http://www.asyura2.com/11/senkyo111/msg/780.html
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東電の勝俣会長が記者会見で辞任に言及した。経営責任はもちろん世界中に大きな影響を与えた責任は大きく、辞任は当然だろう。会見でも経営責任を問う厳しい意見が相次いだそうだが、要するに記者が会見の席でやめろと言っているわけで、報道と糾弾を混同しているのではないか。彼等が読者に提供するべきは東電の考え方を伝える記事であって、被害者の代わりに怒鳴りつけたり糾弾することではない。
辞任については、本人も言っているように時期は難しい。もっとも、報道では株主総会のある6月に辞任と確定してしまったようだが・・。辞めてうまく行くならいいが、事故調査委員会の設置や廃炉までの道筋を見極めてからでないと、かえって無責任になるように思う。たしかに被災者の感情を考えれば、「早く辞めろ、刑事責任も取れ」ということになるのだろうが、原発の問題は自治体も含めた原子力行政が深く関わっており、そこまで行くのは事故の全体像が見えてからと言うことになる。
私は、政府も自治体も、そしてマスコミも、東電だけをスケープゴートにしているように感じる。菅首相はいつも、自らやるべきことを野党も一緒に協議をしようと持ちかけるが、今回一緒に原発事故を解決する為に作ったはずの『福島原子力発電所事故対策統合本部(本部長:菅首相、副本部長:海江田大臣・東電清水社長)』の本部長は菅首相である。ところが、本部長も二人の副本部長も顔を見せず、代役の勝俣氏が会見に臨むという不思議な状況になっている。
本当なら、記者会見で「いつ辞めるのか?」と聞かれるべきは菅首相のはずだが、私の知る限りでは、先日の総理記者会見で時事通信と産経の阿比留さんが辞任の意思を聞いたくらいで、その前もその後も、邪魔にこそなれ、いい方にはまったく機能していない菅首相に対し、阿比留記者のように辞任の意思を問う記者はいないのである。麻生総理の時に「解散、解散」としつこく聞いていたのとはあまりに違いすぎる。「何か変」である。そして、その表向きの理由は「政治的空白が生まれてはいけない」ということのようだ。
西岡参院議長は14日の記者会見で、「政府はこの一ヶ月間何をしていたのか」と述べ、リーダシップのない菅首相を厳しく批判し、やめるべきだと発言した。それに対して朝日新聞の記者が質問ではなく菅政権擁護と反論を延々と続けるということが有った。産経の記者がその顛末を記事にしているから判るが、記者会見というより討論会で、しかも朝日記者ばかり発言している。自分たちが誕生させた政権と言う意識が強いのか、ただの馬〇か判らないが、まったく異様な光景である。
西岡参院議長会見(1)「政府はこの1カ月間何をやっていたのか」
(産経 2011/04/14 )以下同じ
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/502536/
西岡参院議長会見(2)「(菅首相は)お辞めになったらいいんじゃないか」
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/502543/
西岡参院議長会見(3)「リーダーシップを持った方がやらなきゃだめだ」←朝日新聞が絡むのはここから
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/502559/
西岡参院議長会見(4)「政府の対応が遅すぎると言っているんです」
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/502560/
西岡参院議長会見(5)完 「首相への提言は、全部なしのつぶてだという話だ」
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/502544/
要するに、朝日新聞記者の言い分は「総理大臣が辞めると政治的な空白が出来る」ということに尽きるようだ。被災者はまだ仮設住宅にも入っていないし、原発の問題もある。いま菅首相がやめたら大変だというわけだ。それに西岡議長がいちいち丁寧に答えるからいつまでも終わらない。
議長は三権の長という責任のある立場だから言いにくいのだろうが、はっきり言ってやればいいのだ。「政治的空白」もなにも、菅首相が権力にしがみついていることが、「政治的混乱」の元であり、彼の存在そのものが「政治的空白」だと。
http://akiran1969.iza.ne.jp/blog/
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