http://www.asyura2.com/11/senkyo114/msg/485.html
Tweet |
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-3191.html
(日刊ゲンダイ2011/6/4)
「日々担々」資料ブログ 2011-06-04(21:52)
うす汚い茶番劇の結末 鳩山ともども民主党は消滅
前任者の鳩山前首相からも「ペテン師」と呼ばれた菅直人は、ホント、人間のクズだ。
大震災対応の現職首相が「不信任案可決」で総辞職では、あまりにミジメで不名誉でみっともない。それで党内があれこれ根回しして造反劇を鎮め、退陣のお膳立てをしてやったのに、それを逆手にとる。不信任案を否決したのは自分の力だと錯覚し、ツケ上がり、秋以降も続投だと言い出す。同志たちの好意や気遣いを平気で踏みにじり、相手の顔にドロを塗る。人間のやることじゃない。
人間のクズと言うしかないのだ。民主党関係者が呆れて内情を語る。
「不信任案採決前、造反組は90人を超えていた。あのまま採決すれば、不信任案は可決し、菅首相は総辞職しかなかった。首相もそれが分かったから、鳩山さんや亀井さんの説得に折れた。命乞いされた以上、仲間が首相にトドメを刺すのは酷。それで“自分で死に場所を探してくださいよ”と鳩山さんや小沢さんは猶予を与えたのですが、菅首相という人はそういうことが分からないんですよ」
評論家の塩田潮氏はこう言った。
「菅首相はだまし討ちをした。そういうことですよ。新聞社各社が『退陣表明』の速報を打ったのは、複数の周辺にも確認してのこと。鳩山さんと確認書を交わす席にいた人は、菅首相が復興基本法と第2次補正編成にメドがついたら辞めると認識していたのです。あの時点では、菅首相も同じ認識だったはずです。だから会談が成立した。ところが、不信任案を乗り切ったとたんに、菅首相は“まだやれる”と強気になってしまった。そういう、その場しのぎの政治をやることを何とも思わないのが、菅首相の信条であり、人間性なのです」
仲間をだまし、約束を守らなくても罪悪と思わない。こんなデタラメ男が、日本の首相なのである。
◆予算執行できず問責で大混乱
だが、約束を破って菅がいくら政権に居座ろうとしても立ち往生は見えている。国会審議では毎日、「いつ辞めるんだ」「辞めるなら法案を通してやる」と攻められ、とてももたない。野党が過半数の参院は、これからますます大荒れになっていく。きのう(3日)の参院予算委員会でも、菅は自民党の山本一太参院政審会長から「政治的な詐欺」「卑怯で姑息なペテン」と罵倒されていた。
これまで世論は、大マスコミやワイドショーに引っ張られて、「国難なのに野党は菅政権の足を引っ張っている」という空気があり、自公は恐る恐る政権批判をしてきた。しかし、もはや死に体のペテン師首相を積極的に支持する国民はいない。自公は押せ押せムードで、思う存分、菅政権を批判できるようになった。
問題は、宙に浮いた「特例公債法案」の攻防である。今年度の予算執行は、現在、特別会計から一般会計への繰り入れなど“つなぎ”でなんとかしのいでいるが、それもいよいよ限界。タイムリミットが迫っている。この法案が成立せず、赤字国債が発行できなければ、被災地向けの2次補正だってやれない。そうやって自公は菅を追い詰め、追い込み、問責決議案でトドメを刺す作戦だ。
「野党が多数の参院で問責が出れば、可決は間違いない。さらに西岡参院議長は問責可決なら参院開会のベルを押さないと言っていますから、菅首相の政権運営が行き詰まるのは確実です。問責提出は会期末(6月22日)がひとつのタイミングですが、菅首相の退陣時期をめぐって民主党が混乱しているから、自公は『ど前首相は、党を壊さないことを第一に考え、菅続投に“猶予”を与えた。だが、それが逆に民主党を潰す結末になるのだ。せっかくの政権交代もついえる。菅という狂気の持ち主にお情けをかけた鳩山の罪はとてつもなく重いのだ。
んどん醜態をさらせばいい』と思っている。法案は通らず、党内抗争に明け暮れる民主党に国民が呆れ返った頃に自公は問責を出すでしょう」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
参院は小沢グループの議員が多い。菅と執行部が火ダルマになっても、放置されるままだ。
◆狂気の解散・総選挙に打って出たら四分五裂
菅は「通年国会」をやるとか言っている。だが、問責が可決したら、参院に出入りすらできなくなり、法案審議どころじゃない。追い込まれた菅はどうするのか。
「解散すると言い出すでしょうね。小泉元首相が参院の郵政法案否決で衆院を解散したように、参院の問責を理由に衆院を解散する。筋が通らないやり方ですが、菅さんはそんなことは関係ない。民主党は、また小鳩のAチームと菅のBチームに分裂です」(鈴木哲夫氏=前出)
衆院の内閣不信任案可決の回避に続き、菅は、再び「解散」を脅しの材料に使うというのである。だが、それは自民や公明が「待ってました」と喝采すること。解散・総選挙になった瞬間に、民主党は四分五裂だ。
選挙どころじゃない被災地はブーイングの嵐になる。被災地から離れた国民だって、震災対策そっちのけで総選挙に突入するバカな首相と民主党議員に投票する者はいない。民主党の大惨敗、消滅は目に見えている。
だからいくら菅が解散したくても、周りがさせない。菅の延命に付き合って自分の議席を失うアホは、さすがの民主党内にも少ない。被災地出身の玄葉国家戦略相など閣僚は、解散詔書の署名を拒むといわれている。
そうなれば、菅は参院問責を無視して居座り続ける道しか残されない。2次補正の骨格づくりや、社会保障と税の一体改革、エネルギー政策の見直しに取り組むとか言って、延命の時間稼ぎだけを図る。しかし、参院空転の中でどう政策を具体化させるつもりなのか――。今後の政治情勢はそんな救いようのないメチャクチャな展開しか見えないのである。
◆菅にトドメを刺さなかった鳩山の大罪
要するに、菅に延命させておいても何も前に進まないし、いいことはない。政治は停滞混乱し、被災地復旧は遅れ、だれもが不幸になるだけなのだ。
それだけに、内閣不信任案可決で一気にトドメを刺し、息の根を止めておけばよかったのだ。延命にもがく菅の息の根を止めておけば、民主党政権も復活のチャンスがあったのに、ペテン首相を生き残らせてしまったことで、民主党は消滅へ一直線だ。
「ハッキリ言って、2日の“退陣表明”で菅首相の命脈は尽きている。復興基本法と2次補正は自公も反対しないから、6月末にはメドが立ちます。そこまでの政治寿命なのですが、その常識が菅首相に通用するかどうか。私は、自民党の福田、大平時代から歴代の総理を取材してきましたが、菅首相ほど全体が見られず、自分のことしか考えられない首相はいなかった。民主党がどうなろうと、自分の立場を優先し、政権にしがみついてもおかしくありません。しかし、夏以降も居座るようだと、党内の菅支持グループまで呆れて離れていく。支持率も1ケタになるでしょう」(塩田潮氏=前出)
民主党のオーナーである鳩山前首相は、党を壊さないことを第一に考え、菅続投に“猶予”を与えた。だが、それが逆に民主党を潰す結末になるのだ。せっかくの政権交代もついえる。菅という狂気の持ち主にお情けをかけた鳩山の罪はとてつもなく重いのだ。
───
※日刊ゲンダイはケータイで読める。
この貴重な媒体を応援しよう!
ゲンダイネット
ゲンダイオンライン
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK114掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。