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http://news.livedoor.com/article/detail/5509368/
おそらく多くの人が納得するアンケート結果がありました。インテージが行ったもので、「震災後、復興に向けて活動している団体」について、その活動評価をとったものです。
Business Media 誠:震災復旧で高評価なのは「現場の消防隊員や自衛隊員」、下位は? :
「よくやっている(とてもよくやっている含む)」で「現場の消防隊員や自衛隊員」(82.1%)、さらに「海外からの救援隊」(64.3%)、「震災を受けた現地の自治体」(59.6%)「日本赤十字社」(50.5%)と、過酷な状況の中で献身的に被災地で活動する団体の評価が高いことは当然といえば当然の結果でした。
評価されていないのは、「原子力・安全保安院」(12.9%)、「官邸(首相や官房長官)」(12.0%)、「自分が居住している自治体」(11.5%)となっており、事故を起こした「東電」(20.4%)よりも低い結果です。
また東北に居住する人が、やはり活動の様子を目の当たりにし、実感のある「現場の消防隊員や自衛隊員」、「海外からの救援隊」、「震災を受けた現地の自治体」を他の地域の人たちよりも高く評価しているのも納得できますが、問題は「東京電力」や「官邸(首相や官房長官)」の活動評価がさらに低いことです。
このことは見事に菅総理が福島第一原発近辺の住人の避難所に訪問した際の住民の人たちの反発に現れていたように感じます。
官邸の人たちは、このアンケート結果は重く受け止めて欲しいものです。もし信じることができなければ、自ら世論調査をすればと思います。つまりいくら一生懸命やっているつもりでも、国民からはなんら評価されておらず、信頼もされていないということです。
東電経営陣も記者会見を繰り返すものの、現場で事故処理にあたっている人たちへの配慮は二の次となり、いまだに劣悪かつ過酷な環境を強いていること、官邸も現地から遠く離れた場所で枝野官房長官が記者会見を行い、現地の人たちとの一体感をつくる知恵がありません。
枝野官房長官が、防護服とマスク、ゴーグルに身を固めて福島原発事故現場周辺を視察した姿は滑稽以外のなにものでもなく、さらに人びとの不安を高める逆演出でしかなかったとさえ感じます。
スリーマイル島の原発事故の際は、事故現場の間近に記者発表会場を常設し、つねに画面に事故現場が映る状況で、記者会見をつづけたそうです。だから風評被害もほとんど起こらなかったと言われていますが、それとは対照的です。
なぜ東電も官邸も、現地に特別報道チームを置き、記者会見はそちらで行う程度の知恵が働かないのかは驚くばかりです。そうしていれば、さらに国民と現地の一体感も生まれたはずでした。
マーケティングの世界では、インターネットでのソーシャル・メディアが発達してきたために、企業がネットで生まれているコミュニティのなかでいかに市民権を得るかの重要性がどんどん高まってきています。マスを対象とするだけでは信頼の深さ、つよい絆は生まれません。
たとえ小さなコミュニティであれ、そのコミュニティで得た信頼は、やがて他のコミュニティにも広がっていくのです。
東電にしても、官邸にしても、野党にしても、もし被災地で苦労されているコミュニティからの信頼を得ることができれば、その信頼の輪は当然広がっていきます。
なぜ信頼を得られないのでしょうか。それは、現場は、リスクを取って行動し組織を動かす人しか信頼しないからです。
東電の経営幹部や広報の人たちの対応を見ていると、リスクに立ち向かって力強くメッセージを発し、また行動ができない大企業病を感じます。おそらく思い切った行動にでて、失敗したとたんに出世競争から外され、復活できないという減点主義の文化が根づいた結果ではないでしょうか。
そしてそのことは官僚の人たちにも言えるでしょうし、政治家もそうなのかもしれません。
現在、日本が抱えているほんとうの危機は、こういった深刻な危機が訪れても、それに立ち向かおうとするリーダーの資質をもった人がでてこないことです。
今後とも、日本は未体験のリスクに脅かされますが、未体験であるか故に、これが絶対正しいと確証できることはありません。重要なことは、正しいか正しくないかではなく、リスクに正面から立ち向かいチャレンジすることです。間違っていればそれを学び修正すればいいのですから。
東日本の震災、また福島第一原発事故という未曽有の災害による日本の危機はリーダーとしての頭角を現すいい機会だと思いますが、もしでてこなかったら日本は危ういと感じています。
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