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呉越同舟の160名の宴が終わって、時計の針が一日分進んだ。
「シカと」されていた渡部恒三も、あきれられていた前原誠司も、腹の内はどうでアレ、表向きは小沢におもねってみせた。
同じ日に、鳩山由起夫はわざわざ小沢系の若手グループと会合を持って、「何事も決意が肝心」と、のたまった。
そして、一夜が明けて。
菅直人はパリにやって来た。
地元のマスコミでは、殆ど何も報じられていない。
(もっとも国際会議慣れしている当地では、外国の首脳の到着くらいでは、ニュースにならない事も多いのだが)
▶首相を倒せ! 原口氏が倒閣宣言 鳩山氏は決起促す(産経見出し)
>民主党の原口一博前総務相は25日、「トップは替わった方がいい」と述べ、菅直人首相は直ちに退陣すべきだとの考えを表明した。
>小沢一郎元代表も同党議員との会談で、首相退陣を求める行動を起こす考えを示唆したほか、鳩山由紀夫前首相は講演で「大事なのは覚悟を持って行動する勇気だ」と、倒閣に向けて決起を促した。
さあ。
>首相が主要国(G8)首脳会議(ドービル・サミット)で不在の中、「菅降ろし」の火の手が党内各所から上がってきた。
何かが始まるのか。
それとも、今まで通りの「かけ声」だけなのか。。。
>原口氏はこの日、記者団に対し「東京電力任せにし、放射性物質をバンバン拡散させている。子供や妊婦や赤ちゃんを守れないことは絶対にあってはならない」と述べ、首相の原発事故対応を厳しく批判した上で退陣を要求。両院議員総会を開いて、党代表を交代させる方法が望ましいとの考えを示した。
>ただ、野党が検討している内閣不信任決議案への同調については「一線を画している」と述べるにとどめた。不信任案が可決され、首相が解散・総選挙に打って出た場合には「一緒に選挙はできなくなる」として、その場合の離党もにじませた。
ん?
直接記者団に向かって、直接「退陣を要求」を語った事は、やや今までとはニュアンスに変化が見られたと言えるのか。
しかし。
何しろ、「死んでもあと2年続ける」と宣言している、世紀の超<KY>人間である菅直人が、総会で代表を解任されたぐらいで、首相を辞任するだろうか。
「首相は代表でなくともよい」と言い張って「しがみつきそう」な。
それにしても、『両院議員総会』で単純に解任出来る可能性も有る、と読んでいるのだとしたら、甚だしく甘いと言わざるを得ない。
第一、「議員総会」で代表を解任するには、過半数の賛成が必要であろう。
210名程が、菅直人に反旗を翻すとは、残念ながら思えない。
やはり、「衆院」での『内閣不信任案』の可決の方が、ずっと真実みが有るのでは無かろうか。
ところが。
「野党の内閣不信任案」への同調は「一線を画す」と言う。
彼の真意は、いつもながら、今ひとつ計り難い。
>一方、小沢氏は同日、川内博史衆院議員と都内の事務所で会談し、原発事故について「官邸が情報を隠し、本来、知らされるべき情報が被災住民に知らされなかったことで無用な被曝(ひばく)を招いた」と述べ、政府の対応を厳しく批判。「いま決断し行動しなければならない」と、首相退陣を求める行動を起こす考えを示唆した。
うむうむ。
ようやっと「今」行動しなければ、と「一歩」踏み込んだ発言が為された事は、小沢自身の中で、既に何か「形」が出来上がっているのでは無かろうか。
語った相手が『川内』である事も、示唆に富んでいる。
もっと長く、もっと傍近くに居る側近では無く、より直截的な発言と行動とを示して来た川内博史に。
>また鳩山氏も同日、国会内で開かれた小沢氏支持の参院議員の会合で講演し、平成5年に自民党を離党して新党さきがけを結成した経緯を紹介して、「自らの覚悟を強く持つことで道は開かれる」と強調した。
【産經新聞/5月26日(木)1時17分配信】
これらの動きを持ってして、<首相が主要国(G8)首脳会議(ドービル・サミット)で不在の中、「菅降ろし」の火の手が党内各所から上がってきた。>と、評価して良いのかどうか、今ひとつ判断が出来にくい所に、民主党の辿って来た歴史が透けて見える。
もどかしい。
▶民主国対委員長「不信任欠席でも厳格処分」(産経見出し)
>民主党の安住淳国対委員長は25日、不信任案採決で同党議員が造反した場合の対応について、「自分たちの内閣を信任しない意味は同じなので、欠席も(賛成に回る行為と同じく)厳しい処分になる」との考えを示した。「欠席でも除籍(強制離党)」の構えを示すことで、不信任案賛成には抵抗感があり欠席を模索している同党議員を強く牽制(けんせい)したかたちだ。
【産經新聞/5月26日(木)1時36分配信】
本来、党内から「政府執行部」に対する不満が現れて来る事自体、政府執行部の方に責任がある。
党内を纏められないのであるから。
しからば、如何に党員の不満を取り除くか、如何に不満に対する対策をとるか、が執行部の責任の筈。
党内の融和に努力し、批判には責任を取り、反乱を防ぐ為にあらゆる手だてを行って、纏めなければならない。
その責任者が、幹事長である。
