http://www.asyura2.com/11/senkyo112/msg/180.html
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人間、追い込まれると本性をあらわすが、いよいよこの国を支配する連中もその本性をあらわし始めた。大震災と原発事故が起こって以降、新聞を購読していない私の情報収集はネット頼みであり、それに少しだけラジオが加わる。なかでも貴重だったのは、毎日行われている東電や保安院の会見の生中継だ。
これはマスメディアはまったく報道しないが、岩上安身氏(IWJ)やニコニコ動画が完全に中継をしてくれていた(あとは私の知るかぎりCSのTBSニュースバードが流すだけだが、これも途中で打ち切る)。現在、在宅でパソコンを使って仕事をしているため、私はこの中継をできる限り見るようにしていた。
そして、これを見ているだけでもマスメディアがしきりに流している楽観論がいかにデタラメかがわかったものである。ただし、この会見における記者クラブ所属の記者の質問にはダメなものも少なくなく、フリーランスの記者の質問に圧倒的な迫力があり、それに東電や保安院側が手を焼いていることも明らかだった。だが、私が聞きたいのは、まさにこのフリーの記者の質問の回答なのだ。
ところが、明日からこの会見が明日から一本化され、しかも夕方一度だけとなり(これまでは午前と夕方の二度だった)、しかもメディアの選別をすることになったという(事前登録の文書は↓
ttp://iwakamiyasumi.com/wp-content/uploads/2011/04/%E4%BA%8B%E5%89%8D%E7%99%BB%E9%8C%B2%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6.pdf
これによって、フリージャーナリストとしての岩上安身氏は会見に参加できるが、IWJ(USTREAMの中継スタッフ)は排除されることになったという。つまり、会見の完全生中継が見られなくなるということだ。これは、国民の知る権利を侵すものであり、断じてあってはならないことである。
そもそも、なぜこのような世界を震撼させる大事故が起きてしまったのか?それは国や電力会社、そしてマスメディアが一体となって原発情報の操作、隠蔽をして多くの国民を洗脳し、その重大な危険性、リスクから目を背けさせた上で、デタラメ放題をやってきたからである。にもかかわらず、依然として事故を起こした当事者の連中が主導権を持ってメディアを選別するなどということはあってはならないことだ。
以下に昨晩からの岩上安身氏のツイートを掲載するが、保安院の西山は「自分たちの会見を報道するにふさわしい人を選ぶのはやむを得ない」、「メディアと呼ぶにふさわしい人にきていただきたい」「どういう会社か、実績があるのか、判断する。会社の概要、ページビューなどを提出してください。多くの人に情報伝しているかどうかが、判断基準」などと戯れ言を述べている。
この連中の判断基準によれば、記者クラブメディアは「ふさわしい人」にデフォルトで入るわけだが、バカを言ってはいけない。この連中は会見を生中継しないし、ニュース映像として流すにしても、時に2時間近くになることもある会見を数十秒に編集する。つまり、保安院の基準では「メディアと呼ぶにふさわしい」のは、本当のことを何も伝えない記者クラブメディアということである。
私はかねがね当ブログで、日本は世界でもっとも洗練された、世界中の独裁者が憧れる国であると書いてきた。これを読んだ方々は「まあ、言わんとすることはわからないでもないが、いくらなんでも、そこまではいかないだろう」と思われたことだろう。だが、有史以来の最大の国難を前にして、従来から私が主張していたこの国の正体が、いよいよあらわになりつつあると思う。
以下、岩上安身氏のツイート。
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今、青森の弘前市で、トークカフェ。懇親会の最中。そこに東京のスタッフから電話が。来週から、東電と保安院の会見が、統合本部の会見として一本化されるが、その際に、今の官房長官会見同様に、メディアの選別が行われ、組織としてのIWJは、会見の場から排除されることがわかった。
続き。インターネット報道協会に入っているネットメディアは、参加が許されるが、協会に加入していないネットメディアは排除される。フリーのジャーナリストとしての岩上安身は、会見に参加可能だが、IWJとしては参加させないと。今日、スタッフは保安院で食い下がったが、はねのけられた。
続き。私たち、IWJは、3月11日以来、24時間、ずっと東電と保安院の会見を中継し続け、広く国民に一次情報を提供してきた。だが、保安院は、私たちの活動を認めず、排除に動いた。原発事故の情報隠蔽が進むことを懸念するとともに、政府、東電の卑劣な姿勢に、私たちは、断固、抗議する。
ウチのスタッフ原君のツィートをリツィート。日隅さんも外される可能性がある。RT @MrSARU 日隅さん @yamebun の上げたhttp://ow.ly/4FuKG が見やすいです。東電記者会見、フリーはずし詳細
