http://www.asyura2.com/11/senkyo112/msg/524.html
Tweet |
広がり欠く「菅降ろし」=民主内、不満増幅も
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011050200718
東日本大震災の復旧対策を盛った2011年度第1次補正予算が成立し、自民党は後半国会で菅直人首相への退陣要求を強める構えだ。しかし、肝心の民主党内では「菅降ろし」の動きにブレーキがかかっている。震災復興が依然最優先となる中で党内抗争に突き進むことにためらいがあるのに加え、有力な「ポスト菅」候補が不在という事情も影響している。
◇強気の首相
「私は首相の立場で、内閣全体としてしっかり大震災という国難に対応したい」。首相は2日の参院予算委員会で、本格的な復興に向けた第2次補正予算案の編成などを念頭に、政権運営に改めて意欲を示した。
震災対応が内外から批判されている首相は、この日も同予算委で、お盆までに希望者全員が仮設住宅に入居できるようにするとの目標に関し、政府内で事前調整しないままに「私なりの見通し」で発言したと明かし、野党側をあぜんとさせた。
民主党内では首相の求心力低下に歯止めがかからない。先に「倒閣の動きとは距離を置く」との方針を確認した旧民社党系グループの参院議員が同日開いた会合では、「菅首相が国会運営の障害だ」などの批判が続出。首相支持派にも小沢一郎元代表グループにも属さない中間派のベテランは、「今のままでいいとは誰も思っていない。菅降ろしは収束しない」と語った。
ただ、首相への「嫌悪感」が広がる党内も、倒閣となると二の足を踏んでいるのが実情だ。「両院議員総会を開いても菅さんをクビにはできない。署名なんてするな」。首相批判を強める鳩山由紀夫前首相の側近、平野博文元官房長官はここへきて、若手らに倒閣運動に同調しないよう説いて回っている。
小沢氏に近い山岡賢次副代表が呼び掛けた勉強会「総調和の会」は先月26日の初会合で、統一地方選敗北などを受け、首相の責任を追及するための両院議員総会開催を求めて署名集めに入ることを決定。だが、顧問に名を連ねた平野氏は初会合を欠席、山岡氏らと一線を画した。
政府が震災復興と原発対応に追われる中、「内輪もめしている場合ではない」との党内外の批判を考慮したためだ。実際、初会合の出席者は、小沢氏に近い議員を中心に60人程度と広がりを欠いた。鳩山氏も「機が熟して確実に倒せる時まで待つべきだ」との周囲の進言を受け入れ、29日の小沢氏との会談では「今、党が分裂するようなことには慎重であるべきだ」と自重を促した。
「菅さんを代えて誰にするのか」(閣僚経験者)。低支持率の首相が強気でいられるのは、民主党内の人材不足も背景にある。ポスト菅の一番手とみられた前原誠司氏は、外国人献金問題で外相を辞任し、後継争いから当面脱落。統一選で惨敗した岡田克也幹事長への風当たりも厳しい。野田佳彦財務相ら名前が挙がる他の候補にしても、待望論が高まっているとは言い難い。
◇谷垣氏「早過ぎる」
一方、自民党では派閥領袖(りょうしゅう)を中心に内閣不信任決議案の早期提出を求める声が拡大。しかし、可決には民主党から80人近い同調者が出ることが必要で、ハードルは高い。否決されて首相が続投すれば、2次補正や関連法案審議を全面拒否せざるを得ず、世論の批判の矛先は野党に向きかねない。
公明党も早期提出には慎重であることから、自民党の谷垣禎一総裁は周囲に「抜かずの宝刀というわけにはいかないが、今は早過ぎる」と漏らしている。
(2011/05/02-22:00)
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK112掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。