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代表選の二の舞を踏みそうになっても、党と政権とを守ろうとする小沢一郎。代表選の再現をもくろむ菅直人。 (晴れのち曇り、時々パリ)
http://blog.goo.ne.jp/veritas21/e/326a6f631cf6c406cb034f828aa6c21e
器が違う。
違いすぎる。
そして、卑しい奴程、勝利を得やすい。
先の代表選で、いやと言う程、見せつけられた。
慎重の上にも、慎重であらねばならない。
「平和裏に、穏便にうまく収まるように考えていかなければならない」
『一新会』での、小沢一郎の言葉である。
菅直人が、完全に包囲されてしまって、それでも己の欲望を貫かんが余り、「猫を噛むネズミの糞」に陥ってしまっている。
恥も外聞も無く。
鳩山由紀夫には、会談を申し込む。
小沢一郎にまで、会談を求める。
そして、若手議員には「重要ポスト」をちらつかせる。
「副幹事長」ポストを数名に。
その傍らで、解散を公言する。
「不信任案」が可決されれば解散。
否決されれば、除籍。
これで、1〜2回生は懐柔出来ると考える、薄汚ない狡猾さ。
総選挙が出来たとしても、民主党は半減する。
あるいは、100名近い除名者を出せば、どうなるか。
いずれになっても、『民主党政権』は消滅する事に、考えが至らないらしい。
おそらく。
小沢には「内閣府不信任案」の可決は、読めている。
その上で、「破れかぶれ解散」と大量の「賛成議員粛正」へと突き進む事で、民主党が完全に瓦解する事を、あくまで憂慮している様だ。
18年間の努力と忍耐。
「自民党に留まっていれば総理に」等と言う発想は、彼には無かった。
あくまで、歪な日本の政治風土とシステムとを変えんがために、飛び出した。
求めた事は、明らか。
『国民主導、政治主導の確立』
『官僚主導の打破』
それによって、行政も、経済も、外交も、防衛も、大きく変わる事が出来る。
偏った「従米政策」一辺倒の日本から、対等な新たな対米関係を構築する。
当然駐留日米軍の存在も、変わって来る。
責任を取らない「官僚」はあくまで事務方であり、選挙に依る国民の付託を受ける政治家が、政治の主導権を握る。
地方と中央との関係も見直す。
金融政策も、農業政策も、産業政策も、対経団連を含めて、変わって来る。
そのような政治風土を可能にする為に、本物の『二大政党』が必要で、政権交代を当たり前の物にする。
失敗すれば、選挙で審判を受け、政権は交代する。
さすれば、また「対米追随外交」へ転進する。
官僚が取り仕切る様になる。
地方政治の在り方も、中央隷属に逆戻りする。
あらゆる政策が、大企業を基本に造られる。
このようにして、「二大政党」は、夫々の背後に有る「クラス」の為に、全力を尽くす事になる。
二つの政党は、切磋琢磨しなければならなくなる。
どちらの陣営が、選挙に勝利するにせよ、政治は明確にならざるを得ない。
利益を失った側が、次の選挙で権力を取り返すべく、野党で頑張る。
55年体勢のままでは、絶対に不可能であった。
日本中誰も考えてもみなかった、そんな政治風土を求めて、小沢一郎は自民党を飛び出した。
将来の総理候補の筆頭の座を捨てて。
苦節16年にして、民主党は政権政党になった。
小沢一郎の「窮極の目標」が達成されたかに見えた。
それが達成すれば、彼に総理の座等への野心は無い。
ところがドッコイ。
そのあとは、小沢一郎の描いた方向に進む事無く、迷走を繰り返した挙げ句、獅子は「身中のムシ」によって、総てが崩壊する瀬戸際にまで、追い込まれてしまった。
それでも尚、こう語る小沢一郎。
「平和裏に、穏便にうまく収まるように考えていかなければならない」と述べ、首相の自発的な辞任を目指す考えを表明。
しかし、獅子の体を喰い破りつつ有るムシ共はと言えば、あくまで「虫けら」の頭しか持っていない。
日本の明日の為に、政治風土を改善して、受け伝えて行かなければならない、等と言う崇高な哲学は微塵も無い。
▶首相の執念「起き上がり小法師」不信任案攻防激化 欠席でも厳重処分(産経見出し)
>「不信任の話があるが党が一致して否決する。賛成や欠席なら厳重に対処することを役員会で確認する」
>岡田克也幹事長はわざわざ官邸で首相と会談し、造反者を厳重処分する方針を確認。首相もうなずいた。
> 菅内閣のインターネットサイト「KAN−FULL BLOG」には、29日付の首相の寄稿が掲載されている。都内にある福島県のアンテナショップを訪れた際に、同県の民芸品「起き上がり小法師」を購入した話だ。
>首相は、「小法師」をサミットに持参し、首脳会合時には、上着のポケットに忍ばせていたとつづった。
「倒れても必ず起きあがる小法師の精神は『日本は必ず復活する』という私から各国首脳へのメッセージに、確かな力を与えてくれました」
>帰国した首相は、今度はもう一つの戦いのために、ポケットに、再び起き上がり小法師を忍ばせているに違いない。
【産經新聞/5月30日(月)20時56分配信】
おぞましい!
