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2011年(平成23年4月21日)04/20発行
日刊ゲンダイ
「ビクともしなかった」報道は嘘っぱち
内部崩壊していた!3.11東京スカイツリー
心柱に亀裂
事業主は「安全」を強調するも、現場は大混乱
やはり、無傷ではなかった。あの3月11日、M9の激震に東京スカイツリーも襲われていた。東京23区でも震度5強を記録した大揺れにより、ツリー内部が破損していたことが、本紙の調べで分かった。
地震発生時、工事に携わっていた作業員は約500人。うち数十人が、ツリーの中心を貫く「心柱」という鉄筋コンクリート製の円簡を建設中だった。直径8bで完成時の高さは375b。ツリーの制震装置を果たし、関東大震災級の地震にも耐えられるとの触れ込みだが、建設途中で東日本大震災に見舞われた。
午後2時46分。立っていられないほどの揺れに加え、凄まじい激突音が鳴り響いた。作業員が声をあげた。
「シャフトがやられた!」
シャフトとは心柱を取り囲むようにエレベーターや設備配管などを収める部分だ。まだエレベーターは設置されておらず、空洞に心柱の建設作業用の長大な足場が積み上がっていた。
タワー中心部の内径は、わずか10bそこに直径8bの心柱が伸びている。想像を絶する横揺れで、足場と心柱が強烈にブツかり合った。
「幸いにもケガ人は出ませんでしたが、激突のダメージで心柱は破損、足場も崩れ、作業は大幅に後退しました」(作業関係者)
ところが、震災直後に運営会社の「東武スカイツリー」と、請負業者の「大林組」は「構造体への被害はない」とアピール。多くのメディアが「スカイツリ―無事」「ビクともしなかった」と報じた。最高地点634bに到達したツリーの内部は鉄塔と外壁に覆われ、心柱で起きた事故は関係者以外に知らされることはなかった。
なぜ、事故を隠すのかー。東武スカイツリーを取材すると、広報担当者は「足場との衝突で、心柱を覆う『ALCパネル』という建材が破損したのは事実です」と認め、記者に1枚の写真をみせた。事故現場を撮影したALC板には亀裂がクツキリと走っていた。
「地上220〜230bの間で計3カ所にヒビが入りました。パネルを張り替え、足場の安全確認をした上で3月末に心柱の工事は再開しています。人的被害もなく、工事全体に大きな影響も生じていないため、『構造体への被害はない』とアナウンスしてきました。
心柱の破損について問い合わせがあれば、説明する体制は整えていました」(広報担当者)
再三、写真の提供を願い出たが、東武スカイツリー側はあくまでも拒み続けた。本当に工事に影響はないのか。下請け関係者はこう訴える。
「ただでさえ、強風や雷のたび作業は中断し、今後は余震も加わる。遅れを取り戻すだけで精いっぱいですが、東武も大林組も『夏前』という心柱の完成工期を崩さない。
しかも、遅れを取り戻すのに人員や機材を増やそうにも、大林組が採算度外視の名誉工事≠ニして受注したため、コスト増に対応できない。下請けや孫請けへの支払いも滞るほどです。作業員の負担は重くなるばかりで、安全性を確保できるのか不安になります」
現場の混乱は続いている。
(写真)間に合う?
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