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小沢一郎の狙いは内閣総理大臣 不信任が否決された場合は新党結成
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2011年05月31日 | 日記 :世相を斬る あいば達也
菅内閣への不信任案提出が秒読みに入っている。民主党内で本気で党に逆らえる前後の見境なき輩は超親小沢の4,50人と読んでいた菅直人や民主党執行部がここに来て“騒乱罪適用!”とひと声かけてやりたい程に慌てふためいている。
特にテレビで「不信任賛成は被災者無視の暴挙」と云うネガキャンに徹している。 おそらく、烏合民主党議員の多くは、新聞の字が読めないので、活字は駄目だ、テレビだテレビだ、目に見えるもの、耳で聞こえるモノに集中しよう、と菅政権が考えたのだろう。官房機密費がどれ程垂れ流されたか想像に難くない。放射能汚染水もかなり大量に大海に垂れ流されているが、それを凌駕する汚染機密費が垂れ流されているのだろう。
なにせ菅直人といえば“起き上がり小法師” を胸ポケット忍ばせるほどの権力亡者だが、たしか偽肛門から渡された“起き上がり小法師”はどうやっても転んだままの代物だったので、わざわざ福島で自ら購入した物のようである。(笑)
余談はさておき、明後日(6月1日)の党首討論で自民党谷垣がどこまで菅を追いつめるか、世論を味方につけたい野党自民党総裁としての腕のみせどころだ。ただ、今までの谷垣を知る限り多くを期待するのは無理かもしれない。追いつめようと、空振りに終わろうと、今さら谷垣が2日か3日に内閣不信任案を出さないとなると、自らのクビが危なくなるわけで、出すことには違いないだろう。おそらく、福島原発事故処理の重大なる迷走や震災における復旧復興の遅れを追求すると同時に、最後はパチンコ屋を経営していた外国人献金問題を蒸し返して、世間の忘却を引き戻そうとするのだろう。
野党である自民・公明・みんな・共産等々賛成に回る。 かたや問題なのは与党民主党から、どれだけの正統民主党の再生に立ち上がる衆議院議員が居るかと云う点が焦点になる。自公など不信任賛成に回る野党勢力は概ね160票。衆議院定数480(欠員1で479)の過半数は240なので、単純に引き算をすると80票不足になる。小沢グループの筆者の知る範囲では確実な読みが70票前後と言われているので、10票不足である。
実はここに大きな仕掛けが存在する。つまりご存知の欠席戦術だ。面と向かって党に歯向かうのはどうも…、でも小沢さんが勝てるなら、菅さんには降りてもらいた。こう云う輩の為に欠席と云う抜け道のような手法が永田町ではルール化している。
迷える1,2年生議員や鳩山グループや旧民社党や樽床や小沢鋭、原口のグループなどが、モラトリアム的に、この欠席戦術を駆使する可能性は相当高いのである。 つまり、過半数240票のハードルを限りなく低くする術が欠席と云う方法なのだ。
民主党議員の70人が欠席すると、過半数は205票となり、与党からの鉄板賛成票はたったの46票で済んでしまうからくりだ。つまり、過半数はその日の衆議院議員の出欠具合で、どうにでも変わってしまう。これをされては一大事と、民主党幹部は党の方針として「欠席も賛成票も処分の対象とする」と躍起になって叫んでいる。
しかし、仮に不信任案が否決された場合でも、「欠席も賛成票も処分の対象とする」を言葉通り行ったら、民主党は与党としての力を失うわけで、事実上臭いモノに蓋をするだけになる。また、鉄板賛成票を投じた議員と欠席しただけの議員が同等の処分を言い渡せるわけもないので、言い放った岡田や安住の方が苦しい立場に追い込まれる。故に、欠席議員が多数になる可能性は非常に高い。社民党も二つに分かれそうな按配だ。
マスメディアが民主党内の迷える烏合議員相手に、様々な混乱情報を報道しているが、おそらく万事窮しているのだろう。菅自身、内心は参ったと思っているのだが、辞めるにも政治生命を残して辞めたいと悩んでいるのではないだろうか。それこそ、今までの流れから辞任する“大義”がないのだ。あれだけ嘘のオンパレードをしてしまっただけに、“大義”がない。小沢一郎に、その“大義”を聞こうとしているのではないのだろうか?ついでに、「僕は辞任した後どうなるのでしょう?」まぁあり得ない話だが、面白いから想像してみた。
今回の不信任議決は日本の政治シーンを一変させるかもしれない。菅の率先辞任、内閣不信任案の成否。このことが引き金となり、民自公大連立に動くというより、政界再編の方に動く可能性が高いだろう。仮に、不信任が成立した場合は、小沢一郎は公明党との連立を視野に置き、自民党の一部との連携を強め、参議院のネジレを先ずは緩めることで、一気呵成に直近の課題・福島原発事故処理と震災復興に全力を傾けることになる。
仮に不信任案が成立しなった場合は、鳩山兄弟と裏で連携しながら、賛成した鉄板議員らを引き連れて離党、「新党結成」を宣言することになりそうだ。どちらにせよ、ここ1週間程度の動きで、我が国は沈没の危機から逃れられるかどうかが決定するのだろう。菅直人が生き残れば、あらゆる面で国民は地獄を見る可能性が高くなってきた。恒久消費税10%が目の前に迫り、原発も震災も後手後手を踏み、世界の嗤いもの、或る意味では憐れまれる国家になるのだろう。
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