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軍事・外交没落しつつあるアメリカは、その没落から逃れるために日本から搾り取れるだけ搾り取ろうとした。それが加速度的に強まったのが十年前の小泉・竹中政権である。しかし小泉・竹中はその不自然さを国民が気づき始めた途端に政界を引退した。その後の自民党はアメリカとの一定の距離を取ろうとしたが、小泉政権の負のイメージを消し去ることはできなかった。
アメリカが没落し、やがて中国が急速に伸びてくることを見抜いていたのは小沢一郎である。小沢一郎はアメリカと一定の距離を取ろうとした。2009.2月の小沢の第7艦隊発言(在日米軍は横須賀の第7艦隊だけで十分という発言)はそのことの決意表明であった。しかし小沢はその直後から政治資金規正法違反の冤罪事件を仕掛けられることになる。そこには当然アメリカの策動がある。
2009.5月には小沢は民主党党首を辞任した。鳩山由紀夫がその後を継いだ。自分が後任になれなかったことに女々しく恨みを持ち続けていたのが菅直人である。菅直人の思いとは裏腹に、その後の民主党は『国民の生活が第一』と明確な方針を打ち出すことにより確実に国民の支持を集め、総選挙で勝利し、2009.9月には政権交代が実現した。
アメリカと距離を取ろうとする鳩山・小沢政権に対してアメリカは猛反発。沖縄の普天間基地移設問題で日米関係は暗礁に乗り上げた。2010.3月には韓国の哨戒艦が沈没する事件が起きている。日本では北朝鮮の仕業ということになっているが、本当はこれはアメリカの演出であるという見方も強い。とにかくアメリカはこの間、日中韓の三国をめぐって激しく動いている。もちろん水面下で。
そして2010.6月、鳩山・小沢政権は総辞職した。菅直人が後を継いだ。菅直人は就任にあたって『小沢一郎はしばらく静かにしていろ』と言い放った。しかしこれには菅直人の異常な動きがある。首相になる2ヶ月前、菅直人は2010.4月に財務相として訪米した際、ワシントン郊外のアーリントン墓地に献花するという破格の待遇を受けている。ここで菅直人のアメリカ追随が決定づけられた。アメリカの後押しで菅直人は念願の首相の座を手に入れたのである。
しかし2010.7月の参議院選挙では突然消費税10%引き上げを言いだして、見事惨敗。参議院では野党優勢というねじれ国会が発生した。菅直人は参議院選挙大敗の責任を取ろうとしなかった。2010.9月には菅直人と小沢一郎の間で民主党の党首選が行われたが、この選挙の直前に日本と中国との間で尖閣諸島問題(中国漁船が拿捕される)という事件が起こっている。
この漁船の衝突映像は国家機密のハズであったが、海上保安官が密かにその映像をインターネット上に流した。この海上保安官は一時マスコミで英雄的に取り上げられ、辞職だけで済み、刑事罰を受けなかった。この事件はアメリカと海上保安隊が仕組んだものではないかという見方もある。この件に関しての疑惑はまだ幾つもある。
2010.9月の民主党党首選は菅直人の勝利に終わった。しかしここにも党員・サポーター票の不正操作疑惑がある。これも不問にされたままだ。日本の民主主義はここで壊れた。菅直人の不自然な動きが不問にされ続けたのに対し、小沢一郎への冤罪づくりは続けられ、2010.10月には陸山会事件で、第五検察審査会は小沢一郎に対し『強制起訴』の判決を出した。
検察が起訴できなかったものを、素人からなる検察審査会が強制起訴の判決をしたのである。この件にもさまざまな疑惑があり、未だ決着は付いていない。日本の法治国家がここで壊れた。今年(2011年)になってから、菅直人には政治資金規正法違反に当たる外国人からの政治献金問題が報じられたが、それは不問のままである。
このように見てくると菅直人にはさまざまな疑惑があるにもかかわらず、それは常にもみ消されている。菅直人を支える何らかの力が影で動いている。この間2010年には、中国は日本のGDPを抜き、世界第2位の経済大国となった。今中国は加速度的に経済成長を続けている。日本との貿易相手国としてもアメリカを抜き、中国は日本の最も重要な貿易相手となっている。
アメリカにさえ従っていれば何でもできるとタカをくくっていた菅直人に突然襲ったのが、2011.3.11の東日本大震災である。大震災が起こってみると菅直人の無能ぶりは見事に露呈した。情報は錯綜し、原発対応にも遅れ、二次補正予算も先延ばしし、復興への対応を遅らせている。こんな非常時に財政再建をやりたいという始末である。まず目先の対応ができないのに、なぜその先の財政再建ができるのか。
国債発行ができないのもドル安をめざすアメリカへの遠慮からだろうし、沖縄の普天間基地もアメリカの言いなりになるだろう。先のG8ではオバマから、『9月までは訪米しなくていいよ』といわれた。オバマは、菅に日本人が着いていかないことを悟ったのだ。菅はすでに命綱のアメリカからも見放されている。それなのに辞任しようとしない。どこまでも首相の座にとどまりたがっている。そして勝てる見込みもないのに解散風まで吹かせている。
今や支離滅裂である。彼の一番大きな失敗は首相になるために、アメリカの軍門に下ったことだ。その代償として、日本は貿易相手国としていま一番大切な中国との信頼関係を失った。アメリカの時代は過ぎようとしている。小沢一郎の唱える日米中の正三角形外交こそが、一番的確にこれからの世界情勢を把握している。
小沢一郎が内閣不信任案に同調するのは、菅内閣のもつベクトルが、あまりにも時代遅れで、根本的に誤っているからである。もはやアメリカの時代ではない。そのアメリカにどこまでも着いていこうとする菅直人は自己の利益のために一国を売るのに等しい。小泉、竹中、菅、この3人は売国奴として同列である。
特に菅直人はアメリカから距離を取ろうとし始めた日本の努力を逆流させ、台無しにしたその罪は重い。小泉もひどかったが、菅になってからも無茶苦茶なことが起こっている。菅直人は民主党の努力を台無しにした。09年マニフェストを台無しにした。自分で裏切っておきながら、今さら党内融和はないもんだ。その影で、アメリカの策動に叩かれても叩かれても抵抗してきたのが小沢一郎である。今の日本に菅直人を支持する空気はない。
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