http://www.asyura2.com/11/senkyo111/msg/730.html
Tweet |
【名言か迷言か】小沢氏が子飼いに語った「まずは一致結束して動け」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110417/stt11041718010003-n1.htm
2011.4.17 18:00 :産経新聞
意地でも辞めようとしない菅直人首相を何としても引きずり降ろす−。そんな気持ちに駆られてか、民主党の小沢一郎元代表を支持する勢力が、ここにきて一斉に動き出した。小沢氏は12、13両日夜、東京都世田谷区の私邸に子飼いの議員を招き、首相批判を展開した。それは「菅降ろし」のゴーサインでもあった。
小沢氏が私邸に招いたのは自らを支持するグループ「一新会」の面々だ。結束を誓い合う場にしたかったのか、一新会所属議員であっても首相に比較的近いと判断された議員には実は声はかかっていない。
当時の状況を出席者の証言をもとに再現すると、2日間とも小沢氏は酒が入る前に、「君たちに話がある」と切り出し、出席者を身構えさせるという役者顔負けの演出をしている。
内容は2日間ともほぼ同じ。小沢氏の頭の中は福島第1原子力発電所事故のことでいっぱいで、なかなか収束しない事態に「失政の部分が大きい。これを許していたら後世、『あの政治家は何をやっていたんだ』といわれる。菅さんに働き掛けをするが、それでもダメなら(われわれは)覚悟して行動しなければならない」と語った。
だが、小沢氏は内閣不信任案に同調することは示唆したものの、具体的な指示を出すことはなかった。しびれを切らした出席者が「われわれは何をしたらいいのですか」と聞くと、小沢氏は「まずは一致結束してわれわれで動く姿勢を示すことだ」と答えるのみ。
出席者の一人は「覚悟して行動するとはどういう意味なのか。それは言わないんですよね…」と小沢氏の真意をいぶかしがる。結局、小沢グループの議員は「親分」の考えていることを忖度(そんたく)して「打倒・菅」に向けて動くことになる。
川内博史衆院議員は鳩山由紀夫前首相のグループに属しており、一新会ではない。だが、かねて小沢氏に心酔しており、「動く姿勢」を真っ先に見せた。川内氏は15日、「国民との約束を守り、震災復興を実現する会」を発足させた。出席したのは国会議員46人。そのうちの一人、石井章衆院議員は「菅政権に対して早く退場いただきたいということを国民誰もが思っている」と言い切った。
15日の民主党代議士会では小沢グループの石原洋三郎衆院議員が退陣を要求した。石原氏の選挙区は原発事故の現場、福島県南相馬市を含む福島1区。
「当初は『チェルノブイリのような事故にはならない』と言っていた事故が、結果的にレベル7にまでいった。首相は『長期戦を覚悟して、事故処理に臨む』と言ったが、福島県民は長期戦にされては困る。むやみに長期戦になるのであれば、即刻退陣をしていただきたい」
小沢氏は子飼いたちをどこに連れていこうとしているのか。側近の一人は次期首相候補として原口一博前総務相を推す考えを示した上で「みんなを説得させる」と言い張る。だが、原口氏で小沢グループがまとまる雰囲気はない。
一新会のある議員が「菅さんが首相を辞めてくれるなら首相は自民党の谷垣禎一総裁だっていい」と発言すれば、別のメンバーは「そんなんじゃだめだ」とシナリオなき突撃には否定的な考えを漏らす。さらに別の議員は「鹿野道彦農水相なら菅支持勢力も自民党も納得して大連立が可能になる」と主張する。
これが今の小沢グループの実態だ。具体的にどう行動すべきかを示さない小沢氏についていくべきか悩む議員もいる。田中角栄元首相直伝の「数は力」を地でいく小沢氏の「まずは一致結束して動け」という発言には重みがあり意味深長に聞こえるが、実は子分たちに不安をも与えている。
小沢氏が何を考えているかは、小沢氏以外だれも分からず、「小沢氏なら菅降ろしの秘策を持っているに違いない」という思い込みから「剛腕」のイメージを膨らませることになる。小沢氏はこの国難にどう立ち向かっていこうとするのか。小沢氏の真価が分かる「その時」は意外と近いかもしれない。(坂井広志)
◇…先週の永田町語録…◇
(11日)
▽同じこと言ってる
枝野幸男官房長官 家族にも同じことを言っている。幼稚園から水筒を持ってきてと指示があったので、「水道水を入れていけば大丈夫」と出掛けさせた。(自らの報道対応に関し記者会見で)
▽どんと構えて
林芳正自民党政調会長代理 今の政権は、サッカーで言うと11人全員がボールに行っている。現地に行きたい気持ちは分かるが、リーダーはどんと構えてほしい。(震災の政府対応に関し、日本BS放送の番組収録で)
(12日)
▽反省している
岡田克也民主党幹事長 地球温暖化のために原子力発電が必要だと言ってきた。リスクをもっととらえておかなければならなかったと反省している。(福島第1原発事故について記者団に)
▽さっさと退陣を
小池百合子自民党総務会長 現政権に対する通信簿だ。有権者は赤点をつけたということではないか。もうさっさと退陣してほしい。(対決型の知事選で民主党が全敗したことについて記者会見で)
(13日)
▽政治力とは
亀井静香国民新党代表 菅直人首相を好きな人に協力させるのが政治力ではない。「こんちくしょう」と思っている相手を協力させるのが政治力なんだ。(民主党の挙党態勢構築の必要性について記者会見で)
▽命を過小評価
福島瑞穂社民党党首 事故を過小評価したため、警告や避難も遅れた。命を過小評価したということだ。(福島第1原発事故の国際評価尺度引き上げについて記者会見で)
(14日)
▽おおむね協力
安住淳民主党国対委員長 400人近くいるから個々の議員にいろんなことはあると思うが、おおむね協力してやっていこうとなっていると思う。(小沢一郎元代表が菅直人首相の政権運営批判を強めていることについて)
▽だませない
高村正彦元外相 少数の人を長くだますことはできる。大勢の人を一時だますことはできる。大勢の人を長くだますことはできない。(民主党政権について派閥会合で)
(15日)
▽江戸の敵を長崎で
安住民主党国対委員長 自民党が衆院郵政特別委員会設置を理由に採択を拒否した。江戸の敵を長崎で討つようなものだ。怒っている。(衆院で大震災関連決議が先送りとなり記者会見で)
▽ブランドに傷
小池自民党総務会長 各国メディアで日本のリーダーシップへの疑義が論じられ、それが日本ブランドを傷つけている。菅直人首相は内外の声に真摯に耳を傾けるべきだ。(首相退陣論について記者会見で)
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK111掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。