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[6.2政局騒動]少しは小沢氏擁護もしてみたいと思う:端から小沢氏も鳩山氏もソレデイイノダの田舎芝居
http://www.asyura2.com/11/senkyo114/msg/358.html
投稿者 あっしら 日時 2011 年 6 月 03 日 17:16:02: Mo7ApAlflbQ6s
 


※ 文字数が増え面倒で読みにくくもあるので、以下、敬称を略させていただきます。

まあ、少し小沢擁護論でも書いてみようかという気になり、パソコンに向かっている。

ということで、私自身の価値判断はできるだけ避け、当人たちの置かれている政治的条件と選択可能だった判断をベースに振り返ってみる。

今日もあれこれ報じられているが、昨日の政局騒動の決定的局面は、小沢の「今まで引き出せなかったものを引き出せたのだから、自主判断でいいだろう」の鶴の一声で、さらに進んで、小沢グループが内閣不信任決議案への反対を総意にしたことだと考えている。

民主党オーナーを自負する鳩山は、内閣不信任決議案に賛成と拳を振り上げても同調してくれる同志は2人ほどだから、本気で内閣不信任決議案を可決させたいとき以外はたいして意味のある存在だとは見られない。


内閣不信任決議案を共同提出した政治勢力は、自民党・公明党・たち日とそれに賛成を表明したみんなの党などを加えても159議席ほどの弱小だから、可決のキャスティングボートは、与党内に厳然と存在する小沢派が握っていた。

こう考えると、いよいよ内閣不信任決議案かと世情を騒がせていた6月1日時点で、小沢が、今回の内閣不信任決議案をどのように考えていたのかを推察する必要があるだろう。

小沢は、自民党などの内閣不信任決議案提出を菅支持派=反小沢派にブラフを仕掛ける絶好の機会ととらえていたと思っている。

小沢は、単独グループとしては最大勢力であっても民主党のなかで多数派を形成できず、冤罪とはいえ刑事裁判に立たされる身であり、米国サイドにも信をもたれておらず、今の自分にできることが、それなりの数を頼りに存在感を示しブラフを仕掛けること以外にないとわかっている。

私は昨日午前中に“寸止め”を小沢に呼びかけたが、そんなことは先刻ご承知で、“寸止め”どころかブラフ以上の行動を採る気が小沢にはなかったのである。

このような小沢の考え方は、勢いのなかで“瓢箪から駒”(不信任案可決)という危惧をもちながらも、菅支持派も読んでいたはずである。
“瓢箪から駒”を解消するためには、それなりに小沢のブラフに応えてあげなければならない。

それで出てきた“独楽”が、鳩山・菅合意文書であり、代議士会での“一定のメド”と“若い世代への引き継ぎ”という菅の発言である。

だから、小沢は、甘かったり、騙されたり、知らなかったりで、「今まで引き出せなかったものを引き出せた」と言ったわけではなく、「これで今回のブラフ政局は終わりだよ」と宣言する代わりにそう語っただけの話なのである。

小沢は、なぜ、そのような策しか採れないと判断したのだろうか。

その根拠を列挙すると、

● 内閣不信任決議案可決の可決は菅派の「解散」断行を誘発する。

 被災地問題を考えたら解散なんかできないと考えていた人も多いようにも見受けたが、そんな配慮は菅支持派にとって優先度として低いし、小沢派の“反乱”で可決なら総辞職しても先行きが見えないのだから、「解散」に政治的大義名分はある。

 解散で総選挙を実施すれば、民主党はぼろ負けで、支持があるわけではないのに現行選挙制度からもっとも有力な受け皿である自民党が第一党になるのだから、そんな愚かな選択をするはずがないという声もあった。

 しかし、政策を見比べればすぐにわかるが、菅支持派民主党と谷垣自民党は政策的に親和性が高い政治勢力である。
それゆえ、(小沢派+国民新党+新党日本)的政治勢力が連立であっても政権中枢を担うようになるよりは、自民党に政権の座を譲り渡すほうがいいとさえ考えるのが菅支持派だとも言える。

(それは、鳩山・菅合意文書の2番目の項目が「自民党政権に逆戻りさせないこと」になっている背景でもある。鳩山は、そのような動きはあり得ることもわかっていたと言える)


