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首相の手法姑息=民主・川内博史衆院科技特別委員長
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011052100196
民主党の川内博史衆院科学技術特別委員長は時事通信のインタビューに応じ、菅直人首相の東日本大震災、福島第1原発事故への対応を批判、退陣を求めた。要旨は次の通り。
−首相の大震災、原発事故対応をどう見るか。
要するにパフォーマンス政治だ。格好だけ。ビジョンを何ら持ってない。大震災を理由に増税を図ろうとし、自民党には大連立を働き掛けた。その手法を姑息(こそく)だと国民は見ている。
福島県内の学校の放射線量の暫定基準値について、政府は年間被ばく量20ミリシーベルトまで大丈夫だと発表した。一方、20ミリシーベルトに達する恐れのある地域を「計画的避難区域」とした。ばらばらだ。首相にはマネジメント能力がない。だから早く代わってくださいと言っている。
−首相の初動対応は。
(福島第1原発)視察でアピールしようとしたが、首相がやることは現場に行くことではない。政府は一番大事な時期にデータを隠していた。3月11日から16日までの間、首相官邸に1回だけ緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の放射性物質の拡散予測図が送られた。第1原発1号機で「ベント」(蒸気の外部放出)を行った場合、3月12日午前3時から6時までの間、放射性物質が全て海に向かうという予測図だった。ちょうど首相が(原発)視察を控えていた。(予測図が公表されず)被ばくした住民もいっぱいいる。首相はSPEEDIを自分のために使ったが、住民のためには使わなかったのではないか。
−民主党内の「菅降ろし」には批判もある。
「こんなときに何をやっている」「次の首相が見えない」という批判は、菅政権応援団の発言だと思う。まず、菅さんには降りてもらう。小沢一郎元代表こそが危機のときのリーダーにふさわしい。こういうときこそ小沢さんに首相を任せ、私は全力で支えたい。
−小沢氏は刑事被告人で、現実には首相就任は難しいのでは。
無罪になると確信している。首相になる資格を十分持っていると思う。
(2011/05/21-17:25)
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