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内閣不信任決議案の可決に必要な数は集まったのだろうか?
数は集まって欲しいと思うが、数を確保した上で採って欲しい戦術は“寸止め”だ。
(結果論的に“寸止め”となる80人足らずの確保でもいいとも考えている)
“寸止め”というのは、「反乱票」を内閣不信任決議案可決にぎりぎり“達しない”数しか出さないというものである。
仮に、可決ラインが83票であれば、賛成に81票を投じ、小沢さんと鳩山さんは投票を棄権する。(情勢をきちんと読んで棄権者の数をコントロールしなければならない)
このような策は、トップの胆力のなさでたんに腰砕けとなったあの「加藤の乱」とは決定的に異なる。
内閣不信任決議案の可否はともかく、すでに賽を投げたのだから、政局は大きく動く。
“寸止め”は、その政局で主導権を握るために極めて有効な戦術だと考えている。
私は、今すぐにでも菅さんを首相の座から引きずり下ろし、“足蹴”にし“唾棄”したいと思っている人間だ。
最後に参照として示す投稿で書いたが、そう思うほど、菅政権を無能視し嫌悪している。
しかし、政治的現状を考えると、内閣不信任決議案が可決されても、その後の政局に光明が見えない。
小沢さんが「とにかく菅だけは引きずり下ろす」と勢い込んで内閣不信任案を可決させても、菅さんは解散総選挙を選択すると思ってきた。
昨夜来そのような報道も流れているが、それは、内閣不信任決議案への賛成が増えることを牽制するためのブラフというだけでなく、本音が多分に含まれていると受け止めている。
菅さんは、小沢支持派に政権を委譲するくらいなら、自民党に禅譲したほうがいいと思うほど小沢さんをというか小沢的政治感覚・手法を嫌っていると推測している。
また、内閣総辞職をすることで、すんなり政局が安定するわけではないとも判断しているだろう。
内閣不信任決議案が可決する数を小沢支持派が集めたということは民主党菅支持派が220余りしか数が確保できないことを意味するから、「2/3再可決」ができなくなるというレベルではなく衆議院で過半数が維持できないレベルまで落ち込む政局の誕生だ。
それでも菅支持派民主党が第一党であることは間違いないが、そうなった契機が内閣不信任決議案の可決だから、その後の政局で主導権を握ることはできず、自民党、公明党そして小沢支持派らのあいだの駆け引きで政権構想が進んでいくはずだ。
自民党と小沢支持派は、菅支持派と小沢支持派の関係に劣らぬ「水と油」の間柄だから、本格政権はムリで、どのみち選挙管理内閣的政権になるだろう。
そのように先を読むなら、内閣不信任決議案可決を契機に解散・総選挙をという菅さんの選択はおかしなものとは言えない。
(災害地問題や定数違憲問題が牽制材料として取り上げられているが、菅支持派は強行突破すると思う)
この政局と現在の社会情況のなかで総選挙になれば、おそらく、自民党が過半数超え、民主党小沢支持派(新党)、民主党官支持派(民主党)、みんなの党が50〜70議席くらいのあいだでしのぎを削り(3党で190くらい)、公明党(30近く)、共産党と続くような結果になると予測する。
結論を言えば、総選挙後は、自民党+公明党(+アルファ)連立政権に戻ることになるだろう。
小沢さんをはじめ小沢支持派や小沢支持有権者がそのような政治的近未来を望むなら、内閣不信任案の可決に向け突っ走ればいいと思う。
私は、原発事故に対して政治勢力として最大の責任を負うべき自民党が中心に据わる政権を近未来に望まない。
そうは言っても、内閣不信任案を否決したところで、小沢グループに展望があるのかと問われるかもしれない。
内閣不信任案を可決すれば、上述したように政局の主導権を自民党が握ることになるが、“寸止め”で否決すれば、間違いなく小沢支持派が政局の主導権を握ることになる。
民主党菅支持派執行部とのあいだで行われる「除名」と「離党」をめぐる攻防が最初の政局になる。
この政局の行方はあまり見通せない。
政権を維持するため、数の論理で獅子身中の虫をそのままとどめるのか、この機会に憂いを一気に断ち切るのか、挙党一致の合唱が湧き上がるのか、菅支持派のなかで様々な意見と動きが出てくると予想されるからである。
それでも、とにかく政局の中心にいるのは小沢支持派であることは間違いない。
相手に下駄を預けながら、小沢支持派は新しい道を模索することができる。
小沢さんには、また再びの「壊し屋」にはなって欲しくないという気持ちもある。
菅政権が悪いと言っても猿であり、猿回しは官僚なのだから、それを踏まえたうえで新しい政権像を模索する必要があると考えている。
極端に言えば、シャッポは菅さんのままでもいいと思うくらいだ。
最後に、菅さんには無理筋なのだろうが、鳩山さんが昨夜話したように、内閣不信任案の決議前に菅さんが自ら首相の座を降りる工作を最大限続けて欲しいという思いもある。
どうであれ、日本の政局が大きく動き始めたことは確かである。
しばらくは混沌が続くだろうが、そのなかから、少しは賢明な政治勢力が生まれ出ることを切に期待する。
※ 参照投稿
だらだらと長い文章なので、前半の部分だけお読みいただければと思っています。
また、上述した内容はコメント欄7で書いた内容に即したものです。
「(原発事故への政府対応のまとめ):「菅政権に対するとんでもないカン違い」:“非官僚政治”や“政治主導”をめぐる錯綜」
http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/185.html
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