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2011年6月2日 掲載
大久保元秘書 キレて激高
TBS報道を名指し
「いくら何でもヒド過ぎる。デッチ上げの虚報ですよ!」――法廷に怒号が響き渡った。6月1日の陸山会裁判で、2回目の被告人質問を受けた小沢一郎元秘書の大久保隆規被告(50)が、TBSテレビの“大スクープ”に激怒した。
TBSは昨年1月、検察捜査の渦中に「ウラ献金疑惑、居合わせた人物が核心証言」と報じた。水谷建設に近い関係者という男性が、04年10月15日に石川知裕衆院議員の5000万円授受の瞬間を目撃したという衝撃内容だった。
石川議員に関する目撃証言に、なぜ大久保元秘書が激高するのかはさておき、拘置所で接見弁護士から報道を知らされた心境を、「ありもしない話で一体どんな人が証言したのか。皆、テレビがウソをつくはずがないと思っており、『いよいよ、小沢捜査も大詰め』と信じてしまう。いたたまれない気持ちだった」と振り返った。
結局、あの「核心証言」を後追いしたメディアはゼロ。TBSも翌日には“スクープ”を引っ込め、その後はウヤムヤに。裏金を渡したはずの水谷の川村元社長の法廷証言も、TBS報道と何から何まで食い違っていた。
「小沢事件は、東京地検のリークによる虚報まみれのマスコミ大報道でつくられていった面がある。裁判官もそれに染まっているかもしれない。大久保被告や弁護側はTBS報道を例に反撃に出たのでしょう」(司法ジャーナリスト)
そろそろ、沈黙のTBSも真相を語ったらどうなのか。
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