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4日未明、大阪府議会は、議員定数を109から88に削減する条例改定案を成立させた。条例改定案の提案者は、 橋下府知事が主導する「大阪維新の会」。「維新」は現在、府議会で過半数を占める。
府議会は3日も、1)定数削減に加え、2)教職員に君が代の起立斉唱を義務づける条例案、3)大阪府・市再編を論議する 「大都市制度検討協議会」の設置条例案など、「維新」提出の議案の扱いをめぐり、深夜まで協議が紛糾していた。公明、自民、民主、 共産の4会派は、維新の提案する3条例案とその審議無視のやり方と対立、反対している。3日は4会派が反対、退席、欠席するなかで、 維新は採決を押し切り、3条例案は可決、成立した。
また、議員定数を109から88に削減する条例改定案についても、維新は3日までの5月議会会期を延長して4日、採決に持ち込み、 賛成多数で可決した。公明、自民、民主、共産の4会派は、「維新には議論する気がない」(朝日新聞)として、本会議を欠席した。朝日新聞は、 「維新と他会派との亀裂が鮮明になった」と報じている。
維新の定数削減案については、一票の格差をさらに拡大させる内容で、問題がある。公明は特別委員会の設置を求め、 自民は対案提出を検討したりした。だが、維新は「10年前から削減を協議してきたが、3議席しか減らせていない」(同)として、 今議会での決着を譲ろうとしなかった。君が代起立強制法案などと同様に理屈だ。
朝日新聞の同記事は、維新の4日の会期延長を阻止しようと、公明の議員が(維新)の入場を妨害したため、 公明と維新の議員がもみあいになる騒ぎとなったことを伝えている。また、民主の上野和明副議長は、維新の「強権的な議会運営に抗議する」 として、辞職届を出した。「維新」に投票した母親たちからも、「こんなことされたらたまらん」と声が出始めている(→しんぶん赤旗)。
毎日新聞は3日、<君が代起立斉唱条例:解説…議論尽くさず成立>の記事を出し、 <賛否が分かれる君が代起立斉唱条例をスピード成立させた大阪維新の会。「数の力」にのまれ、 チェック機能を失った議会のあり方には危うさを感じざるを得ない>と書き出している。
そして、<危うい議会運営>の中見出しに続けて、「君が代起立斉唱条例案」については、維新の会所属議員でさえ、 府議会に提出する前の約2時間、非公開の協議をしただけだったことを突き止めて、 <維新内でさえ十分に議論された形跡はない>と警鐘を発している。下に記事の一部を紹介しておく。
――条例案は橋下徹大阪府知事が5月上旬に維新幹部に作成を指示。同月25日に議長に提出されたが、 所属議員全員に内容が示されたのは25日未明で、提出前に約2時間、非公開の協議をしただけだ。若手は「反対意見はなかった」と言うが、 維新内でさえ十分に議論された形跡はない。
中西正人教育長は答弁で「条例化は必要ない」と異例の反論を展開し、他会派も継続審査を求めた。しかし、 維新は教育常任委員会の審議を1日で打ち切り、議論は深まらなかった。橋下知事と維新は、今秋に予定される知事・ 大阪市長のダブル選に向けて、実績を一つでも積み重ねようという狙いがある。しかし、強引な議会運営には府民も納得しない。 異論にも耳を傾ける謙虚さを求めたい。――(毎日新聞解説記事)
言論表現の自由は、たとえ相手が自分の意見や考えと異なろうとも、その権利を身命を賭して尊重し守ろうとする精神だ。 大阪府で過半数の勢力を獲得した維新は、今秋予定の府知事・大阪市長ダブル選挙を視野に、「勢い」と「実績」をみせつけようと焦り、 民主主義をふみにじる行為に走っている。
そうした「言論表現の自由などいらない」という立場は、もはや言論と認めることはできないし、断じて、 多様な言論の一部として認めてはならない性格のものである。大阪府議会の公明、自民、民主、共産の4会派は連帯して、この暴走に立ち向かい、 府議会に民主主義を取り戻す必要がある。互いの考えと独自性を尊重し合いながら、この件でのネットワーク連携を広げて、 逸脱し暴走する府知事と維新の会を市民とともに包囲して、府知事と維新の会にレッドカードを突きつける必要がある。
そしてこの機会の4会派の連携を、大阪府の、次代に向けたさらなる成長と発展の基盤としてほしい。 大震災と原発事故にあえぐ日本列島を照らす先駆として活躍を、4会派と広範な市民と、そして各分野・各界で活躍するジャーナリスト諸氏・ 表現者諸氏に期待してやまない。
(小鷲順造/日本ジャーナリスト会議会員)
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