<起き上がり子>防止、なら理解出来るが。
「絶対に辞めない」
「あくまでしがみつく」
その間、日本がどうなっても構わない。
ただただ、自分が首相で居たい。
官邸に住み続けたい。
総理と呼ばれていたい。
外国に、栄誉礼で迎えられたい。
その為には、脅迫も、恫喝も、餌のバラマキも、何でも有り。
実に、卑しい。
浅ましい。
政治理念も、哲学も、何も無い。
▶<民主党>不信任案めぐり攻防 小沢氏は党内の風探る(毎日見出し)
>党執行部は締め付けを強めており、岡田克也幹事長は役員会前に首相と会談し「厳正に対処する」との方針をあらかじめ確認。安住淳国対委員長は「除名(除籍)を含めて厳しい態度に出る」と強調した。枝野幸男官房長官も会見で、「こんな時期に首相を代えようとすること自体が困難だ」と述べた。
【毎日新聞/5月30日(月)20時54分配信】
最早、小沢が求める「平和裏に、穏便に」菅直人を退陣させる事など、求めるべくも無い。
全面戦争である。
これが「国民の生活が第一」を謡い文句に、政権交代を果たした「民主党」の実際の姿だと思うと、我が目と耳とを疑う、と言う物だ。
そして、あの「フジ・サンケイ」ですら、世論調査の結果を語らざるを得なかった。
▶政府発表「信頼できない」8割、不信任なら「総辞職」6割 FNN世論調査(産經煮出し)
>原発事故の状況や放射性物質に関わる政府の発表が「信頼できない」とする回答は80・8%で、前回調査の66・2%を大きく上回った。
>また、野党が提出を目指している内閣不信任決議案が可決された場合、6割以上が解散総選挙ではなく、内閣総辞職を求めた。
【産經新聞/5月30日(月)11時47分配信】
この数字は、「産経グループが行った」世論調査という、カッコ付きで考えても、国民の意思を明らかに表している。
これでも「起き上がりたい」菅直人。
▶民主賛成で不信任可決も=西岡参院議長(時事見出し)
>西岡武夫参院議長は30日、BS11の番組に出演し、自民党が提出する内閣不信任決議案について「国会議員一人ひとりが本気で日本の将来を考えれば、みんな賛成してもおかしくない。今の政治でいいと考える方がおかしい」と述べ、民主党議員の賛成で可決される可能性があるとの見方を示した。
>また、民主党執行部が、不信任案に同調した場合は処分する方針を示していることに関し、「こんな事態になった。執行部が処分されるべきだ」と強調。同党と自民党との大連立については「菅直人首相が代われば動くんじゃないか」と語った。
【時事通信/5月31日(火)0時21分配信】
まさしくまさしく。
「執行部が処分されるべきだ」
それにしても、「内閣不信任案」に対して意味不明な「反対の立場」をとる『社民党』は、どうしてしまったのだろう。
「国民の命を守る政党」というかってのスローガンは、どこに捨て去ったのか。
▶執行部「除籍辞さぬ」=小沢氏「決断の時」−民主対立激化(時事見出し)
>民主党内の対立は、不信任案への態度を留保している社民党にも波及した。
>岡田氏が同党の重野安正幹事長を訪ね、不信任案に反対するよう要請。
>一方、小沢氏に近い山岡賢次民主党副代表は社民党の又市征治副党首に接触し、「小沢グループを中心に(不信任案同調者が)90人集まった」として賛成を促した。
>東日本大震災の復旧もままならない中での政局には世論の批判も強い。社民党幹部は「そんなに集まったのなら、われわれの協力は必要ないだろう」と迷惑そうに語った。
【時事ドットコム/05月30日(月)22時36分配信】
福島瑞穂は、「内閣不信任案に大義は有るのか?」と言っているらしい。
彼等は、菅直人一派が勝つと踏んで、政権復帰を期待しているとしか、考えられない。
復興の遅れや、その遅れがもたらす決定的被害には、思いは至らない様だ。
政治家は、「社会の安寧」への想像力が無くなったら、終わりであろう。
「権力」への妄想では無く。
しかし、事は着々と進行している。
鳩山由紀夫も、本音はマスコミに気取らせてはいない。
田中眞紀子も、同じ。
敵は限られている。
やっと、面白くなって来た。
ところで、田中康夫は、どうしてるのだろうか?
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