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■シリアでもデモ隊と保安部隊との衝突などのニュースが世界に出回っている。そこでは死者が何十人と出ている、と報じられている。
この件については既に何回かこのブログ出示してきたように、レバノンなどに存在する外国の勢力が、シリアでの「民主化」の工作を進めている結果と言えるだろう。
シリアが弱体化して喜ぶのは、イスラエルであるが、シリア人の反政府勢力がそれに利用されている、というのが、普通の見方であろう。イスラエルの力を利用しているつもりが、自分達がいつかは、あのレバノンのハリリ元首相のような運命にさらされることも知らない愚かな者たちである。ようするに裏切られる、ということ。
その工作に使用された小道具がシリア当局側から公開された。
軍関係者は22日、非シリア人が使用しているSIMカードで利用されている携帯電話、位置特定用ソフト、偽造されたデモ隊弾圧と暴力のシーンを撮影したデジタルカメラを発見した。これらの携帯電話やデジタルカメラは、ダラア方面のラクヘム・アル・ヒラクの軍施設を攻撃した武装グループのメンバーが所有していたものである。
このグループはこのほかにも、保安部隊と衝突した時に使用された棍棒、剣、金属用具などを所有していた。偽造された暴力行為を撮影する際に使用されたビンに入った本物の血液や火災を発生させるためのガソリンが入ったビンなども所有していた。
今のインターネット時代、このようなデジタル情報通信機器が利用されて、正しい情報も間違った、あるいは偽造された情報も出回り、本当は何がどうなっているのかよく分からない、という状態の中で感情的に扇動されて動き回る者たちも通りに出てきて混乱が増大していく。
その工作が功を奏するのか、はたまた冷静なシリア人たちが工作の真相を知ってもっと冷静な判断の下で改革を進めていくようになるのか、それとも想定外の事態が生じて、思わぬ方向に事態が進んでいくようになるのか・・・今暫くは、シリアの行方は分からない。
■秘密裏に支援するアメリカ
シリアでこのところ何回も武装勢力による騒乱が起きている。死傷者が出ているが、それを欧米メディア(日本を含め)は、アサド政権側による大衆デモの弾圧による死傷者である、と喧伝している。それが事実ではないことは、このブログで何回か指摘した。
そして、そのような活動がなされている背景には、外国勢力からの支援があるはずである、とも指摘してきたが、ここに来て、ブッシュ時代からシリアの反政府組織を資金援助する動きが国務省にあったという情報が出てきた。これが、今回の「アラブの春」の運動のシリア版として利用されている、と見られる。
しかし在シリア・アメリカ大使館では、本国のそのような動きに懸念を表明する者たちも複数存在していたようだ。それはブッシュ政権時代には、ネオコン的政治であったため反米・反イスラエルのシリアの反体制組織を支援することが当然であったかもしれないが、オバマ政権ではアラブ世界との融和を打ち出してきていることから、ブッシュ政権当時発足した活動は好ましいものでなくなったからだ。
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