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菅を「退陣」に追い込んだ小沢一郎の底力と隠密行動
http://gendai.net/articles/view/syakai/130786
2011年6月2日 掲載 日刊ゲンダイ
再び「政変はこの男」を証明
●やはり「器」が違った
「一定のメドがついたら退陣」を表明せざるを得なくなった菅。「武士の情け」で小沢は撤収を決め、兵を引いた。小沢と菅――。底力と器の違いを見せつけた政変劇だった。
小沢はどうやって菅を追い詰めたのか。
1日は、小沢元代表に続き、鳩山前首相、原口前総務相らが次々と内閣不信任案に賛成を決めたこともあり、アッという間に造反者の数が広がった。小沢グループが都内のニューオータニで開いた集会には77人(代理6人含む)が出席。これには100人近い報道陣から驚きの声が上がった。
「会合は政権交代の時以上に盛り上がりました。『我々こそが民主党の本流だ』という声が上がり、ものすごい団結でした。帰り際に、小沢さんは参加した議員全員と固い握手をしました」(出席した議員)
大マスコミは小沢の造反劇を、「陸山会裁判を抱え影響力が低下している。これに歯止めをかけるため、苦し紛れにイチかバチかの勝負をかけた」などとシタリ顔で解説してきた。「小沢切りのチャンス」なんて菅周辺の声を大きく扱う新聞もあった。
「小沢氏は早くから倒閣の準備を進めてきた。震災後も首相が自分を使う気がないし、被災地対策がまったく進まないから、もう菅首相を交代させるしかないと、1カ月以上も前に決断していた。しかし、動きが表面化すると潰されるから、おとなしくしていたのです。自分のグループ内をまとめ、鳩山氏や羽田氏と連携を強める一方で、野党の自民党内の動きを探り、不信任案提出のタイミングをジッと待っていたのです」(事情通)
この動きにまんまとダマされたのが、菅や岡田執行部だ。造反者の数は「せいぜい10人から20人」と読み、岡田執行部は造反者に「除名」をちらつかせて「解散」で脅せば、小沢チルドレンの1回生議員たちはビビって動くに動けないと甘く考えていたのだ。ところが、開けてビックリ玉手箱である。小沢は本気だったのだ。
「菅や岡田は子分がいないから、小沢のことがよく分からない。命をかけて行動する側近子分がこんなにいることに気がつかなかったのです」(前出の事情通)
それで小沢の強気の行動の背景も探らなかったのである。
小沢は本音では党分裂は望んでいない。血のにじむ思いで政権交代を果たしたのだから、野党の不信任案に賛成票を投じる前に、菅が自ら退陣するよう鳩山とともにプレッシャーをかけてきた。その結果、菅は追い詰められたのだ。
座敷牢に閉じ込めておけば、そのうち餓死か自然死するだろうと、小沢をほったらかしにしてきた菅と仙谷。小沢という男の怖さを今回は嫌というほど知ったはずだ。
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