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福島第1原発1号機で始めた海水注入が一時中断した問題で、注入によって再臨界の危険性があることを指摘したとされた原子力安全委員会の班目春樹委員長は22日、「専門家としてそんな指摘をするわけがない。怒り心頭だ」と全面否定した。細野豪志首相補佐官は22日のフジテレビの番組で、福島第1原発1号機への海水注入が一時中断した背景に、班目春樹原子力安全委員長が再臨界の危険性を指摘したことがあったとされることについて「班目氏自身がそう言ったと記憶があるが、確認する必要がある」と語った。
枝野官房長官は22日、東京電力福島第一原発1号機で震災翌日の3月12日にいったん始めた原子炉への海水注入が一時中断された問題について「東電がやっていることを(政権側が)止めたようなことは一度も承知していない」と語り、海水注入の中断は東電側の自主的な判断との認識を示した。
東電内にある統合本部にいる細野補佐官は、斑目原子力委員長が云ったといい、斑目委員長はそれを言下に否定。枝野官房長官は、官邸が指示したことはないとの主張。なお5月13日版原子力災害対策本部(17:00)には以下の記載がある。
3月12日 18:00 総理大臣指示
福島第一原発について真水による処理はあきらめ海水を使え
20:20 1号機に関し、消化系ラインを使用して、海水およびホウ酸 による原子炉への注水を開始
小紙の判断では、1号機について11日23:00頃にドライベント命令をすべきだったとの立場である。最悪でも12日朝6時には必要であった。(この時点でベントしても炉心損傷はあったと見ている。)だがこの頃から1号機の原子炉水位が顕著に低下しており、争点となっている午後6時頃には所謂空焚きになった恐れがある。
もし仮にこの時点で官邸の指示で1時間でも注水が途絶えたなら、それは明らかに官邸による人災となってしまう。ただ、3月23日版にも同一の記載が同時間にあり、この指示はなされたものと見ている。すると枝野官房長官の「東電が自主的にやった」との発言とは一致しないことになる。
海水を使うと云う判断は、原子炉にとっては廃炉を意味し、重要な意味を持つ。従って海水を使うとの判断に際し、ちょっと待てとの制止がかかる可能性は有り得る。しかしながら午後6時時点の原子炉の状況は逼迫しており、真水であれ、海水であれ注水しなければならなかったことだけは事実である。ホウ酸の投入も行なわれているが、危機管理としては有り得る状況である。
なお危機管理としては、この12日午後6時時点も重要であるが、それより朝6時頃の方が遥かに重要な時点で、さようなときに視察している楽観感覚には驚くばかりである。視察後にベントが行なわれ水素爆発につながって行くが、ここで重要なポイントは燃料棒が露出し水素が発生することにある。
12日午前0:00近辺での1号機のD/W圧力は、設計値の2倍を超えており、ここでベントしなければ本来意味がない。しかし遅れに遅れて、ベントしたのは午後14:30分(官邸はその後10:17に改定したが信憑性は薄い)になってからである。注水開始が必要だった時期は、まさに総理が視察に出発する朝6時頃であった。(ベストは、ベントと同時)
現場は、分からないがベントしないと注水できなかったのではないか。是は、原子炉の過酷事故(シビアアクシデント)時の留意事項として記載がある。東電は、逃がし安全弁開閉記録含め事故後記録を全面公開してもらいたい。また繰り返しになるが、現在立て坑などから流出している原子炉汚染水の詳細核種分析データも公開してもらいたい。
最早、官邸は完全にメルトダウンしており、全く信頼できないし、官邸公表記録も度々書き換えられ、日々その信頼性が低下している。我々国民は、今般の原子炉事故の被害者であり、その範囲は広域に及ぶ。メルトダウンした政権が、メルトダウンした原子炉を収拾するのは全くお笑いであり、とっとと辞任すべきである。皆さんのご意見もお待ちする。
http://www.olive-x.com/news_30/newsdisp.php?n=109304
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