http://www.asyura2.com/11/senkyo113/msg/806.html
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http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20110528/1306538630 から転載。
小沢一郎, これはひどい
http://jp.wsj.com/Japan/Politics/node_242207
それにしても、読めば読むほどひどい受け答えだ。やはり小沢一郎というのは何も語らないから神格化されたのであって、「沈黙は金」だったのかもしれない。もっとも小沢一郎に言及する文脈でこの言葉を出すと「ちんもくはかね」と読めてしまう。
質問に対して答えず、関係のないことに話をそらす小沢一郎は実にひどいものだが、下記などその典型例だ。
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Q:原発事故で事態をここまで悪くしないようにするために、政府がすべきであった決定や政策はどんなものがあったか。
A:こういう状況になると、東京電力の責任に転嫁したって意味がない。東京電力が悪い、あいつが悪い、こいつが悪いということを言っている。どうでもいいことならそれでいいが、原発の放射能汚染の問題は、ここまで来ると、東電に責任を転嫁しても意味がない。政府が先頭に立って、政府が対応の主体とならねばいかんというのが、私の議論だ。東電はもう、現実何もできないだろう。だから、日一日と悲劇に向かっている。
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結局どういう政策をとるべきだったか、小沢一郎は何も答えていない。そのくせ「東京電力の責任に転嫁したって意味がない」などと言う。加納時男や甘利明や藤原正司らが泣いて喜びそうだ(笑)。
今回のインタビューでもっとも呆れたのは下記。
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Q:震災に話を戻す。復興、復旧にこれからお金がかかっていく。もちろん労力も。一つは第2次予算が出るか出ないかで国会でもめている。第2次予算の緊急性と規模はどのようなものと考えるか。もう一つは、財源は増税にするのか、国債発行にするのか。そのへんはどのようにすべきか。
A:復旧に必要なことは、お金がどれくらいかかったって、やらなくてはならない。あのままでは住めなくなる。再臨界に達するかもしれない。あそこが爆発したら大変だ。爆発させないために放射能を出しっぱなしにしている。爆発するよりたちが悪い、本当のことを言うとだ。ずっと長年にわたって放射能が出るから。だから私は金の話じゃない。日本がつぶれるか、日本人が生き延びるかどうかという話だと言っている。金なんぞ印刷すればいい。その結果、国民が負担することになるが。国家が本当に放射能汚染をここで食い止めるという決意のもとに、徹底して金だろうがなんだろうがつぎ込まなくてはだめだ。国民はそのことをよく理解してほしい。国債でやれば借金だし、いずれ償還分は払わなくてはいけないが。
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財源について聞かれているのに何も答えていないが*1、それにも増してひどいのは、
爆発させないために放射能を出しっぱなしにしている。爆発するよりたちが悪い、本当のことを言うとだ。ずっと長年にわたって放射能が出るから
というくだり。米軍に福島にミサイルを撃ち込んでもらってチェルノブイリみたいに爆発させた方がマシだとかどうだとかいう、誰だかのつぶやきを思い出させるような暴言で、これが日本でもっとも影響力があった政治家の言葉だというのは、日本国民にとって悪夢以外のなにものでもない。東電原発事故は、「原発安全神話」のみならず「小沢剛腕神話」も粉々に打ち砕いたといえそうだ。
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Q:東電の処理について役所が過去にはいろいろ決めてきた。今回、役所の言うとおりに決めてはいけないと考えるか。
A:東電のことはたいした問題ではない。一私企業がどうなろうが。それが本質ではない。ただ、例えば東電がつぶれるとする。電気の配電やら運営ができなくなる。それから5兆円の社債を出しているから、社債が暴落する。公社債市場が大変になる。それから銀行に何兆円かの借金があるから、それが返せなくなると銀行も大変だ、ということだろう。どうってことはない。要は早く原発の放射能を止めることだ。
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これもひどい受け答えだ。首都圏を含む関東の「電気の配電ができなくなる」というのもトンデモ発言だが、それが「たいしたことではない」のか、東京で配電ができなくなったら大変だから東電を潰してはならないという意味なのかさっぱりわからない。で、最後は「要は早く原発の放射能を止めることだ。」などと言って話をそらすから、結局何を言いたいのか全くわからない。最後の言葉にしても、アメリカに福島第一原発にミサイルを撃ち込んでもらうのか、それとも決死隊を送り込むのか。いったい小沢一郎は何が言いたいのだろうか。
あと、個人的に引っかかって仕方がないのが、下記のうち赤字ボールドの部分。
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Q:民主党が政権をとって間もない2009年10月、インタビューした際、自民党をつぶすことが目的だと言っていた。今回、発言を聞いていると、民主党政権に非常に批判的だが、自民党がむしろリーダーになった方がよいと、日本を救えると見ているのではないか。
A:私はそう見ていないが、国民がそのような状況になってきているということだ。これなら自民党の方がまだいいじゃないかという人が多いでしょう。私が描いていた図とちょっと違うのは、民主党政権がもう少し愚直に政治に取り組んでくれることを期待していた。そうすれば、国民がたとえ個別の政策が少しずつ遅れたとしても、変更したとしても絶対支持してくれると。
そういう民主党をまず作り上げる。しかし、一方において自民党的、というのは日本的な政党だが、これも必要だと。自民党は事実上つぶれたような状況だが、新しい自民党がまた成長してくれると。そこで2大政党という絵を描いていたのだが。どうにも民主党政権自体がおかしくなって、強烈な支持者であった人たちも、ちょっともう見放した格好になっている。
例えば、何兆円の企業のオーナーである稲盛さんとか、スズキ自動車の鈴木会長とかは、何兆円の企業でありながら、正面切って民主党を応援してくれていた人たちが、本当に一生懸命やっただけに、頭にきちゃって、こんな民主党ぶっつぶせ、もう一度やり直しだと言うくらい失望している。愚直さに欠けた民主党政権でちょっと違った。違ったときは違ったなりに考えなくなくてはならないので仕方ない。だが私の最初の理想は変わらない。日本に議会制民主主義を定着させたいという理想は全然変わっていない。
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スズキの鈴木修が民主党のパトロンだなんて話は聞いたこともない。それならなぜ静岡7区では、小沢一郎が民主党入りした2003年以降の総選挙で、城内実、片山さつき、城内実という当選者になったのか。鈴木修は城内実びいきではあるが、2005年の「郵政総選挙」では小泉純一郎に遠慮してか、スズキとしての推薦候補を明言しなかったことがまさかの城内実落選、片山さつき当選につながったと私は認識している。
ただ、どうやら鈴木修は小沢一郎とつながりがあったらしいことはうすうす感じられる。今では小沢信者の誰も城内実のことなど言わなくなったが、一昨年の総選挙の前までは城内実は小沢信者たちの間で大人気だった。最後の「日本に議会制民主主義を定着させたいという理想は全然変わっていない。」というのは、小選挙区制を通じた二大政党制の実現という意味だろうが、これこそ日本の政治を堕落させた元凶だった。
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Q:いま、国会に不信任決議案が提出された場合、それを支持するか。
A:それはどうするかよく考えているところだ。
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この質問にさえ、小沢一郎は答えようとしないのだ。まあなんというか、小沢一郎は日本の政治にとって「百害あって一利なし」の人間に成り下がった。次の総選挙には出馬せず、潔く政界を引退した方が良い。
このインタビュー記事を読んだ感想は、「小沢一郎は自分で自分にとどめを刺した」というひとことに尽きる。
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