http://www.asyura2.com/11/senkyo112/msg/847.html
Tweet |
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-2991.html
(日刊ゲンダイ2011/5/10)
役人がこっそり進める 東電賠償“ゾンビスキーム”のデタラメ
電力会社に天下ってきた経産官僚が、東京電力に大ナタを振るわない「原発事故賠償スキーム」案を既成事実化しようとしている。
政府が考えている賠償案とは、東電が毎年の利益から数百億円から1000億円程度を捻出し、賠償金を支払い続けるものだが、これでは東電は今のままの形でゾンビのように生き続けることになってしまう。発電と送電の分離もせず、電力供給の地域独占もそのままだ。
こうなると、最終的には電力会社を選べない庶民に電気料金アップという形でしわ寄せが行く。巨額の賠償金は利用者負担になるのである。
環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長は「政府原案を作成したと思われる財務省と経済産業省の省益を第一とする“東電ゾンビスキーム”」と切り捨てていたが、その通りだ。
数兆円に及ぶ賠償金を支払うには、まず送電線などの資産を売却すればいい。もちろん、徹底的なリストラも不可欠だ。そうやって、発電と送電を切り離すのである。そうすれば、競争原理が働き、電力自由化が実現し、自然エネルギーが普及・拡大し、電気料金は下がっていく。これは海外で実証済みなのである。
しかし、官僚にとっては、東電の地域独占体制を維持した方が好都合。天下りや子弟の就職先を温存できるからだ。こんな官僚の思惑に菅政権は乗っかっている。
山田正彦・農水委員長(前農水大臣)は「自然エネルギーの活用を最大限努力しなければならない」「かねて検討されてきたように配電(送電)分野を電力会社から分離したらどうか」と正論を訴えているが、少数派だ。
「これだけの事故を起こした東電に甘く、国民にツケを回す賠償案は許されません。安易な増税や電気料金の引き上げでは、国民の怒りが爆発します。
被災地でつぶれる会社は多いのに、イの一番に東電の現体制を維持する案が出てくるのはおかしい。天下り受け入れの恩返しとしか思えない」(心臓外科医の南淵明宏氏)
まず、東電救済ありきだから、原発の事故処理も進まないのだ。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK112掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。