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首相「菅降ろし封じ」に自信 “クセ球”次々… 搦め捕られる谷垣執行部
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110510/stt11051000300000-n1.htm
2011.5.10 00:30 産経新聞
大型連休が明け、与野党であれほど高まっていた「菅降ろし」の機運はすっかりしぼんでしまった。菅直人首相は好機とばかりに、東日本大震災からの「復興」を掲げて自民党執行部の抱き込みに向け、着々と布石を打ち出した。内閣不信任決議案の衆院提出の機を逸した谷垣禎一総裁はなすすべもなく、クモの巣に引っかかった虫のように搦(から)め捕られていくのか−。(坂井広志)
首相が自民党執行部に投げた「クセ球」の第1弾は、政府の復興構想会議への出席打診だった。ターゲットは石破茂政調会長。福山哲郎官房副長官から直接電話で要請を受けた石破氏は「断れば復興に協力していないと国民に受け止められる」と賛意を示した。
これを受け、谷垣氏は9日、党本部で逢沢一郎国対委員長らと対応を協議。逢沢氏は「菅政権の延命に手を貸すことになる」と力説したが、谷垣氏は参加の是非を決断できなかった。
第2弾は亀井静香国民新党代表が主導する復興実施本部構想。ここでも谷垣氏の優柔不断が際立つ。
谷垣氏は4月21日に「権限と責任がはっきりしない態勢で復興・復旧ができるのか」と参加に否定的だったが、「会議に参加し、復興を加速させるべきだ」と地方議員らに突き上げられると再検討を表明。その回答期限は10日に迫る。
第3弾は復興基本法案。政府は13日に法案を閣議決定する方針を固め、自民党からの回答を待ち続ける。もともと2日の閣議決定を予定しており、本来ならば政府が対応の遅さを非難されるべきだが、自民党に責任を転嫁してしまった。
自民党の大勢は民主党との連携条件に「首相の早期退陣」を掲げるにもかかわらず、攻守逆転したのはなぜか。そこに党執行部の複雑な事情が垣間見える。
一つは石破氏や小池百合子総務会長の存在だ。両氏は旧新進党などで小沢一郎民主党元代表と行動をともにしたが、その後袂(たもと)を分かった経緯があり、小沢氏とは連携したくない。不信任案可決には小沢氏らの同調が不可欠なだけにそれも回避したいとの思いがある。
石破氏は民主党の玄葉光一郎政調会長の誘いに乗り、4月29日には民主党マニフェスト見直しを条件に民主、自民、公明の3党合意にサインしてしまった。
大島理森副総裁も不信任案に慎重だ。地元・青森3区(八戸市など)が被災地だけに「復興に力を発揮したい」との思いがある。
そして谷垣氏は典型的な八方美人。首相を退陣に追い込みたいが、復興に消極的だと思われたくない−。狡猾こうかつ)な首相がそんな心の揺れを見逃すはずはない。
「子ども手当など歳出見直しの3党合意がある。税制改正法案、特例公債法案にもメドをつけたい」
民主党の岡田克也幹事長は9日の記者会見で「自民党の協力は織り込み済み」とばかりに懸案処理に自信を示した。
こんな中、谷垣氏と公明党の山口那津男代表は10日、都内のホテルで異例の朝食会を開く運びとなった。大島氏や両政調会長らも同席を予定。公明党側は谷垣氏に展望があるのか、真意をただしたいようだ。
森喜朗元首相や古賀誠元幹事長ら党重鎮もいら立ちを募らせる。自社さ連立など数々の政局を乗り切った強者らには谷垣氏らの体たらくは我慢ならないようだ。このままでは「菅降ろし」より先に「谷垣降ろし」が起きかねない。
すっかり元気を取り戻した首相は夜会合を復活。9日夜は松本龍環境相と都内の日本料理店に繰り出した。3日昼は伸子夫人らと都内のホテルで中国料理、6日夜は仙谷由人官房副長官と別のホテルで中国料理を堪能した。やはり食欲は「自信」の証しだといえる。
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