様々な政治勢力の集まりである民主党菅支持派の接着剤になっている一つが「反小沢感情」である。

民主党を政権交代まで押し上げた原動力は、何より、小泉政権の日本社会破壊政策と人材枯渇による大失態内閣の続出という自民党の失政=“敵失”だが、それに次ぐ力は、小沢の政治というか選挙でみせる手腕である。

口先集団にはドベタの選挙を仕切る能力も気概もないから、小沢がいなければ、09年総選挙もぎりぎり過半数かというレベルの勝利だったと思う。

この功績への評価とは矛盾するのだが、反小沢感情にはそのような選挙手腕に対するものも含まれている。
数こそ力を悪びれずに掲げ、業界団体をこまめに拾い集めていき、一般有権者にも“お裾分け”を訴えるという角栄的政治が嫌いなのである。

彼らを良く言えば、有権者は、経済的利益に惑わされることなく、国家社会のあり方や政治的信条で投票行動を決めるべきという考え方なのである。

(このような点で、菅支持派は、同じく口先及び理念優先のマスコミ連中との親和性が高いのである。大手メディアが枝野を評価するのもこの点からなのである。両者は心根が似たもの同士と言える)

これは、本人たちがどれほど自覚しているのかはともかく、「グローバリズム+市場原理自由主義」と「土着基礎の国際性+国民経済主義」の対立と見ることができる。

(「市場原理自由主義」がたんなるスローガンで、実は金融家と多国籍企業のための目くらましイデオロギーであることは、リーマンショック後の金融救済策やGMなどの社会主義的救済策を知り、今回の東電賠償スキームの考え方を知った後なら自明であろう)

政権獲得の功労者小沢も、“友愛主義”の鳩山と同じく、自民党政権に逆戻りさせないことを何より重視したはずだ。

小沢の功績もある程度は認めざるを得ない民主党内の反小沢派よりも、自民党多数派の“小沢嫌い”は積年の恨みもありより強いものがある。

自民党と小沢は、政治思想や政策も今では水と油ほど違うようになり、自民党と一緒になにか政治行動をとろうとしても常に一触即発の危険性がつきまとう。

合意文書の最初の「民主党を壊さないこと」は、鳩山の愛玩物民主党という気持ちの表れだけではなく、「自民党政権に逆戻りさせないこと」の前提であり同義だとも言える。
「自民党政権に逆戻りさせない」ためには「民主党を壊さないこと」が重要な条件だからである。

小沢も鳩山も、菅支持派の“理念主義”から、勢い余って「解散」という事態になることを非常に恐れたと思っている。

● 自民党や公明党との連携がないなかでは、「解散」ではなく内閣総辞職でも先の展望が見えない。


上述した内容に近い話になるが、今回の内閣不信任政局騒動は、あまりにも無策で行き当たりばったりであったことがこの問題を考えるとよくわかる。

内閣不信任決議案を提出した政治勢力は150議席にも満たず、与党内で拳を振り上げた政治勢力も80議席弱である。
そのような政治情況であっても、自民党と小沢派は水と油だから、暫定内閣を構想する話し合いさえ持てない。
内閣不信任決議案が政局として浮上したときから、まさに、“同床異夢”のまま物事が進んだ。

小沢には、上述したように内閣不信任決議案を可決する気はないから、自民党がひたすら“小沢の暴走”に期待して政局を仕掛けたことになる。

自民党のなかに小沢に声をかけたものもいただろうが、「がんばってくれ。こっちもできる限りのことをする」以上の言質は得られなかっただろう。

自民党が、暫定政権で谷垣総理・小沢副総理をまじめにぶつけていたらどうなったであろうか。
残念ながらそれはありえず、下手をしたら、自民党の分裂まで引き起こしかねないような話だと思う。
そうであるなら、小沢派と自民党が建設的に菅政権のあとを考えるという政治状況はないということになるから、内閣不信任決議案が可決されないのは当然である。

● 不信任案の可決でも否決でも、小沢が賛成票を投じれば「除名」が現実化されかねない。

これは、正直に言って、小沢がどこまで考えていたかわからない。
家は近いが個人的面識はないので、性格はテレビや新聞のフィルターを通した情報や書籍でしか窺い知ることができない。

現実問題として小沢の「除名」が取りざたされているが、結論的には「党員資格停止」に追加の処分はないと考えている。
鳩山は今朝もあれこれ文句を言っていたが、小沢処分問題も、今回の政局騒動にケジメを付けるための“通過儀礼”だと受け止めている。

