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2008年あたりから現在までのおおまかな政治的な動きは、まず第一次小沢事件(西松建設)→政権交代→鳩山おこずかい問題+第二次小沢事件(陸山会)→厚労省村木氏冤罪+FD改ざん=無罪=「検察正義神話完全崩壊」→津波・福島原発事故=放射線(放射性物質)ただ漏れ=「原子力安全神話完全崩壊」 である。これに続こうとしているのが「官僚優秀お上依存体制」の崩壊である。 小沢事件などは、現体制を守ろうとする官僚組織一丸となっての必死の抵抗の1部である。
現在、日本国民は不幸の真っただ中にありこれを否定する者はいない。しかしそれ以前に日本国民の多くは、特に小泉政権時から不幸という名の社会で国家の不条理と戦いながら生きてきた。 そして今回の津波・原発事故によって更なる地獄の入口の傍まで国民も経済もたたき落とされてしまっている状態であるが、私は何かが変わろうとしていると感じている。
自然災害とはいえ、津波で罪のない多くの方がこの世を去ってしまい、原発事故でも多くの方が不安と恐怖とともに避難生活をし、本来ならばする必要もなかった神経質な生活を余儀なくされている方も多いのは現実だ。 ただ、この2008年から現在まで、権力者たちの行なってきた悪行とそれに重なった自然災害の結果、これまで官僚組織や政治屋たちの悪行を知り、それに怒りを覚えていた人たち以外にも急速にそれ(悪行・腐敗)を肌で感じ、それに対して行動に出る人たちが増えている。
私は、これは(災害等)日本人の理性の転換期になったきっかけだろうと考えている。完全に変わるまでには、まだまだ年月は掛かるのは当然だが、始まりにはきっかけが必要だ。 日本人は戦後米国により憲法と民主主義を与えられた近代国家だというようにほとんどの国民がそう考えて生きてきたはずだが、実際は戦前・戦中時、もしくはそれ以前の日本人の考えと変わらぬ「律令理性」(簡単にいえば、最終的にはお上に従ってしまう理性)のまま現在まで来た。 そしてまだ多くはそのままなのである。
これが小泉政権以来ズタズタにされた生活の中で悪の本質を見るようになり、日本人が少しずつ理性の細胞分裂(律令理性から自然理性へと)を無意識のうちに行なってきたことが、今回の原発事故によって変化が加速されてたのではないだろうか。 当然、東北をはじめ東日本は最も被害を受けている当事者であるから、西日本の人たちにとっては東日本の人以上の理性の変革はあまりないかもしれない。 が、全くないわけでもないので今後ジワジワと日本人の理性が変化していくことは望ましい。
今後において、お上(官僚組織)が信じられないとなれば誰を信じれば良いのだろうか。それは日本が民主主義国・民主政治体制という近代国家であるならば、国民が選んだ国会議員を信じる他ないし、信じるに値する政治家を国民が選ぶことでしかない。 もちろん選んで良い議員ばかりではないかもしれないが、政治家は責任を取って辞任することもできるし、辞任しないならば次の選挙で落とされてしまうという、ある意味国民による制裁を受けざる負えない立場でもある。 しかし官僚は違う。
政治家とは立法(法律を作る・通過させる)する人である。 しかしそれは国民が安心して暮らせ、日本国が外国からの干渉を受け過ぎないで独立国家として生き続けるための法律を作ることであり、決して官僚(組織)と政治屋のために国民を差し置いて、どこかの大国に尻尾を振り自分たちの利益のみを優先するために立法する人間が政治家ではない。国が官僚組織に乗っ取られるということは、今までの日本の現状を見る限り、政治家がン千万円くらいの賄賂をもらう以上に甚大な悪影響を国と国民全体に及ぼすことぐらい理解できるだろう。
政治家や企業などの間になぜ賄賂が必要になるのか? それは国会議員が考えて作ったのではなく、官僚が考えた法律(規制)=官僚が有利になる法律があまりにも多いからである。 すなわち法律(規制)とは企業・一般大衆にとっては全く自由に経済活動等を行えるものではないものが多いということだ。 ある1部の政治屋が自分たちの利権のために通過させた法律の中には、規制(法律)を破ると、規制を通過させた政治屋本人はお縄になる場合が多いが官僚は無傷のままになるものが多い。政治屋の利権は、それ以上の官僚組織の利権になる事が容易だということに気付いていない。 その結果、国民からは政治家は信じられないというレッテルを貼られ、行政官僚らが政治をも乗っ取って、最終的には国を乗っ取っている。 その現実が今の日本である。
これが今変わろうとしている。 日本国民の理性は少しずつではあるが律令理性から自然理性へと。 検察正義神話崩壊、原発安全神話崩壊と同時に、国民は官僚依存から脱却しようとしている。 果たして出来るのだろうか。 おそらく出来るとしたら、帝国(米国)が崩壊(破綻)した後だろう。その時に、後ろ盾が無くなった官僚組織と日本国民の本当の戦いが始まるのである。 日本有史以来、最初での革命である。 これに勝つことによって、日本に真の国民主権、民主政治体制(デモクラシー)が定着するのではないだろうか。 まだ現実の状況を理解していない国民にジワジワと真実を語り続けるべし。
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