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熱血!与良政談:菅さん以外なら誰でも?=与良正男
http://mainichi.jp/select/opinion/yora/
毎日新聞 2011年4月27日 東京夕刊
このところ「菅(直人首相)さんはいつ辞めるのか」と聞かれることがますます増えた。だが、私が「もし辞めるとしたら誰が首相になって、どんな体制を作ったら、今の状況を乗り切れるだろうか」と問い返すと、そこで大抵、話は止まってしまう。
中には「顔も見たくない」と言わんばかりに「菅さん以外なら誰でもいい」と語る人もいる。「言葉に心がこもっていない」「官僚を怒鳴っているばかり」「自分のパフォーマンスしか考えていない」等々、私も悪評は散々聞いているから、そう言いたくなる気持ちも分からぬではない。でも「誰でもいい」はやはり無責任だと思う。
少し整理をしてみる。通常なら政権が行き詰まれば衆院を解散し、総選挙で国民の信を問い直すのが筋である。しかし、被災地の状況を見れば今直ちに総選挙をするのは不可能だ。
菅さんが自ら退陣を表明しないのなら衆院で内閣不信任案を可決する方法がある。民主党の小沢一郎元代表に近いグループは自民党など野党が不信任案を提出すれば同調する構えを見せている。もしかすると可決されるかもしれない。
が、問題はその後だ。不信任案に賛成となれば民主党を離党する覚悟だろう。では小沢元代表、あるいはグループの中の誰かを首相候補に担いで他の野党の支持を仰ぐというのか、自民党の谷垣禎一総裁らを首相に推すというのか、よく分からない。
一方の自民党はどうか。谷垣さんが「私に首相をさせてくれ」と堂々と宣言すれば、私は大いに見直す。しかし、そうは言わず、ただ「辞めろ」の繰り返しだ。菅さん以外の誰かなら大連立してもよいと考えているのか。まさかと思うが、今も民主党マニフェストの堅持を主張し、政策的には自民党と最も遠い小沢元代表のグループと組むのもありなのか。
残念ながら国会審議を聞いていても「こうすれば原発事故は食い止められた」とか、「私ならこうして原発危機を早急に収束する」とか、納得いくような意見はない。誰が首相でも難しい。そして、菅さんは当分辞めるつもりはないと見ているから、逆に「辞めろ」と気軽に言っているのではないかと思えるほどだ。
無論、まず菅さんが自分はどのように国民から見られているか、深刻に受け止めるのが先だ。だが、政界全体が無責任になりつつあることに私は怒りを覚えるのだ。(論説副委員長)
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