ただ、政局のなかでは、本人はともかく、グループのひとたちや世間が内閣不信任決議案への賛成を声高に叫び続けるような情況が勢いを生み、引くに引けなくなった小沢も賛成票を投じるようなことになる可能性もなきにあらずで、そうなっていたら、「除名」まで進んでいたと思う。

今さら弱小政党=自由党に戻りたくはない小沢は、何かのチャンスで実権を握る可能性もないではないと考え、民主党にとどまることを選択し、内閣不信任決議案を最初から可決させる気はなかったと考えている。

最後に、小沢が内閣不信任決議案を審議採決する本会議を欠席した理由を考えてみる。

小沢には二つの選択肢があった。
一つは実際の対応だった「欠席」で、残る一つは「棄権」である。
白票(賛成)や青票(反対)を投じるわけにはいかない。
賛成できない理由はあれこれ書いてきたが、反対できない理由は、言うまでもなく、菅政権を信任(支持)していないからである。

代議士としての責務を果たすべく本会議場にいれば、注目も浴びるし、松木さんのような血気盛んなメンバーから賛成への働きかけがないとも限らない。
そんな状況がテレビを通じて全国に流れるのはイヤだと考えたのだろう。
どのみち投票行動はしないのだから、申し訳ないが欠席させてもらうという気持ちだったと思っている。


小沢擁護論にはなっていないとのお叱りの声も聞こえてくるが、小沢さんは、小沢さんなりに置かれた状況のなかで精一杯の政局活動をしたと思っている。

ただ、それは、私やここ阿修羅でも相当多くの人が期待していたものではなかったということだ。

今の日本は、菅政権を引き倒すという千載一遇のチャンスが活かされるような政治状況ではなかったというわけだ。

誰が(どこが)得をして損をしたかという見方もあるが、確実に損をしたのは、言葉とは裏腹に菅政権の延命を目的としていたというのなら別だが、党内に虚脱感を充満させ執行部の無能性をさらしてしまった自民党だろう。

民主党は、軋轢を抱えながらも政権維持という観点では統一が保てるんだということが確認できたことは大きな収穫(得)だったと思う。
菅支持派、小沢派、オーナー鳩山のそれぞれは、痛み分けで損得なしのイーブンだったと思う。


ここはいったん落ち着きを取り戻し(あきらめてという意)、これから如何にして、菅支持派的ないし谷垣自民党的政治勢力から少しは国民多数派の生活と健康・安全を考える政治勢力に権力を引き継がせるようにするかを考えていきたいと思っている。

※ 関連投稿

小沢さん、今回の政局は“寸止め”が極意だよ:自公政権への道を切り拓く愚
http://www.asyura2.com/11/senkyo114/msg/207.html

小沢さん、菅首相のエセ退陣表明に惑わされず、“寸止め”戦術を貫徹すべき。
http://www.asyura2.com/11/senkyo114/msg/223.html

「どこでも表明されず、どこにも書かれていない、菅首相の「条件付辞任表明」が事実のように報道される異様な日本」
http://www.asyura2.com/11/senkyo114/msg/269.html


 

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コメント
 
01. 2011年6月03日 17:37:39: bS7IuZMI5Q
鳩山氏はペテンに掛かったと言うのなら、自ら行動しなくてはならない。 それでな無ければ鳩山氏自身にも、ペテン師の共犯の疑いがかけれても仕方が無かろう。 小澤氏は直ちに民主党を離党して新党を結成すべきである。 損得やついてくる議員の数の問題ではあるまい。 国民は鳩山・小沢氏をあてにすることは、もう出来ないと思っている。 三百代言の集団となった民主党議員の言うことも、絶対に信用されることは無いだろう。 今すぐに行動を起こさねば、日本は放射能によって汚染され、人間が住める場所がなくなると言った小澤氏の発言は虚言にすぎないのか。 人間もここまで程度が悪くなってしまえば、言う言葉がなくなってしまった。 かつての東条英機よりも、はるかに程度が悪い。 日本人は断然反抗するべきであろう。 N.T

02. たーぼ 2011年6月03日 17:47:58: YhKRE.p21JpGA : NUxWX5UnAU
あっしらさんの阿修羅復帰を心から喜びたい。

03. 2011年6月03日 18:40:23: OIxNYWfJog
あっしらさん、あまりにも人間不信ですね。これでは政治家は権力目的でのみ動くということです。
松木さんのの行動、権力目的だけでしょうか?
人間には色々な人が居る。権力の為という人も居るし、社会のためと言う人も居る。

