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朝日新聞社説の一つは「首相は使命を果たせ」だった。社会保障と税の一体改革についての社説である。社説は「安心三本柱」の検討を求めた総理指示は明快で具体的だったという。総理は次に効率化三本柱ともいえる効率化・重点化の優先課題を提示したいと約束したのに曖昧だと批判する。
効率化三本柱とはなにか。社説はこういう。「これまで会議は、患者の窓口負担に小額を上乗せして、重病患者の負担軽減に回すことや、年金の支給開始年齢引き上げなど、さまざまな効率化・重点化政策が論議されてきた。」それを三本柱にまとめるはずであったが、あいまいで具体的でない。「高齢者や患者の負担増など、痛みを伴う不人気政策を口に出すタイミングではないと判断したのかもしれない。」社説は痛みを伴う決断に躊躇する姿勢を批判する。
さらに「与謝野馨・経済財政相は、2日の最終案が出れば、厳しい話から首相が逃げたのではないかという「懸念は払拭される」と話した。ぜひ、そうであってほしい。給付と負担を正面から問うのが、首相の歴史的使命だろう」と社説はいう。
患者の窓口負担を増すことや、年金支給年齢引き上げ(注・民主党内では支給開始年齢を70歳に引上げることも検討されているという)などをはっきりと打ち出せというのである。痛みを伴う決断に躊躇するなというのである。民主党政権は、社会保障の給付切り下げと負担増を打ち出しているが、それを貫くことが首相の歴史的使命だというのである。
民主党政権は、庶民にばかり負担を強い、痛みを強いる自民党に変わるものという幻想のもとに選ばれたのであろう。幻想であるにしても、庶民の願いは、願いである。その願いを無視して、民主党と民主党政権は、庶民を苦しめ庶民の願いに逆行する政策を次々と打ち出してきた。朝日新聞はそれを支持し、それが首相の歴史的使命だというのである。
政治と財界とマスコミが一体化するとき、社会は腐敗する。消費税増税と一体化した社会保障の切り下げと負担増は、財界の望みであり、民主と自民が遂行してきたものだ。それをマスコミが歴史的使命などという時、庶民はまったく切り捨てられている。まさに腐敗のきわみである。
歴史的使命などと社説はいうが、首相の歴史的使命とは、健康で文化的な生活を保障することである。そして負担は出来るだけ公平に痛みはできるだけ少なくすることである。自民党はかつてそれに逆行することだけをしてきた。民主党も今しようとしていることは、同じである。彼らには権力の保持と支配層の利益しか頭にない。自民党も民主党もそれを支えるマスコミも糾弾されるべきである。
http://plaza.rakuten.co.jp/mz5na/diary/201106010000/
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