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イラ菅・イラ仙どっちもイラない!!
(仙谷由人がイライラして菅直人を批判)
国会運営や党運営を取り戻しつつあるように見える菅 直人首相の足元が再び揺らぎ始めた。一時、関係が修復したと見られた仙谷由人官房副長官の『首相への不満』が漏れ伝わってきたためだ。二人だけで話してもかみ合わない会話。
『首相のやることはメチャクチャだ』。仙谷のイライラは高まるばかりだ。
『あいつ(菅 直人)は全然変わっていない。分かっていない』
6日夜都内の中華料理店で菅と一対一で向き合った仙谷は、会談を終わると側近にこう嘆息した。会合ではこんなやり取りがあったという。
仙谷『官僚も叱るだけじゃ駄目、仕事も余り抱え込まない方がいい』
菅「ちゃんとやるから大丈夫だ」
仙谷『俺も政権の一員である以上、菅ちゃんが政策を進めるというなら支える。でも、そうでなければ・・・』
菅「分かってる」
仙谷由人は菅 直人が官僚を使いこなせず、東日本大震災での被災者支援、復旧復興が遅れていることに、イラ立ちを募らせていた。そこで
『そうでなければ・・・』とあえて倒閣をほのめかしてまで、首相に現実を直視するよう迫った。
だが菅は仙谷の助言を聞き入れる素振りすら見せなかった。この日は菅が突然、中部電力の浜岡原子力発電所〔静岡県御前崎市〕の運転停止を発表した日だ。
仙谷は4月末から首相に運転停止を進言していたひとりだが、内容はともかくも、準備や根回しなどの手続きを踏まないまま唐突に発表する感覚に、危うさを感じていたようだ。仙谷は表向きは菅の決断を称賛した。
だが周辺には本音を明かした。
『法律の根拠も無く急に止めるなんてね・・・国内的には聞こえはいいが、海外からはまた日本に大地震が来ると受け止められ、観光客が来なくなる。菅は物事を決めるやり方がメチャクチャじゃないか』
菅内閣の官房長官だった仙谷は今年1月参議院での問責決議を受けて菅に更迭され、官邸を去った。その仙谷を被災者支援担当の官房副長官として再び官邸に呼び戻したのは菅だが、一方でその存在感を煙たがった。
菅、肝いりの「復興構想会議」の人選には、ほとんど関与できず、復興対策では蚊帳の外。仙谷は活躍の場を政府の『被災者生活支援特別対策本部』に求め、陣頭指揮を取ってきた。今月に入って「本部」は「チーム」に格下げされた。
仙谷は周囲に『不愉快だ』とぶちまけた。
『菅さんは内閣改造での政権浮揚を考えるべきではない。ひたすら、復旧復興のスピードアップを図るべきだ』
13日夜のTBSの番組収録で、仙谷は民主党内外の『反菅勢力』懐柔の為、今国会閉会後に内閣改造をしようと前のめりになっている菅にクギを刺した。
仙谷の堪忍袋は何時切れるのであろうか。(サンケイ・村上智博)
☆
(永人所感)
仙谷は菅の独裁手法にウンザリ、イライラし始めたのだそうだ。イラ菅とイラ仙の『復興利権の主導権争い』を始めたということだろう。仙谷にしてみれば、「不正代表選までやって菅を首相にしたのは俺なのに」との思いはあるのだろうが、菅はどんな恩人も裏切るのはお得意だ。
最大の功労者である小沢一郎をも裏切るのであるから、仙谷を裏切るのは朝飯前なのだ。まして菅の精神異常性は半端ではない。狂人そのものだ。
仙谷は小沢一郎に土下座して詫びを入れ、小沢総理の元で重用してもらうほかはない。・・・もしこの理を解さぬなら、イラ菅・イラ仙共にイラない。国民は菅・仙谷双方にとっくの昔に堪忍袋の緒を切っている。
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