政策の違い、そんなもの原発対応、震災対応が優先事項だという認識があれば乗り越えられるものです。

選挙、一番怖いのは菅支持派でしょう。すでに菅政権は内部崩壊しつつあるという話も聞いてます。。選挙になればボロ負けでしょう。
すでに菅総理の元で地方選はボロ負けです。さらに原発対応については80%が支持してません。
菅民主党から刺客を立てられたら、かえって同情票が集まり当選しそうです。
こんな状況で、いざ不信任になって、周りの者たちを解散に引っ張っていけるでしょうか。解散なんて言ったら、周りの者たちが、今の時期、選挙などするべきではない、と大義名分を立て、必死に止めますよ。
また選挙になっても菅政権が続くよりはましです。

私は小沢さん、谷垣さん、演説のように原発対策、震災対策、菅首相では駄目で自分たちできちんとするんだと率直に受け止めました。

生きるか死ぬかという時に、政策の違いなど関係ないでしょう。


04. 2011年6月03日 20:56:17: XOvUrGfMPI
菅がたとえウソでも退陣表明をした時点ですべてが吹き飛んだ。
あれで仮に小沢グループが不信任に賛成すれば、あとでなにをいわれるかわからない。
100%菅が辞任を撤回するとわかっていても、できない。不信任が通ってしまってからでは
菅の二枚舌は証明できないからだ。
菅の二枚舌を証明するには菅をとりあえず信任しなければならない。苦渋の選択とはよくいったものだ。
どれほど悪知恵の働く人間が後ろで糸を引いているのか。
ウソや言い逃れの性質からみて、あの中国人釈放と同じにおいを感じる。
つまり仙谷の入知恵だ。
しかしこれはむしろ菅を辞任よりも無残な窮地に追いやるような気がしてならない。
仙谷は遠からず失墜するだろう。



05. 2011年6月03日 22:12:43: JbjRNIKokk
俺も04さんに少し考えが近いな。
昨日の菅と執行部のしてやったりの得意満面な態度に、今日になってあっしらさん言うところの菅と政策に親和性が高い、谷垣自民党、特に谷垣が心底腹を立てていることがわかったのは意外だった。
昨日のあの梯子を外された茶番劇で自民党はもう勝手にせい!わしゃ知らんとぶんむくれ公明党とともにコップ(民主党)の争いをやらせて高みの見物だ。どうやっても自滅して政権が転がり込んでくるだろうから放っておけとばかりもう手を引くのかと思っていた。
当然、そのほうが利巧だし、しかもかつて自分の親分の加藤康一がこれ(不信任)で政治生命を完全に失い、そのときの止め男だった宏池会の番頭が谷垣であった経験からこれに懲りて棚からぼた餅を決め込むと見ていた。

ところが参院で問責を出す手はずだという。つまり谷垣は党利党略を超えて完全に一個の人間として菅直人という男を許せない、叩き潰すと決意したのだろう。そしてそれは自民党執行部もみなそう思ったに違いない。

今日の朝のTBSラジオに評論家の小沢遼子が出て、昨日の辞める詐欺の結末を呆れながら論じていたが、小沢が埼玉市議時代、与党の自民党とやりあう中で、こっちの言い分も呑んでくれやぁ遼子ちゃんと人懐っこく野党席にまで小沢の説得にやってきたり、小沢の事務所の側まで来たついでに遼子ちゃ〜ん元気かいと気さくに事務所に入ってきて茶飲み話をしていったのも自民党市議だった。社民や共産は横目で通り過ぎるか見もしないのに自民党はそういう懐の太さがあった。
小沢遼子はそういう経験から、自民党はなんでもありの権謀術数が飛び交い派閥の領袖が角突合せて権力闘争を繰り広げ、国民無視といわれた政局を政権維持に使った党だが、節目節目の責任については必ず取るというあたりまえのことをちゃんとやり続けてきた与党の中で政治を学んできた小沢や鳩山には、菅のような鉄面皮の二枚舌と言い逃れの責任回避に長けた男は自民党で政治のいろはを経験した小沢や鳩山には理解できないタイプであり、だから政治上の常識が通用しないことにうろたえたのではないかと推測していたが、なるほど、さもありなんと思った。

