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◆2011/05/29(日)
この半年,私は柄谷行人の『世界史の構造』という大著を読みすすめてきた.
柄谷行人(からたに こうじん).日本を代表する大変な知識人である.
いま,日本の知識人が「国家論」を語るとしたら,柄谷行人と藤原 肇.この二人が
双璧であろう.
ただし藤原 肇は,日本の,というより,世界の知識人である.
その藤原 肇先生から頂いたメールをこっそり公開するが(←変な言い回しだ),
近々,藤原肇先生は本を出される.
『間脳幻想』や『宇宙巡礼』に続く三部作の最後として『生命知の殿堂』いう書名だ
という.内容は免疫の話が主体らしい.どのみち大きな話題になるはずだ.
さて,柄谷行人の『世界史の構造』は「国家の不滅性」を延々と証明する大著だ.
「資本主義がどんなにグローバル化しようと,国家は消滅しない!」
とまで柄谷行人は言い切る.
近代の国家理論を基礎づけた英国の思想家トーマス・ホッブスは,国家の絶対性
を「リヴァイアサン」という強烈な怪物に喩(たと)え,絶対王政国家を理論化した.
柄谷行人の国家像は,そのホッブスの「リヴァイアサン」よりも遥かに強固である.
これはホッブスが生きた時代の国家,チューダー朝やステュアート朝という絶対王政
の国家よりも現代の国家のほうが遥かに強大な絶対権力を獲得したからである.
国家が強大になりすぎた結果,「私たちはどんな未来も構想し得ないでいる」という
柄谷行人の国家論は,フランシス・フクヤマの『歴史の終焉』に近い.
フクヤマの国家論は,史上最強のアメリカ帝国の世界制覇により世界秩序は永遠に
固定された,ゆえに歴史は終わった!というアメリカ覇権主義賛美論であった.
2008年9月のリーマン・ショックは,金融資本主義の崩壊を確実にした.
金融資本主義の崩壊は,世界覇権国家アメリカ合衆国の瓦解を予感させた.
しかし金融資本主義は崩壊したがアメリカ合衆国は瓦解せず,国家としては強大な
ままである.
したがって,フクヤマの世界国家論も,(口惜しいことに)まだ崩壊してはいない.
いっぽう,崩壊してしまったのは,なんと日本国であった.
首都圏に近接する原発が4個も爆発・崩壊するという未曽有の大国難に遭遇しても,
その災害対策は,プロでも何でもないタダの電線屋である民間会社がやっている.
国家が国家としての総力をあげ,国軍を先頭に国家組織を総動員して国難に対処
すべきときに,国家らしさを全く消し去った国家・日本.
のみならず,国民を濃厚な放射能環境に晒し,国民もソレを甘受する….
これはまさに国民殺戮政権であり,集団自殺国家である.
このキチガイ国家のキチガイ政権が倒れ,バカ国民が覚醒するかどうか? 藤原 肇先生! 中国大陸に雄飛し,日本民族の飛び地を開拓しませんか? ◆2011/05/30(月) 地獄の1丁目で仏を見る. 日本という国が今ほど絶望的になったことは,過去にはない. しかしである. あーーー,電話とスカイプと来客で,なかなか肝心のことが書けない. はるばる東京・世田谷から来た客を連れて,いまからメシ食ってきます!
日本は,今週,最後のヤマ場をむかえる.
───
絶望の原因は原発事故だ.それも4基の原発が大爆発するという激甚災害だ.
激甚も激甚,まさに前代未聞の国家滅亡どころか民族滅亡の大災厄だ.
しかも,大災害発生から2ヶ月半も経つというのに,収拾・解決の見込みがゼロ!
さらに連日連夜,広島型原子爆弾一個分の放射性物質が噴出しているのだ.
東京都心から230km弱の地点で原子爆弾が毎日一個爆発している国家,日本.
実質は原爆4個の爆発,その放射性物質は関東東北どころか日本全土に拡散.
いまや,1億人!が大なり小なり放射性物質を吸い込み,体内被曝しているのだ.
この事態は,客観的にも主観的にも,絶望的というより地獄の1丁目!だ.
しかし,皆さん,希望というか,かすかな望みがないわけではないのだ.
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