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「血判状の署名は70人を超えた」と小沢側近 週明けに「内閣不信任決議案」政局は起きるのか 6月1日に党首討論
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/6486
2011年05月28日(土) 歳川 隆雄「ニュースの深層」:現代ビジネス
週明けの6月1日、菅直人首相(民主党代表)と谷垣禎一自民党総裁との党首討論(QT)が開催される。自民党執行部周辺から、同1日から5日までの間に、同党が公明党など他の野党と共同で内閣不信任決議案を衆院に提出するという声が上がっている。
仮に同決議案が衆院で可決されれば、菅首相は衆院解散・総選挙に踏み切るか、内閣総辞職するしか選択肢はない。もちろん、与党民主党が圧倒的な数を占める衆院の勢力情勢からすれば、民主党から77人の同調者が出なければ、内閣不信任決議案は否決される(決議案採決に欠席することで事実上の賛成の意思表示をすることも考えられ、その場合は可決ラインが下がる)。だが、否決は菅政権の信任を意味する。
従って、自民党が同決議案を提出するということは、常識的に言えば、菅首相を政権の座から引きずり下ろすことに執念を燃やす小沢一郎元代表の支持グループだけでなく鳩山由紀夫前首相グループなどからの"造反分子"が相当数になる「確信」があるということだ。
小沢氏は5月25日、都内の個人事務所で会った川内博史氏に対し「(同決議案に関して)今決断し、行動しなければならない」と同調の可能性を示唆したという。また、鳩山氏も小沢系参院議員の集まりで事前に擦り合わせたかのように「大事なのは覚悟だ。これから皆さんの気持ちを整理することが必要な時が来る」と語っている。
これまでも「90人以上が不信任案に賛成する」とか、「血判状に署名した者はすでに70人を超えている」といった強気の見通しが小沢氏側近から流されている。この2人の言葉から判断すると、永田町ウォッチャーにも「もしかすると」という気を起こさせる。
■国民に復讐される政治家
6月早々、本当に「内閣不信任決議案政局」は出来するのか。
筆者の見立ては、「ノー」だ。不信任案同調を口にする殆どが衆院比例代表選出議員であることを見落としてはならない。「金帰火来」の当選1、2回生は、地元選挙区で熾烈なドブ板選挙を戦ってバッチを手にしている。すなわち、09年衆院選から1年半余が経った今も毎週末には地元の選挙民の声に耳を傾けているのだ。
そうした声は概ね以下のようなものだという。「菅さん?ダメねぇ。でも、菅さんを辞めさせて誰にやらせるの。そんな内輪争いしている暇があったら、やるべきことは他にあるじゃないの!そんなことしてたら、被災地の人たちが許さないわよ」---。
過日、民主党の岸本周平衆院議員(和歌山1区・元財務官僚)、自民党の齋藤健衆院議員(南関東ブロック選出・元経産官僚)の両氏と話す機会があった。2人とも最初のチャレンジに敗れ、それこそ辛酸を味わい尽くしたうえで先の総選挙で得た議席である。
霞が関時代から有為の政策通として知られる2人だが、政権党の政策決定メカニズムに通じ、政権と官僚の共生関係の内奥に身を置いた経験があるだけに、2人の現状分析と主張には説得力があった。
今国会の会期延長を前提としたうえで齋藤氏は、自民党は内閣不信任決議案提出などよりも被災地の復旧・復興に超党派で全力傾注すべきだと、事実上の大連立参加の必要を説く。一方の岸本氏もまた国会を閉じるべきではないとしたうえで、東京電力福島第一原発事故対応のスキームづくりのための法案を今国会で成立させるべきだと言う。
要は、政権党・民主党と野党第1党・自民党は「6月政局」にかまけているべきではない、と。だが、権力闘争は我執と我執のぶつかり合いである。
この国難を前に首相の座にあるのは「天命」と受け止め、絶対に辞めないと言う菅首相。何が何でも引きずり下ろすとの怨念に囚われている小沢、鳩山の両氏。一方で巨額なカネが動く復旧・復興事業にコミットしたい自民党のベテランたち。
あれほど待望した政権交代を経て国民・選挙民は、日本政治のレベルが著しく低下していることを、嫌というほど見て、聞いて、知っている。復讐されるのは国会議員である。
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