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敵に抱きつき、彼我の境界を曖昧にするのは菅直人の常套手段である。抱きつかれた方は、菅直人のレベルまで引きずり下ろされ、評価を落とす。孫正義氏は、東北大震災・福島原発事故以来、急速に社会的発言を強めている。発言の中心は『反・原発』である。氏はこれまでの原子力発電に関する自身の無知・無関心を反省するところから出発する。そして、問題を知ってしまった以上行動しないわけにはいかないと言う。その出発点にわたしは共感を覚えていたのだが。
****首相、孫正義氏と3時間会食 (asahi.com 2011年5月15)
嵐のど真ん中で船長を代えると言われても困る――。菅直人首相は14日夜、ソフトバンクの孫正義社長と東京・赤坂の日本料理店で3時間近く会食し、エールを送られた。孫氏は先月、原発に代わる自然エネルギーについて政策提言する新たな財団設立を表明しており、エネルギー政策の抜本見直しを掲げる首相と意気投合したようだ。会食は、孫氏の自然エネルギーに関する論文を読んだ首相の誘いで実現。同席した福山哲郎官房副長官によると、孫氏は首相が踏み切った中部電力浜岡原発への停止要請を「ご英断」と評価し、「今後もぶれずにやっていってほしい」と励ました。首相は「元気を頂いた」と応じていたという。(岡村夏樹)****
会談の詳しい内容は分からない。この記事がどれほど正確かも分からない。「ツィッターにフィルタリングをかけたら総務省にガソリンぶっ掛けて火をつける!」とまで発言していた孫正義氏である。政府の言論統制に本気で立ち向かうつもりであったのだろう。あの怒りは、人間・孫正義の心からの叫びであったろう。しかし、何を言おうと、もし『菅直人と意気投合』したというのが本当なら、わたしはそんな人間を信用するわけにはいかない。
嵐のど真ん中で船長を代えると言われても困る、という孫氏の発言もあったらしい。コロコロ首相を代えると外国から笑われるというのと同レベルである。どこまでが社交辞令でどこからが本心なのか、今の時点で結論をだすのは早かろう。この会談は、孫氏にとっては何のメリットもないものであった。しかし、菅直人にとっては効果は大きい。
浜岡原発運転停止要請に続いて、菅直人の原発に対する姿勢を印象づける。電力行政、原子力政策に対する孫氏の批判を鈍らせる効果もあるだろう。反・原発勢力、反・菅勢力から、核になりうるカードを一枚取り込んだのかもしれない。孫正義氏はソフトバンクの経営者である。しかしわたしは、氏の一連の発言は人間・孫正義としての発言であると受け止めていた。
菅直人との会談によって氏の立脚点が曖昧なものにさせられてしまった。企業経営者としての側面がにわかに表ににじみ出てきたかの感がある。菅直人は触れるものすべてを腐らせる強力な病原体である。孫正義氏が菅直人の猛毒に汚染されていないことを願う。
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