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森田実の言わねばならぬ【389】
平和・自立・調和の日本をつくるために [389]
《新・森田実の政治日誌》福島原発事故は日本国内問題でなく世界的事件・国際問題である／事故を早期に解決することは日本国内の問題でなく世界の問題である／このことを理解しない菅首相がサミットに行って何ができるというのか／サミット前に菅内閣不信任案を出すべきである／民主党議員がそれでも菅首相を支持するなら、菅首相だけでなく民主党そのものを打倒する国民運動を起こそう！ (森田実の時代を斬る)
「義を見てせざるは勇なきなり」（孔子）
最近、一般の人々から、こんな質問をよく受ける。
「菅首相はどうしようもないダメ首相だと思いますが、民主党の国会議員は、どうして菅首相を支持しているのですか？ 自民党はどうして菅首相を打倒するのを躊躇しているのですか？ 谷垣さんという人はどういう人ですか？ 野党第一党の党首としてふさわしくない無気力な政治家のように見えますが、自民党員はどうして谷垣氏を総裁にしているのですか？ 菅首相もダメ、谷垣総裁もダメ、民主党員も自民党員も無気力、無責任では、わが国の政治はどうしようもないですね。こんなだらしがない政治家を選んだ国民が悪いのですか？」
政治家の信用が地に墜ちている。 菅首相、谷垣総裁は己を知り、自ら退陣すべきである。それができないなら、民主党議員は菅首相を辞めさせるべきである。谷垣氏と自民党の場合も同様である。トップの交代を急ぐべきである。無責任、無気力のリーダーのもとでは日本の政治は滅亡するであろう。
―「菅首相、あなたは即刻、首相を辞任すべきです」（西岡武夫）―
西岡武夫参議院議長は書いている。
「急流で(馬を)乗り換える危険よりも、現状の危険が大きいと判断します」 この判断は正しいと私は思う。
西岡武夫参議院議長は次の６点を指摘している。
第一。「首相は法律を無視している」
第二。「原発事故は、国際社会の重大な関心事」「首相が初動段階で米軍の協力の申し出を断ったことは大きな判断の誤り」
第三。「首相が、被災された東日本の皆さんのために、今の時点で、緊急になすべきことは、『８月上旬』などと言わずﾉ(仮設住宅など、今すぐやることです)」 第四。「首相の責務は、災害による危険物の処理」
第五。「正確で真実の情報を知らせるべきでした」
第六。「首相の政治手法はすべてを先送りするということです」
以上６点を指摘した上で、西岡武夫参議院議長はこう結論づけている。
「私は菅首相には、それを処理する能力はない、と考えます」
西岡武夫参議院議長は「身命を賭す」覚悟で、あえて菅首相に忠告していると思う。最長老政治家である西岡氏の直言を生かさねばならない。民主党議員よ！ しっかりしてもらいたい。西岡武夫参議院議長は、現在の日本の政界の良心であると思う。自らの政治生命をかけての菅首相への忠告に深く敬意を表する。民主党の政治家諸君！ 西岡議長の政治生命をかけた直言を生かさなければならない。
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