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浜岡原発停止が教える菅首相の正体は「原則無視のパフォーマー」
(会員制経済情報誌『現代産業情報』5月15日号より転載)
無原則の人間は強い。己がないから、こだわりがない。こだわりがないから、
どんな行動も取れる。
右に向かうも左に向かうも風次第。判断基準は保身だけ。したたかな処世術で
生き抜いて見せる。
菅直人首相の強さは、まさに無原則にある。
大震災にどう立ち向かうかという構想力はなく、知恵を持つ国家官僚を操る統
率力もなく、国民の不安を和らげ希望を抱かせる指導力もない。
そんな無能に呆れ果てて急落をした支持率を上げようと、打った“バクチ”が
浜岡原発の停止要請だった。
この要請は、二重三重に間違っている。
第一に、上場している民間会社の中部電力に、原発停止に言及する権限が菅首
相にはないことだ。
「要請」といっても、福島原発事故で原発への国民的不安が高まっている中で
首相が「要請」すれば、それはすなわち「命令」である。中部電力に選択肢は
なかった。
第二に、なぜ浜岡原発だけか、という明確な理由がないことだ。
文部科学省が、「30年以内にマグニチュード8程度の東海地震が発生する確
率は87%」という分析をもとにしているようだが、どこにいつ地震が発生す
るかを予知できたためしはない。
全国どの原発も、地震と津波への不安を抱えており、もし浜岡原発を停止要請
するなら、日本の原子力行政を再考、例えば「全廃」のような方向性を打ち出
し手、取りかかるべきだろう。
改めて思い至るのは、菅直人という政治家が、市民運動出身の「無原則のパフ
ォーマー」であったことだ。
東京工業大学時代は学生運動に打ち込み、市民派の市川房枝元代議士のもとで
修行、事務所代表を務めたことが政界入りのきっかけとなった。
1977年、社会市民連合から出馬して落選、2年後に名称を変えた社会民主
連合から出馬してまたも落選。
当選は3度目の正直で80年の衆議院選だったが、小政党の悲哀で国政に参加
する機会は与えられず、「市民目線の自民党批判」が、菅代議士に与えられた
役回りだった。
その政権批判、官僚批判を自らの“立ち位置”としてきた政治家が、細川護熙
非自民党政権の誕生をきっかけとする政権再編の中で、1996年1月の第1
次橋本内閣で厚生相に就任する。
運動家は批判し、壊すのは得意である。本来、役所の代表である大臣が、役所
を批判する勢力となって、薬害エイズ問題に取り組み、隠蔽されていた行政の
過ちを認めたファイルを見つけ出して公表、国民の喝采を浴びたところに、こ
の政治家の真骨頂があった。
政府の側、権力の側に回っても、役人を敵視するパフォーマー。それは、政治
に対する明確なスタンスがなく、何をやるべきかが分かっていないところから
生ずる。
国民の不幸は、政界と役所と民間のすべての力を糾合して乗り越えなければな
らない難局を、この「孤独な宰相」の元で迎えてしまったことだ。
原発事故に際し、まずやったことは東工大の卒業生名簿を、最も信頼する夫人
に持ってこさせたことだった。
官僚への反発から生じた政治主導は、官僚の離反を生み、何も知らない素人が
事故処理の指揮をとって東電の現場からも総スカンを食った。
マスコミを操る人的魅力を欠くから、記事はいつも痛烈で、それを嫌って表に
出ないから、国民は不機嫌なリーダーの顔を見せられ不安になる。
そのあげくの起死回生策が、原発と電力会社を敵にしたパフォーマンスだった。
厚生相でありながら厚生官僚を怒鳴りつけ、カイワレを食べて人気を博した、
かつての“快感”が忘れられない。
しかし、「会社は誰のものか」を無視、権力を乱用して恥じないこの人は、い
つまでも市民派を気取るパフォーマンスが、実は民主政治とかけ離れた「庶民
利用の独裁政治」となっていることに気づいていない。
東北新幹線で事故でもあれば「耐震性に問題があるから東海道新幹線の運転も
休止」、政権維持の人気取りのためなら、いつかそんな決定もしかねない。
批判の時は過ぎた。政治家は、「菅降ろし」が国民の為になるという現実に、
もっと真摯に向き合うべきなのである。>>
(私のコメント)
こんな総理では国民は不幸です。それなら今、他に誰がいるのか。一番いいのは小沢を閣内に入れ復興相になってもらうこと、鳩山に幹事長になってもらうことなのだが、誰かうまく説得して実現させてくれないかなあ。菅の胸一つだと思うのだが・・・。
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