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http://www.amakiblog.com/archives/2011/06/01/
少し前のことになるが5月28日の各紙はエジプト政府がパレスチナ
自治区ガザとエジプトの国境にあるラファ検問所を開放したことを一斉
に報じていた。
これこそがエジプト革命の大きな意義の一つである。いや中東民主化
の本当の意味である。
中東のことに関心の低い日本国民はこの出来事を遠い世界のことの
ように考えているが、決して日本とは無関係ではない。
民主化とは大衆の意見が少しでも政策に活かされることだ。
アラブの大衆はみなイスラエルのパレスチナ弾圧に怒っている。
イスラエルに苦しめられているパレスチナに同情的だ。
人間として、ましてやアラブの同胞として当然の感情だ。
その大衆の気持ちを押しつぶして政権維持の為に米国、イスラエルと
手を結んできたのがアラブの独裁者たちであった。
彼ら独裁者がどんなに無能で悪人であっても、利用するのに都合が
良いというだけの理由で米国は彼らを支えてきた。
その独裁者が民衆に倒された理由は貧困や腐敗、人権弾圧など国に
よって様々だろう。
しかし一旦民衆革命が起きれば、その後にどのような政権が出来よう
とももはや民衆の意志を無視することはできない。
民衆の意志を反映せざるを得ないエジプトの新政権がガザ国境を開放
したことは当然の成り行きだったのだ。
イスラエルはパレスチナ強硬派ハマスが選挙で勝利しガザを統治した
とたん制裁と称して国境を封鎖し100万余に及ぶパレスチナ人の住む
ガザ全体を監獄にした。
赤ん坊であれ病人であれ、かまわずに閉じ込めた。水であれ薬であれ
食物であれ、あらゆる物を遮断した。
エジプト国境に脱出するために地下トンネルを掘るパレスチナ人を
見過ごす振りをして、人や物資が往来する頃を見計らって爆撃を繰り
返す。
このような非人道的なことはもちろん国際法違反だ。それ以前の問題
として人間として許されない所業である。
それを公然と行なってきたのがイスラエルでありそれを支持してきた
のが米国だった。
そしてその米国とイスラエルに協力して1978年以来今日まで独裁
政権を維持し、莫大な資産を独り占めしてきたのがムバラクだった。
対米従属政権の日本は形を変えたムバラク政権だ。
米国に絶対的服従し、人間として許されないイスラエルの所業を容認
してきた。
それは政権交代が起きた今の菅民主党政権でも変わらない。
それどころかもっと対米従属だ。沖縄はもっと見捨てられようと
している。
不信任案が間もなく提出さえれ、それが可決されようが否決されようが
菅民主党政権は終わる。
菅民主党政権を支持する者たちはいう。
それに変わる政権があるのかと。自公政権に逆戻りするよりは菅民主党
政権のほうがまだましだと。
それは違う。
保身の為に国民の生活よりも対米従属を優先する菅民主党政権は終わり
にしなければならない。
それ以前の自公政権がそうであったようにそれは終わりにしなければ
ならない。
その後にどのような政権が出来ようとも、それが米国との軍事同盟を
絶対視し、対米従属を続けるようであれば退陣を迫ればいいのだ。
民主主義とは大衆の意見を聞き入れる政権ができるまで、政権を代え
続ける終わりのない営みである。
「・・・菅政権の無能を野党はののしる。仮にその通りでも、今は
不確実性の渦のただ中だ。有能か無能かすらわからぬ未知の政権より、
よく知った無能な政権の方がリスク計算ができるだけましではないか」
これは6月1日の毎日新聞社説である「余禄」に見られた言葉である。
これは民主主義の放棄だ。毎日新聞はムバラクを倒したエジプト大衆と
対極にある新聞である。
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