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菅が笑っている顔をテレビで見せられると腹が立つ。本人はよほど機嫌がいいのだろう。理由は、浜岡原発運停止が大ヒットしたと考えているせいだろう。考えてみれば、初めての得点である。何をやっても裏目を引き続けたこの1年である。マスコミは菅内閣を応援し続けたが、それでも菅直人をほめたところは皆無であった。マスコミは小沢一郎を排除しようとしただけで、菅直人を評価したわけではなかった。
「総理の英断」なんて言葉を見るのは菅直人も初めてだろう。菅の人気取りに過ぎないことはだれでも分かっている。しかしそれでも浜岡原発停止は悪いことではない。反論はしにくい。しかしながらだからといって政治家菅直人を肯定するわけにはいかない。こんなことで彼のこれまでの悪業や愚行が消えるわけではない。本人は、『してやったり』とほくそ笑んでいるだろうが、政治家の評価はそんなことで変わるものではない。
国民不安に政治決断 政策転換は不透明 (東京新聞・TOKYO Web 2011年5月7日)
***福島第一原発事故の対応で失点を重ね、「菅政権のままでは十分な対応ができない」(民主党ベテラン議員)との批判が高まってきたこともこの日の表明につながった。「強力なリーダーシップ」(政府関係者)をアピールし、与野党内の「首相退陣論」を弱めたいとの政治的判断もあった。首相サイドは「政権浮揚に向けて何ができるか熟慮した」(首相周辺)といい、国民の関心が高い浜岡原発に目を付けたといえる。***
菅直人の心根の卑しさはマスコミでさえもお見通しである。菅直人は中部電力に対して、浜岡原発の運転一時停止を「要請」しただけであって、権限に基づいて「命令」したわけではない。「停止」の決断は中部電力に委ねられた。中部電力はこれを拒絶できたか?拒絶できない相手に対して、自己責任を押しつけるやり方は汚い。
これまでに原発運転停止を「命令」した自治体がある。
“最後のカード”停止命令 (YOMIURI ONLINE 2010年9月4日 読売新聞 )
**動力炉・核燃料開発事業団(現日本原子力研究開発機構)の高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市白木)でナトリウム漏れ事故が起きた翌日の1995年12月9日、敦賀市長の河瀬一治(58)は、もんじゅでのナトリウム取り扱いについて、消防法に基づく緊急使用停止命令【クリップ】を出した。冷却材のナトリウムが使えなければ、もんじゅの原子炉を動かせなくなる。事実上の運転停止命令だった。
武器は「消防法」であった。記事によると、「消防法」が使われた例が他にもある。
**もんじゅ事故から約11年半後、河瀬と同じ決断をした人物がいる。新潟県柏崎市長の会田洋(63)だ。2007年7月18日、東京電力社長(当時、現会長)の勝俣恒久(70)と市役所で面談し、柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)にある危険物貯蔵、取り扱い施設55か所すべてに緊急使用停止命令を出したことを告げたのだ。同原発は2日前に起きた中越沖地震で被災し、屋外の変圧器で火災が起きていた。河瀬は今年5月、14年5か月ぶりの運転再開をもんじゅの中央制御室内で見届け、思いを新たにしたという。「緊急使用停止命令は、まさに最後のカード。そのカードを切らざるを得ないような状況を、二度と招かないでほしい」(敬称略)
【クリップ】緊急使用停止命令 消防法第12条3により、市町村長などが、危険物の製造や貯蔵、取り扱いを行う施設の所有者や管理者に対し、一時的に施設の使用を停止させる命令。公共の安全や災害発生防止のために緊急の必要があると認めた場合に限られている。
「消防法」が浜岡原発に対してそのまま適用できるかどうかは分からない。しかし、地方自治体に比べて比較にならないほどの権力を持っている中央政府である。やる気と工夫さえあればできること・取るべき方法は多分いくらでもあるのではないか?弱い相手を追い込んで、しかも自ら責任を取ることから逃げるような菅直人のやり方を肯定する気には到底なれない。
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