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テロリストの首謀者を米国海軍が急襲して殺害したと、米国何では歓喜の声が上がっているようだ。しかし日本国民の私は舌にザラツク梨を食べた時のような違和感を感じている。オサマ・ビンラディン氏の殺害を以て、9.11のテロリズムに対する報復は終わったとするのなら、アルカイーダにとってオサマ・ビンラディン氏の殺害は新たな報復の根拠を得たに過ぎない。
さらに言えば、米国海軍の急襲ヘリ部隊はバキスタン国内の奥深くへ侵攻して攻撃をしている。つまりパキスタンの国家主権はどうなっているのだろうか、との危惧を抱かざるを得ない。その地がバキスタンでなく、日本だったら、それでも日本の大手マスコミは米国寄りの論評を掲げて報道するだろうか。
一国の統治権を無視するかのような米国の軍事行動は余りに不遜ではないだろうか。しかも米国民は天真爛漫に歓声を上げ拍手喝采しているのだ。たとえオサマビンラディン氏が米国に対するアルカイダの仕掛けたテロの首謀者だったとして、それは彼が犯行声明をし、米国がそうだと断定したに過ぎない。国際司法機関で厳正に「法と証拠」により裁かれた結果ではない。
オサマ・ビンラディン氏には彼なりの言い分があったはずだ。当然、米国には米国の言い分があるだろう。しかし同じ人間として二人の言い分は五分五分のはずだ。米国だけが地球上において正義だとは限らない。そのシロクロは法廷で決着をつけるべきだったのではないだろうか。
米国は土足で他国へ侵攻して恥じない性癖がある。正義のため、という錦の御旗さえあれば何をやっても構わないという傍若無人な傲岸さが鼻につく。日本はこんな米国とどこまで付き合うつもりだろうか。もしかすると米国の主張する正義とは飛んでもない類のものかも知れない。判断基準は単に米国の国益に適うか否かの現金なものに過ぎないかもしれないのだ。
アフガンは日本と同じアジア圏だ。米国が踏み込んで大きな顔をしてもらっては困る。そもそも米国の大統領が「自決主義」を唱えていたのではなかったか。それがお節介にも程がある。アフガンはタリバンの国家だった。それをソ連が攻撃し、ソ連が泥沼から撤退した後に米国が肩代わりしたに過ぎない。「自決主義」の原則からいえば、米国が介入する必要は何もなかった。米国の余計なお節介に日本はどこまで付き合わなければならないのだろうか。
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