http://www.asyura2.com/11/senkyo114/msg/470.html
Tweet |
今回の内閣不信任決議政局に対する動きで自民党をけなしてきたが、どうもそれは間違いで、大きな役回りで政局に関わっていたようだ。
そして、誰が書いたシナリオなのかわからないが、6.2政局騒動は、日本政治の方向性を大きく変えるものになるような予感がある。
秋以降の日本政治は、被災者を含む中間所得者以下の国民にとって、愚劣極まりない菅政権が懐かしく思えるほど厳しく過酷なものになり、日本経済は失われた20年をさらに5年、10年と積み上げていくような気がしている。
もちろん、顔は菅氏から変わるわけだから、国民のどれほどがその“悪政”に気付くかはわからない。
どこまでが本当かは別として、メディアの世論調査によれば、大震災の復興のためなら増税も受け入れるという国民が過半数を超えている。
また、200億円を超える多額の義捐金が集まっていることをみても、被災者のためならと、増税もヤムナシと考える人が多数であっても不思議ではない。
この間、いくつか政局絡みの投稿をしてきたが、あまりにも政局の表面的動きにうつつを抜かし底流を無視していたことを反省している。
まず、菅さんの首相辞任だが、秋の日米首脳会談前までには退陣し、新しい首相が日米首脳会談に臨むことになるだろう。
昨日土曜日昼前のテレビ東京「田勢康弘の週刊ニュース新書」に枝野官房長官が出演していたが、時期は明確には言わなかったが8月までにはやめるようなニュアンスで話し、夜の各テレビ局のニュースも、年越し続投がないことが決まりというムードを打ち出し、夏ごろという時期にほぼ集約されてきた。
日米首脳会談は日本の首相にとって一大イベントだから、首相の辞任と就任は、その機会を強く考慮したものになるのは間違いない。
とにかくこれまでの投稿に責任を持つ意味から、6.2政局騒動とは何だったのか、なぜ、その時期でなければならなかったのかということに触れたい。
まず、自民党と公明党は、確実に否決されるとわかっていながら内閣不信任決議案を提出した。
その目的は、「翼賛体制」を構築しづらい菅首相に辞任してもらうための“露払い”であり、“通過儀礼”である。
内閣不信任決議騒動がなければ菅首相が辞める大義名分がなく、野党に責められたから辞任したという話ではあまりに悲惨な退陣劇となるからである。
これまでもしつこいくらいに書いてきたが、菅政権=菅支持派民主党と自民党の政策的親和性はとても高い。
端的には、09年マニフェストへの対応をみればわかるように、菅支持派の政策は、小沢&鳩山の政策より自民党の政策にずっと近いものである。
今は09年マニフェストにやむなく縛られて面もあるが、今後、自民党との協調路線のなかで徐々にうち捨てていくだろう。
鳩山政権時代とは異なり、現在の民主党は、政策的にはもともと自民党と大連立を組んでもおかしくない関係なのである。
しかし、自民党は、組む相手として、菅直人なる男に首を縦に振ることはできないようだ。
その理由が、市民運動家出身ということにあるのか、左翼的進歩的なイメージないし過去にあるのかはわからないが、菅直人とは組めないというのが自民党の多数意見なのであろう。
政策的には組めるが人間的に組めないというネジレが今回の政局の背景にあるように思う。
そして次に、なぜ、6月2日という時期に内閣不信任決議を提出したのかという問題になるが、それは皆さんも推察されているように、公債特例法案(赤字国債発行条件)を今月中に成立させないと政府が手元不如意になりかねないからである。
公債特例法案を政局の人質にすることは、与野党ともリスクが大きい。
予算としては成立していながら、公債特例法案が成立しないために、福祉から国家公務員人件費まで人々の生活に直結する予算が半分ほどしか執行できないという政治状況はチキンレースの極みになる。
与党には菅首相が辞任すれば成立するというのなら辞任して公債特例法案が成立させろという声が高まり、野党には、人々の暮らしや弱者の生存に関わる問題を政局の材料に使うのはとんでもない暴挙だという声が寄せられるだろう。
このチキンレースは、予算が成立している強みで与党のほうが勝つが、両者とも、そんな政局を国民の目に晒したくはない。
まだ、明確な辞任という話は菅首相の口から出ていないが、7月でも8月でも、とにかく辞任するという説明がされれば、今までは辞任なのか続投なのかさえ不分明だったのだから、それならということで、公債特例法案を成立させる条件が整う。
