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【名言か迷言か】菅首相に突き付けられた三つの「絶縁状」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110521/stt11052118000003-n1.htm
2011.5.21 18:00 産経新聞
菅直人首相の進退をめぐる攻防が激しさを増してきた。4月の統一地方選「民主惨敗」で、一気に「菅おろし」モードに突入するかに見えた政局は、連休明けから首相が秘策を連発。震災対応で多数立ち上げた会議を3系統に集約し、浜岡原発の停止要請という「サプライズ」効果もあって潮目が変わったかに見えた。だが、ここへ来て「菅政権で本当に国難が乗り切れるのか」という本質論が浮上し始めた。
「与党の一員として、菅内閣を支える。内閣支持率は20%だが、国民の70%は政争なんかすべきでないと賢い判断をしている」「国難に対処して命がけで頑張ります。ご指導いただきます」
11日夜、首相公邸で会食した民主党の渡部恒三最高顧問と首相のやりとりからは、「浜岡ショック」で国民の支持をつなぎ止めることに成功し、得意満面で料理に舌鼓を打つ2人の様子が伝わってくる。
もっとも、渡部氏が解釈するように「いま政争している場合ではない」と考える7割の人が即、首相続投まで容認すると考えるのは早計というものだ。内閣支持率はあくまで20%台に過ぎない。その差、つまり「菅内閣も政争も支持しない」人たちの本音は「原発事故の収束と被災者支援が最優先」や、「首相が辞めても他に望む人がいない」と言ったところだろう。
従って、民主党内に沈滞する「復興のメドがつくまで取りあえず菅政権で」といったムードは民意とは乖離(かいり)しているばかりか、結論から言えば誤りだ。第一、「復興のメドがつくまで菅政権」というのは「菅政権が復興のメドをつけられる」という前提があって初めて成り立つ。メドがつけられなければ菅政権は延々と続くことになる。
どちらの可能性が高いかは、この2カ月間の政権運営を見れば自明だろう。首相の下での大連立が不可能である以上、判断すべきは、今後の政権運営もこの2カ月間とほぼ同じ顔ぶれに託すのか否か、その一点に尽きる。
こうした問題提起が今週、意外なところから飛び出した。西岡武夫参院議長は17日、産経新聞のインタビューなどで首相の政治手法がすべて先送りだとした上で、「(26、27両日の)主要国首脳会議(仏ドービル・サミット)前に内閣不信任案を出すのが常道だ」と述べ、現職議長として異例の退陣要求に言及した。
民主党の山田正彦前農水相も月刊誌インタビューで、「(震災から2カ月が経過したが)復興政策は遅々として進んでいない。残念ながら首相の力では乗り切ることができない」と早期退陣を求めている。
西岡氏に対し菅内閣の閣僚らは20日、議長の権威や中立性といった紋切り型の批判を展開したが、「今のポストがどうかじゃなく、今の日本をどうするかを考えなければ政治家になった意味がない」という西岡氏と比べ、両者の差は歴然としている。
「三権の長」も捨てる覚悟に見える西岡氏に比べ、閣僚や、ポストへの執着心だけが原動力に見える菅氏の言葉には説得力も迫力も皆無だからだ。
身内から、こうした「絶縁状」を突き付けられた首相だが、「部下」たる霞が関官僚からも次のような批判が広がっていることはご存じあるまい。
「これだけ(被災者対策を)やっても、まったく前に進まない。浜岡も突然、結論だけ下りてきて何をやっているか、われわれにはサッパリ見えない。最近、仕事をしていてむなしい。あの人の下で人心はまとまらない。早く身を引いた方がいい」
3つ目の絶縁状は「被災者支援に地道に汗を流す官僚の最大公約数の心境」(首相秘書官経験者)なのだという。 (森山昌秀)
◇…先週の永田町語録…◇
(16日)
▽誇りに思う
菅直人首相 決死の作業だ。日本人には必ずしも大きな声を上げない人の中に、犠牲的精神で頑張っている方がたくさんいることを誇りに思う。(東京電力社員らの原発事故作業について衆院予算委員会で)
▽一番の弊害は首相
大島理森自民党副総裁 私どもの総裁に電話一本で「入ってください」。根本的な人間性の問題。大連立の一番の弊害は首相ではないか。(民主党との連立について番組収録で)
(17日)
▽額面通り
平田健二民主党参院幹事長 (呼び掛け文書などには)集まって何をすると書いてある。額面通りでいいんじゃないか。(大連立模索との臆測もある超党派議連について記者会見で)
▽敵とも話す
大島理森自民党副総裁 日本の政治(の在り方)を考えれば、敵とも話をしなければならない。敵であることを一時も忘れたことはない。(仙谷由人官房副長官に対する評価についてインターネット番組で)
(18日)
▽どんどん伝えて
菅直人首相 議員の皆さんに有権者の突き上げというか、大変な要請が寄せられているだろうが、そういうものもどんどん政府に伝えてほしい。(福島県飯舘村議団から福島第1原発事故の対応に関する要望を受け)
▽恐れ多くて
平沼赳夫たちあがれ日本代表 私は国会議員歴31年。中堅、若手は恐れ多くて、われわれに話を持ってこないのではないか。(中堅、若手限定の超党派議連発足について記者会見で)
(19日)
▽大変ありがたい
菅直人首相 東日本大震災の発生後、私と17人の閣僚、すべての副大臣、政務官で持てる力の限りを尽くして未曽有の国難に当たってきた。与党、野党越えての支援は大変ありがたいと思っている。(衆院本会議答弁で)
▽本質知らしめる
山口那津男公明党代表 内閣不信任決議案を可決するためにいろいろと動くよりも、菅政権の本質をしっかりと国民に知らしめることが大事だ。(不信任案について記者会見で)
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