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−党内小沢口撃の口火を切った二人が和解とは。これで「菅ご臨終」確定だろう−
いやぁ、驚きました。俗に言われる「政界は一寸先闇」とは本当です。
民主党の小沢一郎元代表(69)と渡部恒三最高顧問(79)の合同誕生会が24日、3年ぶりに開かれたというのです。これによってかねて不仲だった両氏の和解が成立したのです。さらに驚くのは、同会の主催者である世話人代表には、反小沢系の代表格の一人と目されていた前原誠司前外相が名を連ねたことです。いや、小沢、渡部両氏の間を取り持って今回の和解にこぎつけたのが、前原氏だったのです。
「大同団結が極めて大切だ。渡部、小沢両先生に指導をいただき政権交代の果実を上げる大事な時期だ」。午後5時、国会の憲政記念館に前原氏の挨拶が響くと、海のように広い度量の持ち主の小沢元代表は、これまで何事もなかったかのように満面の笑みを浮かべたそうです。
続いて渡部氏も「今日から小沢さんとも目を合わせ、口を利けるように頑張る。もしもの時の弔辞は小沢さん、よろしくお願いします」と、自身の弔辞読み上げを遺言してまで仲直りを宣言したというのです。
対する小沢氏は「彼は私に悪態をつき、私は私流にシカトしていたが、3年ぶりに話すきっかけを作ってもらった。これからは話し合いながら使命を果たしたい」と語り、ご両人ガッチリ固い握手をし、参加した同党国会議員約160人の出席者から万雷の拍手が起ったということです。
この“手打ち式”は、今後の政局に与える波及効果を考えた場合、小沢一郎元代表本人と同グループ、民主党、政界ひいては日本全体にとって、まさに慶賀中の慶賀です。
それにしても何でもっと早く和解できなかったのでしょう。
東京地検特捜部による昨年1月頃からの世田谷土地購入を巡る捜査問題で、小沢元代表がマスコミに連日大バッシングを浴びた際、擁護すべき民主党内にあって、真っ先に小沢口撃の口火を切ったのが渡部恒三、それに続いたのが前原誠司でした。
その後は、仙谷由人、枝野幸男、岡田克也、蓮舫、生方幸夫ら「一犬吠ゆれば万犬吠ゆ」的状況、挙句の果ては横粂勝仁なる一年生議員までがキャンキャン騒ぎ出す始末でした。
元はと言えばこの二人が、のちの「6・2クーデター」による鳩山、小沢辞任、さらには9・14代表選での菅直人再選という“有り得ざる選択”によって、以来この国政治の不毛状況、さらには3・11大震災、福島第一原発事故による日本崩壊一歩手前まで追い込んだ元凶と言っても過言ではないのです。
私などは「コイツらは絶対許せん !」とばかりに、菅直人や仙谷由人らとともに、渡部恒三は“老醜・偽黄門”、前原誠司は“男芸者大臣”などと事あるごとに口を極めて批判してきました。そんな私からすれば今回の和解は甚だ拍子抜けするとともに、『今後は両人の批判は止め。かえって褒めなければならんのか?』と複雑な心境です。
しかしこの動きは、渡部、前原クラスも「このまま小沢排除を続けていれば民主党は持たない」「菅に任せていればこの国が潰れる」とハッキリ分かったことの証明でもあり、まずは「めでたし、めでたし」です。
ここ1、2ヶ月それぞれの思惑はあるにせよ、渡部氏は小沢氏の党員資格停止の解除を、前原氏は小沢グループとの接近を水面下で模索してきたようです。「だから言わんこっちゃない」というところですが、この1年半ほどの小沢対反小沢の不毛の対立は、党内はもとより日本にとって本当に大きな損失でした。
政権交代で初めて政権を担当した未熟政党とは言え、あまりにも高くついた授業料だったと言うべきです。
ともあれ、先日の西岡武夫参院議長の「菅首相辞任要求」、横粂勝仁衆院議員の民主党離党表明などとともに、今回の「歴史的和解」の動きによって、菅包囲網は確実に狭まっています。仙谷なども菅とは明らかに距離を置き始めていますし、昨秋代表選で菅支持の中心的人物だった者たちの「菅離れ」が顕著なのです。
ここまでくれば、いくら菅直人が総理のイスにしがみつこうとジタバタしても、「菅退陣」はもう目前でしょう。党内には菅が伝家の宝刀である「衆院解散」に打って出るのでは、との懸念も根強くあるようですが、今の“死に体・菅”には重すぎて抜くに抜けませんよ。
町村信孝元官房長官がそのグズぶりを批判しているように、谷垣自民党は本当はドービル・仏サミット前に内閣不信任案を提出すべきだったのです。
でも結果として出さなかったのだから仕方ありません。菅のサミット出席は我が国にとってデメリット以外の何物でありませんが、まあ最後の花道ということで…。どうせ行っても、主要各国から「フクシマ」の対応のまずさや情報隠蔽で袋叩きに遭うだけでしょうに。
厚顔無恥の菅直人もさすがに“青菜に塩”としおれて、帰りの機内から飛び降りて玄界灘に身を投げてくれればモッケの幸いと言うべきです。(菅に限っては、そんなこと金輪際期待できないか。)
谷垣自民党もようやく6月初旬の不信任案提出を決定したようです。ここでも「小沢抜きだ」何だかんだ言っていると、政権延命にかけてだけは老獪な菅直人にするりとくくり抜けられかねません。ここは与野党一致結束して、圧倒的多数で不信任案可決の威力を菅に見せつけなければなりません。
その後菅直人を待っているのは、外国人献金による東京地検特捜部の厳しい捜査です。小沢元代表の冤罪ケースとは違って、こちらはれっきとした犯罪事件だから、東京地検特捜部、ゆめ追及の手を緩めぬようにな。
それに福島原発事故を菅の判断ミスで深刻化させ、幾重にも情報隠蔽して被害を拡大させた犯罪行為への告発も覚悟すべきです。
総理辞任後の菅直人にとっては、地獄の日々が待ち受けていることでしょう。
(大場光太郎・記)
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