そして小沢遼子の指摘に鑑みれば、今日の谷垣と自民党の怒りもそこに由来していると思われる。
政治家として政党人として菅の態度はそれらを冒涜、侮辱しているという根源的な怒りだ。
菅直人と執行部は信頼よりもっと深い自分たちの職の業、政治家としての業を失ったのだ。
どんなにシラを切っても菅の寿命は尽きる。早いうちに引き摺り下ろされるだろう。俺はそう思う。


06. あっしら 2011年6月03日 22:22:19: Mo7ApAlflbQ6s : onVdTZ00nI

03. さん、どうもです。


文章表現力に乏しいので、いろいろな解釈や批判をありがたく思っています。


>あっしらさん、あまりにも人間不信ですね。これでは政治家は権力目的でのみ動くと
>いうことです。

そういうふうに読まれましたか。
「政治家は自分が置かれた条件で最善をつくそうとする」と書いたつもりです。
権力は手段ですから、権力を目的として政治活動をしている人もいるでしょうが、少数だと思っています。

また、自分はとても人間好きな人間だと思っています。


>松木さんのの行動、権力目的だけでしょうか?

松木さんは、自分の信念や政治的判断を貫き通したひとだと思っています。
自分の理念や政策を実現する手段として権力を握ることを考えて政治活動をしていると思っています。


>人間には色々な人が居る。権力の為という人も居るし、社会のためと言う人も居る。
>政策の違い、そんなもの原発対応、震災対応が優先事項だという認識があれば乗り
>越えられるものです。


というお考えはよくわかりますが、残念ながら、そうじゃないのが政治=統治の世界だと思っています。

あんまりこのようなことまでは言いたくありませんが、被災者や放射性物質汚染被害者よりは、トータルな日本(国家や経済)のことを考えるべしという立場もあるのです。とくに国家統治者は...。

震災で困っているひとには最低限の救済は行うがあとは自分たちで何とかして欲しい、放射能汚染を受けても直ちに健康に害があるわけではないのでぎゃあぎゃあ言わないで欲しい、端的に言えば、かわいそうだしたいへんなことはよくわかるが、そのようなことに日本国家の資源を使い果たせば日本の将来は危うくなるという考え方です。

また、あれだけの大震災や原発事故のなかでも、それらを政治的に利用しようとして動いた現実もあります。
自衛隊はともかく、駐留米軍の良き存在性を訴えるパフォーマンスや機動隊の役に立たない放水車の動員など。別に、救援活動や事故対策に奮闘した米軍兵士や機動隊員にケチを付けているわけではなく、あのような状況でも、霞ヶ関や永田町にいて政治目標をできるだけスムーズに実現するために何かいいものはないかと考える人たちがいるということです。


原発対応でも、どうするのかという問題は、日本全体で原発という事業そのものをどう考えるのか、だらだらと長期にわたって汚染水を垂れ流すのを承知で冷却水をかけ続けるのかそれとも少々のリスクはあっても短期で封印をはかるのかなど違いがあります。

震災対応や原発放射能汚染は、これまでの対応ぶりをみればわかるように、残念ながら、できるだけお金と手間をかけたくないというのが政府の基本スタンスなのです。
だからこそ、放射能汚染食材はできるだけ表沙汰にせず、学校にさえ年間20mSvという基準を押しつけているのです。


>こんな状況で、いざ不信任になって、周りの者たちを解散に引っ張っていけるで
>しょうか。解散なんて言ったら、周りの者たちが、今の時期、選挙などするべき
>ではない、と大義名分を立て、必死に止めますよ。


不信任決議の可決は、これまでも縷々書いてきましたが、政治勢力の多数派形成がスムーズにいかないことを意味しますから、解散を選択せざるを得ないだろうと説明しています。

また、菅支持派がぼろ負けすることは私も同意しており、それでも、解散を断行する可能性が高いと説明しています。

なお、解散は内閣総理大臣の専権事項ですから、まわりがどう言おうと菅直人が解散と宣言すれば決定です。


>また選挙になっても菅政権が続くよりはましです。

現状の閉塞感に照らすとよくわかりますが、よりましかどうかは何とも言えません。
理由は、上述の関連投稿のなかに書いていますので、省略します。


>私は小沢さん、谷垣さん、演説のように原発対策、震災対策、菅首相では駄目で自分
>たちできちんとするんだと率直に受け止めました。
>生きるか死ぬかという時に、政策の違いなど関係ないでしょう。

