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投稿者:松代理一郎 投稿日:2011年 5月15日(日)02時46分28秒
「日本/権力構造の謎」(カレル・ヴァン・ウォフレン著、早川書房)を読んでます。やっと”上”が終わって、”下”に入ったところ。まさに名著です。これは必読書ですね。
「何故に日本人は権力に対して、トコトン従順なのか?」と言う疑問に応えてくれています。
歴史をさかのぼっての膨大な資料に基づく、論理的な視点での分析、日本人には書けない内容だと思います。
私が今一番感じている言葉は、「儒教をベースにした”服従の哲学”」が日本人の意識の底にあること。
そして、中国のように”革命につながる天命思想”が欠如していること。どちらかと言うと、朝鮮・韓国のコテコテの儒教思想の”二番煎じ”が日本人の生活哲学にあること。
韓流(王朝物)で、必ず、問題が発生したときに、臣下が一番に発する言葉が”私を殺して下さい”である。「親に孝、君に忠」が色濃く出ている、”服従哲学”である。
私も長年サラリーマン生活をして来たが、結局はインフォーマルな”人間関係”で事を解決することが多かった。
それも理屈抜きの”主従的な関係”を活用することも多かった。それが嫌で仕方なかったが、やむを得なかった。
「日本/権力構造の謎」は、本当に日本人の意識の底にある、行動原理、生活哲学を的確にえぐり出している。
今、福島原発事故で、とてつもない災厄に見舞われている”日本人”、海外(本当は日本のマスメデイア)から”冷静で秩序を乱さない行動”と褒められている。
一方、無能無策で、公然と犯罪的行為を繰り返す菅政権、これにも”冷静?”な日本人。
これらは、私たちの意識の根底に、”服従の哲学”が染みついているからなのだ。決して是認できることではない。
また、同署では、”服従の哲学”が繰り返し染みつくように、日本社会の仕組み”システム”が作られている、と言う。
それは、国民に真実を知らさないこと、異を唱える人間を仲間外れに(或いは抹殺)すること。
そして、権力者と国民の関係は、”権力者の慈悲で、国民が恩恵を享ける”関係である。決して、権利・義務の関係ではない。ルール遵守の法治主義でもなく”恣意的な超法規主義”。
法律無視で、傲慢な、菅政権や官僚たち、行政の振舞を見れば納得がいく。
現在、”服従の哲学”を有効ならしめているのが、権力による”情報独占”と”超法規的な生殺与奪権”である。本質的には”システム”(官僚等)独裁である。
直接的な”服従の哲学”の推進者は、官僚支配のもと、マスメデイアと検察(裁判所はオプション?)だろう。
”服従の哲学”から抜け出す第一歩は、”真実を知る””公然と意義を唱える””行動する”だろう、と思う。
マスメデイアの情報独占に対して、本掲示板や、阿修羅、岩上サイト(IWJ)などネットメデイアが、風穴を空けつつある。”日本のアルジャジーラ”の出現ももうすぐだろう。
我々も”静かな日本人”のまやかしに乗ることなく、”意義を唱え””繋がり””行動”を広げていきましょう!
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