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(日刊ゲンダイ2011/5/9)
8016兆円もの国家資産があるのに、なぜ復興で増税を国民に押し付けるのか
[提言インタビュー]ライフコーポレーション会長兼CEO 清水信次(85歳)
◆歴史を見ても新しい国づくりとはお札を刷ることです
私は、大正15年の生まれで、あの戦争から敗戦までをずっと体験してきた。陸軍の特別幹部生になり、九死に一生の経験も4度あります。敗戦後、食べるもの も着るものも、もちろん家も仕事もない焼け野原の中から13年で、日本は世界第2位の経済大国に急成長した。それを間近で見てきた者からすれば、今度の東 日本大震災を乗り越える英知とエネルギーがこの国にはあると確信しています。
ただ、どうしてもおかしいと思うのが、消費税増税の話です。復興の財源がない、だから消費税増税だと政府は言っている。3万人もの人が亡くなったり行方不 明の中で被災地では多くの人が今なお塗炭の苦しみを強いられている。それなのになぜ増税を国民に押しつけるのか。そこが全く理解できません。
財源はあるのです。日本は270兆円の対外債権と1兆ドルを超える外貨準備高がある。世界屈指の金持ちなのです。財務省は国の借金が900兆円ある、地 方の借金も合わせれば1300兆円だとPRするが、国の資産が8016兆円あることは言わない。8000兆円ですよ。これは国家資産に企業や個人の資産を 合わせたものですが、取得時の合計額であって、時価にすれば、何京の単位になる。これだけ資産があるのだから、増税などしなくても、どんどんお札を刷れば いいのです。被災地の救済や復興には50兆円、いや土壌改良などを含めれば100兆円が必要になるかもしれないが、それくらいのお札を刷る余裕は十分にあ るのです。
こんなことを言うと、今の総理や財務省はあり得ない話と反論するでしょうが、では聞きますが、中国はつい25年前まで何もない貧乏な国でした。それがトウ 小平の国を豊かにしようという改革開放政策で、お札を刷り、日本などに借金をして、製鉄所や高速道路建設にどんどん資金をつぎ込んだ。それで中国はクビ が回らなくなりましたか。逆でしょう。当時の借金など消えてなくなる成長を成し遂げた。古い話になりますが、昭和7年、日本は満州国を建設し、鉄道を走ら せ、次々と都市をこしらえた。あの資金はどうしたか。日本で刷ったお札です。ドイツは第1次大戦の敗戦で焼け野原になったが、ヒトラーが国家を担保にし て新マルク紙幣を刷って、わずか5年で再び欧州最強の国に復興させた。
新しい国づくりとは、そういうものなのです。財源のことばかり気にしてチマチマした考えでいたら、復興なんてやれません。
大震災という大変な状況に直面した総理に求められるのは、腹をくくること。大胆でまったく違う発想を持つことです。被災地へちょこちょこ出かけるのもいい が、どっかりと腰を据え、おれが全責任をとるから、やれることは全部やれと大臣に指示を出すことです。お札をどんどん刷って、それで復興がうまくいき、経 済が回り、何倍もの効果を得る。それが大事なことなのです。指導者である総理とは、長くやることが仕事ではない。何をやるか、何を成し遂げるかなのです。
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