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【家も、家族も、財産も、仕事も失った住民に対して、これほど無力な政府って一体何なんだ! (岡留安則の「東京ー沖縄ーアジア」幻視行日記)】
2011.04.23
■4月某日 大震災と原発事故で、日本の先行きはさっぱり見えない。官邸も似たり寄ったりの組織だけをやたら乱立させて会議をいくら繰り返しても、事態は一向に前進しない。東電がしぶしぶ出した3か月から9か月という原発事故処理の工程表も信じられるものではあるまい。
現時点ですら、カンジンの冷却装置を稼働させることや放射性物質の流出を止めるという最低限のことすらメドがたっていない。仮に、それがうまく処理できたとしても、その先の工程は20,30年以上はかかるはずだ。
福島第一原発の大事故が人災の元凶だとすれば、政治主導が全く機能しない菅政権と官邸も人災そのものである。津波や原発で被災した住民たちにしてみればハラワタが煮えくりかえる思いではないのか。いみじくも、被災地を訪問した菅総理や東電社長に向けられた住民たちの怒りは当然のことだ。それでも住民たちの怒りがかなり抑制的だったことの意味を東電も菅総理も肝にめいじて、不眠不休で全力投入する覚悟を打ち出すべきである。
とはいっても、今のところ、どちらも馬に耳に念仏にしか見えない。そのことは大方の国民が圧倒的に感じているはずだ。何よりも先行すべき仮設住宅の建設も遅々として進まない。避難所の不自由な生活から解放して最低限の安寧を保障することは、行政の大責任である。このままでは絶望した被災者の二次被害も増えるだけである。
家も、家族も、財産も、仕事も失った住民に対して、これほど無力な政府って一体何なんだ!福島県佐藤知事の「原発再稼働はあり得ない」という言葉の意味は大きい。わかっているのか、東電、菅政権よ。計画的避難だの緊急避難地域だのも、官僚のご都合主義的な上から目線の場当たり愚策でしかない。
岡田幹事長と北沢防衛大臣の沖縄訪問が予定されているが、この期に及んで、仲井真知事に辺野古新基地建設のV字型滑走路の理解を求めるために来るのだという。沖縄県民の総意は「辺野古新基地 NO!」だというのに、被災地に無神経に出かけていく菅総理や東電社長と同じくらいデリカシーのない連中という他はない。
統一地方選は当然惨敗だし、今すぐ国政選挙をやれば、民主党執行部と大臣クラスは全員落選である。最近、病んでいるとしか思えない菅総理もそれをわかっているから、総理の座を死守しているのだろう。政権交代に一縷の望みを託した筆者も唖然、呆然、言葉も出ない。いさぎよく自己批判するしかない。
福岡の朝日新聞西部本社の労組新研部のシンポでも話したが、原発と沖縄米軍基地には共通性がある。原発は過疎の町の経済振興や雇用という名のもとに、危険極まりない原発誘致を進めてきた。筆者だけではなく、「原発を東京に」という主張は70年代からあった。東京及び関東周辺の電力維持のために、過疎地対策という大義のために金で頬っぺたを叩くという行政や企業のヤリクチは汚すぎる。おぞましい。だったら、お台場の埋め立て地に原発をつくればいい。
ところが、東電と利害が共通する通産省(現在の経済産業省)は、首都・東京に原発をつくれば、霞が関や皇居もやられるし、危険極まりないことを知り尽くしていたのだ。同じ意味で、普天間基地をお台場に移転すべきだと思う。橋下大阪府知事が関西国際空港に移してもいいといっても、防衛・外務官僚は一顧だにしなかった。
住民がまったくが住んでいない絶好の米軍基地である硫黄島移設も御託を並べて完全無視だった。むろん、グアム・サイパン・テニアン移設案も地元自治体が誘致のために官邸を訪ねても完全無視。どちらも、国政を操る官僚の利権と不可欠なのだ。いや、正確に言えば、日米両政府とそこにブラ下がっている原発や基地の巨大な利権集団の思惑とセットなのだ。
それを変えるのが政権交代の意味だったのではないか。民主党チャイルド政権、官僚に洗脳された恐るべき無知蒙昧なセンスのない連中という他はない。
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