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uedam.com.掲示板の『5.23 「小室・戦後アノミー」が終わった日となる』から下記部分を転載投稿します。
=転載開始=
投稿者:ウエダ 投稿日:2011年 5月24日(火)07時37分50秒
おはようございます、皆さん、植田です。
(略)
さて、昨日の参院・行政監視委員会ですが、私は小室直樹が言う「戦後日本のアノミー」は終わった、との印象を受けました。
この見方は、あくまでも伊藤博文が構築した戦前の「天皇・国体」が破壊された、という意味です。天皇の権威がなくなったことで、戦後の日本はアノミー社会になった、と。
もちろん、天皇は今も存続していますから、「天皇アノミー」は今ある天皇のことではありません。戦前の日本人が共有していた天皇像が崩壊した、ということです。
では、本来の天皇像とは何か、という疑問・問題がここから出てくるわけですが、この話題は今は省略します。とはいえ、すでに解決済みです。
で、アノミーが終わった、と私が思ったのは、昨日の行政監視委員会を構成する国会議員たちの何人かの人たちの発言です。
「私たちは国民主権の立場から行政を監視する立場にある。それが国会だ。」
「国会の中に、原子力事故を調査する委員会を設けたい。内閣の中に置くのではなく、国会の中に置きたい。そうすることで、国民主権の視線に立つことができる。」
これらの発言を小出氏も、孫氏も、歓迎しました。
石橋氏は、これまでの政府との関係が深いせいか、即座の反応はありませんでした。
後藤氏は、終始、どうもいじけていました。どうもこの人は、自信を持っていないような印象を受けます。技術者の限界なのか、後藤氏の個人的なパーソナリティーなのか。
この感想を持った後、自民党時代はどうだったのか、と私は考えてみました。
なぜ自民党長期政権時代に、そのような印象を持てなかったのか?
戦前の日本人には「国民主権」という発想がもともとなかったのだから、戦前の日本にそれを求めるのは最初から不可能だとしても、戦後の国会は、日本国憲法の理念に則り、最初から主権者である国民の代表です。ところが、自民党政権時代の国会からは、そのような印象を受けませんでした。
なぜか?
答え。
自民党は、戦前の「国体」への復帰を憲法改正と解釈する政党だった、と。
この党が1955年に結党した時に掲げられた憲法改正とは、あくまでも、アメリカ占領軍が日本人に押し付けた憲法を自主憲法に変える、ということでしかなかった。これは、戦後世代の阿倍内閣にしても、同じ。つまり、憲法改正の理念は、反米であり、自然理性へ、ではなかった、と。
で、現在の参院は、与党・野党が逆転しています。
この権力(人数差)のねじれから、参院は、菅政権の行政権力に対して、牽制できる立場にある。立法権力。
この実際の「力」を根拠にして、そこに、「主権在民」たる戦後日本人の政治理念を体現する政治家たちの時代が到来した、と。なぜなら、戦後世代には戦前の「国体」理念は遠くなり、そして、今やマッカーサー憲法は、生まれた時からの常識となった世代だから。
すなわち、主権は国民にある、と。
この理念を本気にでき、その通りに動ける世代が、国会において、実際に権限を行使する時代の到来。これが「小室アノミー」時代の終わり、と。
したがって、まさに小室直樹氏が昨年末に亡くなったことは、象徴的です。自分で名づけた時代の終わりりともに、小室氏も死んだ、と。つまり、お役御免となった。
というわけで、私は、昨日、やっと日本に「戦後が終わった」という印象を受けました。
本当は、政権交代が起きた2009年の夏にこの印象を持っても良かったはずですが、そこは「ルーピー」「脳死」の二人の首相が先延ばししました。
そして、国民的大事件たる原発事故の最中に、当局寄りの姿勢しか取らない菅政権に対して、ついに野党主導となった参院で「国民主権」の意識が芽生えた、と。
その具体化が、昨日の「反原発の4人衆」の招集となったと。
というわけで、私は、5.23を戦後日本史の新しい時代の開幕を告げた日、と位置づけたいと思います。
国会議員がついに臣民であることをやめ、国民主権者の代表であることを名実ともに自覚した日、です。
そういうわけで、若狭湾が地震学的に危ない、と石橋氏のレクチャーを受けた地元出身の議員さん、これからいかに動くか? 日本で最も原発が集中している場所です。
「知事や、地震などこないと安心しきっている県民を説得するには、それなりの証拠がいるでしょ?」と石橋氏に、若狭湾が危ないとする地震学の説明を求めました。
石橋氏は、見事にそれを説明。
あとは、国会議員がその「力」を示すだけです。
国会議員の「力」とは、行政の流れを変えることです。
=転載終了=
(投稿者)
小室直樹氏が昨年末にお亡くなりになったことを「つまり、お役御免となった」と上記されているのは時代精神のことを言っているのを、閲覧者の皆様にわざわざ申し添えるのは本来必要ないですが、最近のコメントの傾向から、もしやの混乱が起きることを避けたく記します。
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