々木美恵)
◇
「ポスト菅」レースの行方は? 一長一短、小沢グループは「草刈り場」なのか
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110606/stt11060600110001-n1.htm
2011.6.6 00:11 産経新聞
菅直人首相の「みせかけ退陣表明」が集中砲火を浴び、退陣時期が前倒しになってきたことを受け、民主党内で「ポスト菅」レースが本格化してきた。前原誠司前外相ら約10人が俎(そ)上(じょう)に載るが、いずれも決定打を欠く。キーワードは「党内融和」と「野党協調」。主な候補者を色分けすると…。(坂井広志)
●人気度
「すべての政治家がどう国難を乗り切るか考えるべきだ」
5日のフジテレビ「新報道2001」に出演した前原氏。代表選出馬について問われると言葉を濁した。ただ否定もせず、北川正恭早大大学院教授に「慎重なのが怪しい」と突っ込まれると「何をおっしゃっているんですか」と目元を緩ませた。
前原氏の強みは各種世論調査で「首相にふさわしい人物」として上位に位置することだ。
その前原氏を上回り、人気上昇中なのが、東日本大震災以降、メディアへの露出度が高まった枝野幸男官房長官だ。もっとも、前原氏率いる凌雲会に属し、閣僚経験からも前原氏の後(こう)塵(じん)を拝しているのは否めない。
●野党協調
前原氏は同番組で「時限的連立でテーマを絞ってやりきる覚悟を持てるかどうかだ」と大連立の必要性を強調。同時に、内閣不信任決議案の採決に欠席した小沢一郎元代表の処分を見送る方向となっていることに対し「ドライに考えてよい。大事なのは、党内の融和ではない」と言い切った。
岡田克也幹事長も大連立志向だが、首相と二人三脚で「反小沢」路線を徹底させた上、融通の利かない性格もあって、小沢グループだけでなく、反小沢勢力からも煙たがられている。
仙谷由人官房副長官は自民党の大島理森副総裁とのパイプを生かし、大連立にひた走るが、問責決議を受け、今年1月に官房長官を退いた経緯から、「仙谷代表」を望む声は自民党内にほとんどない。
●党内融和
保守系の野田佳彦財務相は「自民党とも組みやすく、温厚な性格から小沢グループ内にも敵は少ない」(民主党中堅)というのがもっぱらの評判だ。ただ、財政再建派として知られ、増税路線に傾きがちなのが、増税に否定的な小沢グループにとって玉にきず。
政調会長を兼務する関係から党内融和にこれまでも努めてきたのが玄葉光一郎国家戦略担当相。党内基盤がないのが弱点だ。
このほか、周囲に出馬の意向を漏らしている小沢鋭仁前環境相や樽床伸二元国対委員長は中間派に位置するが、支持の広がりに欠く。
●小沢系は…
党内最大勢力を誇る小沢一郎氏のグループは、不信任案採決で大部分が賛成から反対に回り、一部は欠席。結束力に陰りを見せ始めており、「草刈り場」になる可能性は高い。
小沢氏に近い原口一博前総務相は「求められれば逃げない」と語るがグループ内の支持は得られていない。海江田万里経済産業相も東京電力福島第1原発事故の影響で出馬は困難との見方が強い。
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