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−絶好機をみすみす逃すとは、何やってるんだ。菅「辞任表明」など空手形だぞ !−
6月2日は風雲永田町のピークの日、この日をもって菅直人総理の息の根を止めることができる絶好の機会だったはずなのに。またしても希代の権力亡者の菅直人に、するりとくぐり抜けられてしまいました。
小沢一郎元代表のグループ、鳩山由紀夫前首相などの中間派など、自公提出の内閣不信任案可決に必要な80人余以上の同志の糾合は、完全に目途が立っていたわけでしょう。なのに、なぜ最後まで同不信任案賛成で突っ走らなかったのか。
敵さん(菅直人)だって不信任案が可決されると分かって真っ青になったのです。だからこそ、にわかに同日午前中鳩山氏と話し合ったわけです。その場で仮に「辞任」の話が出たとしても、即刻辞任ならまだしも、「先送り」の条件付辞任ではないですか。
菅・鳩山両氏の間で一応文書まで取り交わし、「菅辞任」を確約したと言いつつも。政治屋特に菅直人の約束などまるで当てにならないことくらい、とうの昔に折り込み済みだったのではないですか。えっ、鳩山さん、小沢さん。
つまり菅直人にしてみれば、とにかく目前に迫った不信任案可決を回避するための窮余の一策でしかなかったのですよ。老練な政治家のはずの鳩山氏、小沢氏はなぜそんなことを見抜けなかったのでしょう。
結局小沢、鳩山グループをまるめ込んで、不信任案を多数で否決してしまえば後は菅直人のもの。それが証拠に、息を吹き返した岡田克也幹事長などのゾンビ連中が、菅の退陣の時期を巡って「菅総理の退陣は復興のめどがついた時、つまり現時点では決まっておらず、それ以外の条件はない」などと言いはじめているではないですか。
常日頃「友愛」をモットーとする鳩山由紀夫氏は、菅直人らに完全に手玉に取られただけなのですよ。「うそです。それは先方がうそをついているだけであります」などと鳩山氏が釈明してはみても、しょせん後の祭りでしかありませんよ。
おそらく菅直人は、不信任案採決前の党代議士会で辞任を口にしても、今までさんざん見せつけられた手法で、あれこれ言い逃れして早期になど辞めませんよ。2次補正予算案が今月中に成立しても、同予算案が8、9月頃執行されても、今度は「福島原発事故が収束しないかぎり復興にめどが立ったとは言えない」などと屁理屈つけて、さらに居直り続けかねません。
こうなると同原発事故の工程表では、収束には早くても来年の1月まではかかるわけです。いや福島原発各号機の現状から見れば、無能政権のもとではこの先何年かかるかしれやしません。菅直人の倒錯した論理では、その間ずっと「復興、復興」で居直り続ける口実になるわけですから。
第一世間一般の金銭貸借などの契約書でも、返済時期を明確に条文化しない契約書など有り得ないではないですか。返済金額、この場合は「菅総理辞任」だけは一応明確にしたものの、それを履行する時期はいつなのか、それこそが肝要なのです。「復興に一定のめど」がつくとは具体的に何を指し、時期はいつなのか。この決定的事項が曖昧模糊としているのですから話になりません。
これが権力亡者の菅直人の作戦だったわけです。こんな合意文書では法的にも無効な空証文ですよ。まあ、まんまと乗せられましたね、鳩山お坊ちゃま。
本来反対に回るはずだった民主党議員らの間ですら、「党分裂という深刻な事態が回避できた」「解散がなくなった」といった、評価や安堵の声があるようです。
でも心ある国民有権者は、昨年6月に菅直人政権になってからの民主党の変質で、とうの昔に「民主党などもうどうなってもいい」と腹をくくっていますよ。むしろ(大別して)菅民主党と小沢民主党では、しょせん水と油、永遠に交じり合わないことがはっきり分かったわけですから。不愉快で非生産的なゴタゴタがいつまでも続くよりは、いっそのこと思い切ってこの際スパッと分裂してくれた方がすっきりすると考えていたくらいです。
それに仮に解散・総選挙となった場合、多くの民主党議員が落選する可能性が高いといっても、そんなもの国民有権者にはまるで関係ない話ですから。
今回もし不信任案可決となれば、その先にはひょっとして「小沢首相」誕生の可能性もあったわけです。しかし自民、公明など各野党が折角伝家の宝刀を抜いてくれたのに、すべてを水の泡としてしまって。あーあッ。
単なる誤報か揣摩臆測のたぐいか、2日夜の「ネット版・テレ朝news」では、フランケン岡田改め「ゾンビ岡田」が、今回の件で小沢元代表の造反は重いとして、先の党員資格停止から最も重い「除籍処分」の検討に入ったとありました。これには小沢氏本人より鳩山氏が怒り心頭、「ならば岡田幹事長の首を取るまでだ」と周辺にぶちまけているといいます。でも鳩山さん、とうやって「岡田の首」を取るおつもりですか。何か方策があるんですか。
小沢陣営からすれば、一気に「チャンスの後にビンチあり」なのではないでしょうか。すべては6月2日という天の賜物の日に、菅直人という最大の奸物の息の根を止めなかったことにあるのです。鳩山氏という当てにならないメッセンジャーなど立てずに、分裂しようが解散になろうが、何が何でも突っ走るべきだったのではないでしょうか。
ここから菅直人を絶体絶命に追い込む、何か取って置きの秘策がありやなしや。
何やら絶好機を逃した後の深い落胆が残るのみです。本当に「政界一寸先は闇」。延命中にまた不測の事態が起きて、今回の退陣表明など白紙になることだってあり得るのです。こうなれば菅直人が退陣表明したことで事実上レームダック化し、早晩の衰弱死を待つという、“あなたまかせ”の消極戦法しかないと思うのですがどうなのでしょう。
以上文脈のていを為していないかもしれない、悲憤慷慨の一文でした。
(大場光太郎・記)
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