その責任者自身が、不信任案に同調するなら「離党を覚悟で」と、党内対立を煽っている有様であった。
そして、今度は「選対委員長」が、同じ事を言い出す始末。
今まで、溜まりに堪っている「党内の不満」の、直接の現れが、国民の期待に背いて破れた「選挙」に、責任者が責任をとらない事、が一番の大きなエネルギーとなって、溜まって居る。
その、「選挙戦」の責任者が、誰有ろう『幹事長』ではないか。
そして、国会対策のまずさから、通るべき法案も通せない。
その事が、震災の復興を更に贈らせている。
この事も、国民の最大の批判する事柄であり、民主党議員達に、夫々の選挙区で、「選挙の敗北」と言う形で、一番大きく跳ね返って来る。
その「国対委員長」も、民主党議員達の不満を「解消する為に」動くどころか、逆に怒りを逆なでする様な発言に終止する。
もっとも、「政府執行部」の構成要因達は、菅直人有っての自分の地位である以上、首相を支えなければ「クビが危ない」のは、理解出来る。
しかし、ここまでの国難に至って、病巣の根本を切除しなければ、体自体が死んでしまう事が、理解出来ない哀れさ。
▶自民の変心で目算外れた民主 駆け引き激化(産経見出し)
>実は石破氏は23日夜、民主党の玄葉光一郎政調会長(国家戦略担当相)とひそかに会談し、修正協議入りで合意していた。玄葉氏が、政府案の「復興庁」の権限に「復興計画の実施」を加えるなどの修正案を示し、自民党案を事実上丸のみするとしたからだ。
>修正協議で不信任案提出の動きを鈍らせ、懸案の特例公債法案成立にも弾みをつけようとしていた矢先だったためだ。民主党が修正案を提示しようとしても自民党側はかたくなに拒絶。目算は外れつつある。
>「修正がすんなりいけば不信任案は出しにくくなるのに…。基本法案を早く出しておけばよかった」
>民主党執行部の一人は、こうぼやいた。
【産經新聞/05月26日(木) 01時23分配信】
筆頭野党の腹は、固まりつつ有る。
政府の「小手先」の延命製作は、次々と外れ始めた。
▶自民、不信任案着々 公明・みんな 後押し(産経見出し)
>公明党の山口那津男代表は記者会見で「不信任案は自民党との共同提出が望ましいと思っている。自民党内のコンセンサスができるのを見極める」と述べた。
>みんなの党の渡辺喜美代表も役員会で「史上まれに見る責任を押しつける体質がある首相には即刻辞任してほしい。不信任案が出ればみんなの党は賛成したい」と述べた。
【産經新聞/5月25日(水)7時55分配信】
▶たちあがれ日本・園田幹事長、不信任案に「賛成」(産経見出し)
>たちあがれ日本の園田博之幹事長は25日午後の記者会見で、自民党が提出を検討している内閣不信任決議案について「提出されれば当然、賛成ということになるだろう」と述べた。
【産經新聞/5月25日(水)15時4分配信】
菅直人包囲網は、殆どのエレメントは準備完了と言う所。
あとは、<いつ><誰が>提出するか、という所まで来ている。
さて、それが問題なのだ。
自民以外の野党、特に「公明」は、あくまで<共同提案>にこだわり、自分達のイニシアティブを見せておきたがる。
慎重にタイミングを計って、なんて事をやっているうちに、国会を閉めてしまいかねない、かんなとである。
出し方を間違えると、同調者が減り、否決されてしまう可能性もあるだろう。
そうなれば、「菅直人政権は信任」された事になり、そうなった時の菅直人の呵々大笑ぶりが目に見えるようだ。
あの、悪巧みの仙谷が付いていれば、何をやらかすか知れた物では無い。
しかも、民主党議員自らが、共同提案者にならなければダメだ。
「野党の反乱に乗っかる」形だと、如何しても『大義』に欠ける。
<政争>として、片付けられてしまう恐れが有る。
政府与党内部から、『自乗作用』が働いた結果の行為である、必要が有る。
あくまで、「内部の膿を出す」事が出来ることによって、民主党の存在意義が、国民に再度認知される事になるのだ。
内部から『政権を倒す』。
このような「大事」は、ある意味で『クーデター』と同じ事である。
法的手段に依るか、依らないかの違いだけ。
このような一大事を成し遂げるには、事前に情報が漏れては、その時点で終わりである。
直前まで、「水面下」で十分な根回しを行い、時が来たとき一気に事を起こす。
『秘するが花』
恐らく1時間くらいで、総てのセットアップをやり遂げる事が出来る、実力の有る『司令塔』が、欠くべからざる要素である。
必要な人数を、1時間でそろえて、同調させる「実力者」が、居ないとダメなのだ。
▶不信任案に反対示唆=重野社民幹事長(時事見出し)
>社民党の重野安正幹事長は25日午前の記者会見で、自民、公明両党が内閣不信任決議案の提出を検討していることについて「今、必死に(東日本大震災からの)復興に向けて努力をしているときに、司令官の首を替えることが、被災者に通用するのか」と述べ、提出された場合には反対する考えを示唆した。
【時事通信/5月25日(水)11時5分配信】
誰か、出来るか?
誰が、出来るか?
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