いくつかは具体的な政策は出ていますが、小沢派や自民党からそれほどトータルな政策が出ているわけでないと思っています。
やるとかやれるとかなら、政治家はいくらでも言います。

菅政権は、復興政策について自民党案を丸呑みに近いかたちで採用します。

活きるか死ぬかというときだからこそ、それにどう対応するのか、それをどう解決するのかをめぐって政策の違いが問題になるのだと思いますよ。



07. 2011年6月03日 23:23:03: huWlKNEnOM
「退陣」ほのめかし、前夜作戦=不信任否決の舞台裏−民主執行部
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2011060300911

内閣不信任決議案否決に大きく響いた菅直人首相の「退陣発言」。
その作戦は、採決を翌日に控えた1日夜、民主党の岡田克也幹事長や枝野幸男、仙谷由人正副官房長官ら政府・民主党の幹部10人で練られたものだった。
採決前の舞台裏を追った。

 ◇「小沢切り」想定

衆院の民主党会派はその時点で305人。
53人欠けても委員長ポストを独占し、委員数でも野党を下回らない安定多数252人を維持できる。
「造反が40〜50人なら厳しく処分すべきだ」。
岡田氏らの会合では強硬論が相次ぎ、結局、賛成者を即日除籍(除名)する「小沢切り」の方針を決定。

その一方、造反者が、衆院の過半数を失わない66人までにとどまるよう、ぎりぎりまで努力することを確認した。

岡田氏らは、そのための作戦を協議。被災地の状況から衆院解散は困難との思いは共有していたが、「けん制のために解散風を吹かせる」として、採決が予定されていた2日の衆院本会議後に臨時閣議をセットすることが決まった。

さらに、「造反予備軍」の軟化を誘う手段として、採決前に菅直人首相が「退陣」をほのめかす案が出され、2日昼の党代議士会で首相が発言する内容の調整に入った。

内容は最後に首相が筆を入れた上で、同日朝に芝博一首相補佐官から岡田氏らにメール送信された。


08. 国民生活第一の政治を渇望する男 2011年6月04日 17:01:53: 0U2igalbQQlJg : hlaap1v3II
阿修羅さんへ  「あっしら」氏の投稿文には,感銘した。真実は,小沢に問いただすほかないにしても,十分「小沢一郎伝記」の一文を飾れる分析だ。ここ2月前から,民主党の自民党化に,胸糞悪く思い,「マスごみ」の報道にも,嫌気がさし,友人の二人からも,「朝日新聞の購読をやめた。」ときかされ,日本政治の悪性を「日本国民」に転嫁していた。それほどに,面白くなかった。ここにきて,この(なんとよべばいいのか)「阿修羅」をみることで,特に「投稿文」に限るが,ストレス解消となっていた。あらたに,{あっしら」氏の投稿文で,自己の世界を発見できた喜びで,選挙に行ける勇気が湧いた。「あっしら」氏,これからも,投稿を続けてくれ,その分析力で,我々に,希望をくれ。期待している。昨今の「嘆かわしい,コメンテーターをに毒を飲まされてたくないのだ!!」もう,投稿をやめようとは,イワナデくれ給え。

09. 2011年6月04日 21:58:01: huWlKNEnOM
菅政権の最期  田中良紹の「国会探検」
http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/mb/post_264.html

内閣不信任案が否決されたことで「解散・総選挙」の選択肢は消え、菅総理には自ら退陣するしか道はなくなった。
しかも与野党を問わず周囲を敵に回したから末路は哀れなものになる。
それが菅政権最期の姿である。

中略 

この国では「民主主義」をまともに教えていないから、民主政治について国民の多くはとんでもない勘違いをしている。
「政局はけしからん」とか「権力闘争ばかりしてなんだ」と言うが、民主主義政治とは国民を守るために権力闘争をする事を言うのである。
国民に主権があると言う事は、自分たちの生活を守ってくれないと思ったら、権力者を「ころころ変える」権利があるという事である。

しかしそれが国民に理解されていない以上、常道ではない仕掛けをして、誰が与野党一致の政治体制の構築を阻んでいるのかを、国民の目に見えるようにしていかなければならない。
それが今回の不信任案の否決で始まったと私は見ている。


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