青森にいる私に代わって、安全委員会、保安院会見に出たIWJの原君のツィートをこれから連続でリツィート、RT @MrSARU 月曜日からの一本化の会見、17:00〜18:00の「一時間」という話。いやいやいや、え〜…
原君の続き。RT @MrSARU これは本当に不味い。一時間なんて、配布プリントの説明だけで終わる。記者クラブ側も詰め寄る。保安院会見は、今から二分後。窓口は保安院だから、どう説明する?日隅さんも木野さんも、ここ、安全委員会にいる今、保安院で誰が聞く。間に合うか…
原君の続き。RT @MrSARU 保安院着。と、同時に東電でも会見スタート。この計らいたるや…。そういえば、福島東電会見に出ている人が「福島の会見は、東京が遅れれば遅れる。スタートのタイミングは、東京会見に合わせるようになっている」と。非常時にも関わらず、見事な連携プレイ
原君の続き。RT @MrSARU IWJの原です。会見一本化について、保安院西山氏との質疑応答報告を。原「会見一本化について、17:00〜18:00の一時間の会見というのは事実か?」西山「17時からということは決めていますが、一時間にするかどうかは決めていない」
原君の続き。RT @MrSARU 原「今回、保安院も東電もオープンな会見をしてきた。一本化会見参加には条件が付いている。情報の透明性には元々疑問を持たれていた、さらに『メディアを選ぶ』とはどういうことか」西山「メディアと呼ぶのにふさわしい方に聞いて頂きたいと思っている」
原君の続き。RT @MrSARU 原「IWJは、今まで東電、保安院に24時間張り付いてやっている。しかし、提示された条件に該当しない可能性がある。この間、見てくれている人もかなりいる。その人たちのことも考え、我々をまだ会見に出してもらいたい。この縛りにどんな意味が?」
原君の続き。RT @MrSARU 西山「我々のこの会見は報道関係に説明するということ。それにふさわしい人を選ぶのは、ある程度やむ終えない」 原「でしたら、今まで出れていたものに出られなくなる理由は?」 西山「出られなくなるかはわからないが、ふさわしいかどうかを見させて頂きたい」
原君の続き。RT @MrSARU 原「見る手段は?」西山「ご案内させて頂いた条件に照らして」 原「これ(条件)に当てはまらなかった場合、(ふさわしいかどうかを)見る手段は?具体的に」西山「色々ある。一般的に。ここで言うのは難しい」
原君の続き。RT @MrSARU 原「先ほど原子力安全委員会では、会見を一本化したことで、情報開示に支障をきたした場合、改めて個々の会見を開くよう考えるといっていた。保安院の考えは?」西山「我々17時からのは統一でやるが、必要に応じて対応して行く」 @iwakamiyasumi
原君の続き。RT @MrSARU 原「情報開示に支障が出たときは、改善すると?」西山「それで結構です」上出「関連で。東電、保安院、安全委員会も、縛りはなかった。感謝している。縛れば、国民との関係は崩れ、大本営のようになるのではないか。記者クラブとのもたれ合いもあり得る」
保安院に連絡していますが、電話がまだつながらない。横暴な排除への抗議と、IWJというメディアとしての会見参加の申し入れをするつもりです。皆さまのご支援をお願いします。保安院の西山審議官の、「会見に参加するのにふさわしいかどうか、見させていただく」という高みに立った言葉は、この会見の中で出てくる。また、会見の場は、国民に対する説明ではなく、あくまでメディアへの説明の場という理屈も。編集抜きにストレートに一般国民に届けるネットメディアへの牽制か。
先ほど、保安院のERC広報班と、私のスタッフの間で、連絡がつきました。担当官の言い分。「西山の言ったことを誤解しているので、ここで回答します。どういう会社か、実績があるのか、判断する。会社の概要、ページビューなどを提出してください。多くの人に情報伝しているかどうかが、判断基準」
続き。つまり、担当官の言い分通りなら、ページビューが多ければ、参加が認められるということになる。そうであれば、IWJが排除されるいわれはない。少なくとも震災後の一ヶ月は、私たちの中継は、多くの方々に支えられ、閲覧していただいている。
続き。3月の一ヶ月間だけで、ページビュー261万9182、総合視聴回数377万1199、番組時間648時間。娯楽なし、報道のみに特化して、これだけ多くの方々に見ていただいた。私たちを排除することは、のべ377万人のユースト視聴者を排除するに等しい。
続き。危険な原発を推進し、その結果、国民に多大な損害を与えた当事者である東電、保安院、原子力安全委員会の三者で構成される統合対策本部が、国民にダイレクトに情報伝達を行ってきたメディアである我々を、どうしてこのように居丈高に排除することができるのか、理解できない。先ほどつぶやいた抗議のツィートと、統合本部が出した「共同記者会見の実施について」というペーパーをUPしました。http://iwakamiyasumi.com/archives/8811
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