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小沢の中央から地方へ、小泉の構造改革 一点突破ブレイクスルー(4)
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2011年05月10日 | 日記 :世相を斬る あいば達也
小沢一郎の政治理念、地方が出来ることは地方に、財源ともども移行する考えは、中央集権制国家の解体を意味している。今さらだが、小沢が自由党時代に11の基本姿勢を表明しているが、現在も彼の政治理念に変わりはないと思われる。小沢が代表選などを通して、生活弱者へのセーフティーネットを強調したが、「僕は自由主義者だ」と敢えてつけ加えたインタビューへの答えが、筆者には鮮明な印象として残っている。
小沢一郎の「日本一新大綱」十一基本法案の概要を読んでみると、たしかに彼は自由主義者であり、官僚政治からの脱却と市場開放、及び生活弱者救済のセーフティーネットをセットで考えている。
・ 国会における法案審議への官僚の関与を禁止するとともに、国会の立法調査機能を高めることで、国会を国会議員同士の討論の場に変え、国政を官僚の手から取り戻すことが目的であります。
・ 「地方自治確立基本法案」では、国の行政を外交、防衛、基礎的社会保障等、国の根幹に関わる分野に限定し、その他は全て、権限も財源も地方に任せる こととし、地方自治体は概ね三百の市に再編成します。
・ その中核を成す「税制改革基本法案」は、所得課税の各種控除を原則廃止する一方、税率を大幅に引き下げて、現在の所得税を簡単で公平な「申告税」に改め、 国民の誰もが自主申告して納税する仕組みにします。
・ 社会保険料は現行水準以下に抑え、消費税は全額、基礎的社会保障の財源に充てます。
・ 「国民生活充実基本法案」では、性別、年齢等に関係なく、誰もが安心して、生きがいを持って暮らせるように、勤労、社会保障、家庭生活等 について、基本的な国民生活を保障する原則を定めています。特に、所得控除を廃止する替わりに、親と同居している人や、子どもを育てている人への手当を新設します。
・ 「市場経済確立基本法案」では、経済を活性化するために、事業活動に関する規制は原則廃止します。そ のうえで、統一の市場ルールを定め、監視役の公正取引委員会の充実等によって、市場へのチェック機能を強化することにします。
・ 「特殊法人等整理基本法案」により、特殊法人、日銀を除く認可法人、独立行政法人は、原則として三年以内に廃止あるいは民営化して、肥大化した行政分野を縮減し、民間の経済活動の舞台を大幅に広げます。(小沢一郎ウェブサイト参照)
小沢一郎ウェブサイト) 小沢一郎の「日本一新大綱」をあらためて読んでみると、今の日本に最も必要と思われる事がすべて書かれている。一国のリーダーと云うものは、長い年月を積み重ねて、考えに考え抜いた政治理念を保持しているかどうかで決まるものだと、つくづく思う。
デフレ不況で失われた20年から、一歩たりとも脱却出来ていない元凶は、小沢が内閣総理大臣として油の乗り切った時期において、辣腕を発揮出来なかった点、かえすがえすも残念極まりないことである。 まぁ死んだ子の歳を数えても意味はないし、何と云うことはない、どっこい小沢一郎は健在である。此処が我が国の唯一の救いかもしれない。
20年に及ぶデフレ不況に、リーマンショック。さらに今回の東日本大震災が襲いかかり、最大の副産物として、原発事故が起きたのである。その国難が二乗にも三乗にもなっている国難だと云うのに、最悪の付け焼刃総理菅直人が鎮座していたことは、国民超最大の不幸である点に疑問を投げかける人々は少ないだろう。
しかも、その菅直人を葬ることが出来ないと云うのだから、日本と云う国家は腰抜け政治家を選択した自業自得の悲劇に見舞われているのである。 現在の小沢一郎が政治的に置かれている立場は忸怩たる思いを籠めながらも、微妙だと言わざるを得ない。それは、小沢支持者にとって弱気だとも捉えられるだろうが、心意気はそれで良いだろうが、政治の世界で有効だと言いきれるものではない。
ここは一歩引く気分で、冷静に政治勢力を俯瞰する必要があるのだろう。現在の我が国が抱える諸問題は、単純に二等分すれば済むものではなく、何等分にも色分けされ、その組み合わせで権力闘争が表面化する、と考えるのが妥当なのだろう。 筆者も原則小沢一郎の提唱する方向で我が国が改革されていくことを望む一人だが、権力闘争と何等分かされた勢力の組み合わせにおいては、小沢の政治理念通り、すべてを一度に実現したいと云う「純化路線」は“泡沫のあわ”と消える可能性を秘めている。それは良くないと云うのが筆者の考えだ。
日本国家の病巣は数々あれど、最も厄介な病巣は中央集権、垂直統合システムの頂点に「顔なし権力者」として君臨する「官僚組織」なのである。 (1)、(2)で述べたように、「金をバラ撒く装置」から経済成長の頓挫で「金を掻き集める装置」に成り下がり、既得権益守旧派ならいざ知らず、自己省庁の権益死守、時には己の保身に身を委ねる化け物となってしまった。もう彼等は、自己の配下の隠れ蓑機関を血祭りに上げ、本体が逃げ切るなど、蜥蜴さながらに成り下がっている。
坂の上の雲を掴もうと列強欧米に追いつこうと必死になったていた官僚組織が嘗てあった。戦後復興においても、坂の上の雲的官僚組織は存在した。それが今や「平成の日本の病巣」と謂われるに至ったわけだが、そろそろ寿命なのだから、安らかに眠らせてやるのが武士の情けと云うものである。
筆者にとって、日本の政治の世界で忌まわしきベストテンといえば、官僚組織、自民党清和会、市場原理主義者、司法組織、朝日新聞を中心とするマスメディア、経団連等々であったが、「平成の日本の病巣」となった、安楽死を望んでいるかもしれない官僚組織を楽にさせてやる必要の為なら、手段を選ばずの心境になっている。この一点突破が所謂ブレークスルーになる可能性は非常に高いと考えている。
しかし、官僚組織は死の床にありながら、猛烈な毒を発するので、完全防備で接近する必要がある。まるで原子炉に近づくようなものである。(笑) そこで、あらためて小泉純一郎の「聖域なき構造改革」に目をつけてみた。今夜はここまでにしておこう。ただ、官僚組織にメスを入れるフリをして入れ切れなかった小泉の改革は反チョロケに終わったわけだが、着想すべてを否定するのは考えものだ。
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