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不信任案の可否で生じる政治のゆくえ どちらに転んでも菅はお陀仏
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2011年06月02日 | 日記 :世相を斬る あいば達也
漸く自公などによって、菅直人への「内閣不信任決議案」が提出された。恭悦至極に存ずる次第だ。おぃおぃ、不信任が可決されるかどうかも判らんのに、なに寝言を言っている!と叱責の声が聞こえてくる。(笑)
そうそう、たしかに不信任の可決が絶対だとは言い切れない。ただ、一昨日までは五分五分だと思っていたが、6月2日午前1時半の時点で、六四で不信任可決と読んでいる。今回は民主党代表選と異なり八百長はあり得ないので、概ねビンゴ!だと思われる。
まぁ官房機密費が飛び道具のように消費されたかどうか判らんが、共産党の棄権には呆れた。どうも志位と云う男が委員長になってからの共産党はおかしな方向で動いている。是々非々も良いが、与党に与する共産党とは、存在意義自体が失せたようである。社民党は相変わらずウロチョロしている。55年体制の美味い汁戦術だとでも言いたいのだろうか?不信任が可決の暁には、消え入る政党と云うことだろう。共産・社民の菅政権に与する姿勢は、何となく察する事は可能だ。小沢・鳩山・自民となっては、まさに日本政治の保守源流への回帰であり、社会主義政党の出番はゼロに近くなる。
まさか今日の午前中になって、菅直人が辞任を宣言するとは思えないのだが、筆者はまだそのリスクが幾分残っているようで気持が良くない。これが一番気分的に厄介だ。自ら非を認め小沢に後を託し、辞任を決意した菅直人が出現するのが一番困る。民主党内で一定の処遇をせざるを得なくなるわけで、菅直人を日本の政治の世界に顔を出させたくない筆者としては一番困る状況なのだ。まぁ菅の性格から杞憂に過ぎないと思うのだが、とても心配だ。八百長が通用しないと悟った段階で掌を返す危険は残っている。「僕は副総理くらいには残れますよね?」菅なら言いそうだ。
さてそれでは、不信任が否決された場合から、今後の日本の政局を考えてみよう。おそらく不信任に賛成する民主党衆議院議員は70人は超えるだろう。そうなると民主党・国民新党連立で政権は維持する事が不可能になる。当然社民党を取り込み、ギリギリの衆議院優位を考えるが、増税路線もTPPも普天間移設もすべてパーである。
参議院では、当然のように問責決議案が決議され、西岡議長により、参議院本会議のベルは永遠に押されない。(笑)菅直人は参議院出入り禁止になるのである。つまり、参議院を解散する事は出来ない(笑)、ので菅政権は万事窮すなわけである。菅内閣は不信任で勝っても、勝っても負けるのである。 勝っても負ける勝負の罠に菅直人たちは嵌ったと云うことだ。
ウ〜ンと唸ってしまいたくなる、小沢一郎の国会戦術だ。負けても勝つ、勝ったら勝つ。小沢一郎はマスメディア曰く刑事被告人の分際なのだが、全然そんな立場を歯牙にもかけていない。流石の朝日も、その件を持ちだし菅直人擁護の論陣を張れなくなっている。もう9割方詮方なき情勢で、声も出なくなったようである。おそらく、米国の「天の声」から、現在の政局に口出しは無用、大人しく情勢を見守れと命じられたのであろう。午前3時になって≪不信任案、民主の造反拡大 首相は可決なら解散の意向≫と云う見出しを打ったが、なんてことない菅が呪文のように「解散」と言い放っていたと云う内容の記事だった。余程民主党議員は馬鹿だと思っているようだ(笑)
つまり、70人超えの議員をまとめた小沢一郎らに対し、菅は勝っても何ひとつ手出しが出来ないのが実情だろう。本来正統民主党は鳩山・小沢側にあるのだから、今までの脱小沢路線を大幅に軌道修正した政治路線を進めざるを得なくなる。しかし、今度は仙谷前原が菅を脅す立場に豹変する。いずれ両院議員総会で菅の代表降ろしが早晩訪れることにもなるだろう。菅政権が不信任を切りぬけても、実は即刻壁に突き当たり二進も三進も行かなくなると云うことがお判りになったかと思う。