復興基本法は自民党の意向を丸のみだからスムーズに成立するし、二次補正も自民党や公明党の意向を汲んだものになるはずだから予算案の衆議院優越性を使わなくとも問題なく成立するはずだ。
このような見方に立てば、内閣不信任決議否決後の「辞任約束有無騒動」は、菅首相辞任の“政治的効果”を高めるためのパフォーマンスということになる。
ペテン師や詐欺師とか、なにも辞任は言っていないとか、年越し続投とか、辞任をめぐって激しい応酬がなされてきたが、そのような雰囲気のなか、菅首相が自らの口から「9月になるまでには辞任する」と発すれば(おそらく月曜日までには)、空気を一変させる効果がある。
与野党さらには与党内で辞任をめぐって喧々囂々の応酬があり、メディアも挙げてそれを取り上げ報道してきたから、辞任という言葉を明確に聞けば、国民も安堵の気持ちになり、これで復興や原発事故対応をはじめとする懸案事項がスムーズに動いていくと期待もするだろう。
自民党も公明党も、もともと政権に深く関わりたいのだから、それを機に民主党との協調路線に転換できるようになる。
このような流れで民主党と自民党が握手し、東電賠償スキームから消費税税率アップという中期的政策テーマまでが共通の政策としてスムーズに実現されていくことになってしまうと残念ながら予測している。
新しい政治スキームは、中低所得者にとっては、菅政権を上回る“悪政”が敷かれることを意味する。
これまで、菅政権は猿回し官僚機構の猿だったのに、「官僚をうまく使っていない」とか「間違った政治主導」といった非難がまかり通ってきたから、これからは、官僚機構が表舞台に出してより強い官僚統治を公然と行うことができるようになる。
最後に、どうでもいいことだが、後継者は誰なのか?
これがけっこう難しい。
前原さんは脛に傷を持ち謹慎中だし、仙谷さんは菅さんと同じ理由で自民党多数派から忌避される可能性があり、野田さんでは力不足で役にふさわしくなく、原口さんは欲をみせているが今回の立場が問題だったから難しいと考えると、残るのは、岡田幹事長と枝野官房長官でムリに広げると海江田経産相くらいになる。
枝野さんは「原発事故広報官」ということで知名度と評価が高いようだが、首相が辞任した後釜に官房長官では、あまりにえげつなく無責任(首相と連帯責任)ということで難しいだろう。
岡田さんがいちばん近いところにいるように思えるが、幹事長就任後各種選挙で連戦連敗に近い実績しか残していないことや、あの秀才中学生の域を超えていない雰囲気と説明能力の欠如が代表選や国民にどう評価されるか。
海江田経産相は、原発事故が現在進行形だしそれなりの説明能力もあるから、そのまま留任するかたちになるだろう。
単なる予測ゲームで当たりそうにもないが、岡田さんが最有力で枝野さんが二番手だと思う。
二人はどちらかが代表選に出馬し、体裁を整えるために樽床さんか原口さんが出馬ということになるのだろう。
小沢さんは出馬しないとみる。
誰が内閣総理大臣になるにしろ、暗澹たる気分になる話だ。
政局関連の投稿はこれで打ち止めにしようと思う。
機会があれば、政策に関する投稿はしてみたいと思っている。
※ 関連投稿
「小沢さん、今回の政局は“寸止め”が極意だよ:自公政権への道を切り拓く愚」
http://www.asyura2.com/11/senkyo114/msg/207.html
「小沢さん、菅首相のエセ退陣表明に惑わされず、“寸止め”戦術を貫徹すべき。」
http://www.asyura2.com/11/senkyo114/msg/223.html
「どこでも表明されず、どこにも書かれていない、菅首相の「条件付辞任表明」が事実のように報道される異様な日本」
http://www.asyura2.com/11/senkyo114/msg/269.html
「[6.2政局騒動]少しは小沢氏擁護もしてみたいと思う:端から小沢氏も鳩山氏もソレデイイノダの田舎芝居」
http://www.asyura2.com/11/senkyo114/msg/358.html
「[6.2政局騒動]他党の内輪決着とマスコミの誤報に怒る自民党&「仕掛け情報」に踊らされた「誤報」に逆切れの朝日新聞」
http://www.asyura2.com/11/senkyo114/msg/427.html
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK114掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。