それでは愉快な不信任成立の場合を考えてみよう。個人的には、菅直人と云う一人の屑で、ずるくて、卑怯で、気の狂った最低な男が国益を損し、国民を愚弄する事がなくなるだけで充分に満足なのだが、国家と云う視点で考えると、それなりに厄介な問題がつきまとう。
先ずは総辞職なのか、解散なのかだ。常識的に解散はあり得ないし、この国難において政治空白は一時たりとも許されぬ、通年国会をしてでも国難に対応したいと、昨日の討論会でも「国民は国会が一丸となっての復旧・復興を求めている」主張していた男が、解散総選挙!と叫ぶのは理屈に合わない。朝日新聞もこの場になって、菅の解散を支持するほど馬鹿ではないだろう。(笑)
しかし、それでも菅直人なら、日本中を敵に回してでも「解散!」と叫ぶ可能性はある。総務省は≪ 東日本大震災の影響で4月の統一地方選を延期した岩手、宮城、福島3県の33市町村は地方選の選挙期日が決まっておらず、6月11日以降に任期満了を迎える4市町についても選挙の延期を決めたばかり。同省は津波で被害を受けた選挙人名簿の復元のほか、選挙の応援態勢、投開票所の確保、有権者の所在把握など、自治体ごとの実情を把握している最中だ。ただ政府は、衆院選は地方選と同じ対応をせず、憲法の規定で解散から40日以内に衆院選を行う見解を答弁書で示している。総務省は「衆院が解散された時点で、できるだけ正確を期して衆院選を行う」(同省幹部)考えだ。≫(毎日新聞)
まぁ片山が岡田に迫られて報道の如き動きを見せかけているのだろうが、可能性はゼロではない。 国民の苦しみを無視した権力亡者菅直人は二度と国会に戻ってくることはないだろうから、個人的には清々する。しかし、自民党が09年の政権交代時の裏返しで圧倒的勝利を得る可能性が高い。増税路線、TPP参加、辺野古基地容認、官僚との蜜月再開、原発の推進維持等々、これはこれで見逃せない問題を包含している。まぁ権力亡者を選んだ烏合民主党議員は自業自得で済むのだが、正統民主党議員連中はトバッチリも良いところである。民主党の看板を背負っての戦況は惨憺たるものがあるだろう。3人に2人は落選だ。
これを救う道はあるのだろうか?不信任造反で負けて除名されたら、小沢鳩山中心の100人規模の野党が誕生する。小沢支援の経済人はまだまだ存在する。鳩山兄弟の資金力と小沢の選挙力は健在、日本の為には、実はこれがベストのシナリオ?と感覚的には思う。しかし、勝った方が(不信任成立)悩みが大きいと云うのは皮肉な現象だ。案外選挙資金の問題がクリアーするなら、小沢鳩山新党で戦う方が選挙戦は混沌となり、自民党の地滑り勝利を阻止できるような気がする。不信任成立で、解散があった場合も新党の可能性は大いにあるだろう。
最後に一番気持ちのイイ事を考えて終わりにしよう。不信任が成立、菅直人が悪夢から醒め、常識を取り戻して総辞職を選択すると云う場合だ。(朝日のコソ泥のような≪不信任案、民主の造反拡大 首相は可決なら解散の意向≫の見出しが嘘八百とバレル瞬間でもある。)この場合、99%小沢一郎が内閣総理大臣になる可能性が高い。「あまりにも甚だしい国難ゆえに、刑事被告人ではあるが老骨に鞭打ち、私心を忘れ、国民の生活第一に向かって、一時政権を運営させていただく」となるだろう。
おそらく2年程度限定的に政権を運営し、自公との建設的妥協もあわせ飲み、老獪な保守政治家の本領を発揮し、原発問題の処理と震災復興に全力を注ぐに違いない。 完璧な小沢政治理念の実現にはほど遠いだろうが、現実との整合性を取ることも政治家の宿命であり、個人的には一定の理解を持って小沢政権を迎えようと思っている。また、その2年間において、政治とはこの様に司るものであると云う姿勢が、今後の我が国の次世代政治家の範となることも、小沢の満足の一つかもしれない。また、2年後「小沢で良いじゃないか」と云う国民の声が多数であれば、死ぬまで政治を司るのも悪くはないだろう。まさか100歳まではやらないだろう。
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