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菅首相が国民新党の亀井代表の提案した「復興本部」に飛びついたようだ。何しろ、大連立話のときに自民党の谷垣総裁に、「私と責任分担するのが嫌なのか」と本音を明かしていたくらいだから、当然この会議も震災発生後の数々の失政の責任逃れの意図があるのだろう。谷垣総裁にはいつになくきっぱりと断られたようだが、先日スタートした復興構想会議といい、よく次々と会議や本部などを立ち上げるものだと呆れるしかない。
自身は新しい会議を立ち上げるたびに栄養剤を飲んだように元気が出るのかもしれないが、代わりに周りが段々元気がなくなってゆくのではないか。何しろ数が多すぎる。菅首相はこの「復興本部」の本部長になるのだろうが、すでにいくつも本部長を兼務している。まず、「緊急災害対策本部」であるが、実際に活動しているのは松本防災相等の副本部長であり、スポークスマンは同じく副本部長である枝野官房長官だ。首相は別に何もしていない。
そして、福島原発関係では「原子力災害対策本部」の本部長をしているが、「原子力に一番詳しい政治家」としては現場も仕切るつもりだったらしく、その下に設置した「福島原子力発電所事故対策統合本部(政府東電統合本部)」の本部長も兼ねている。しかし、散々東電本社や福島原発の現場を混乱させた割には、この統合本部の本部長として、一度も、ひと言も、国民に対して見解を述べたり説明したりしたことはなかった。
この本部は政府東電統合の組織であり、首相はその最高責任者なのだ。だから、東電だけを矢面に立たせないで、本部長としてのけじめをつけてもらいたいものだ。事実、彼は自分が具体的な指示を出したりもしていたのである。パフォーマンスのつもりでかっこよく指示を出していたものの、その結果が憂慮される現状なのである。それでなくても、組織の長であるというだけで、菅首相には大きな責任があるのである。
他にも「原子力災害現地対策本部(池田副大臣)」とか、「電力需給緊急対策本部(本部長:枝野官房長官)」とか「各党・政府震災対策合同会議」なんていうのまであるが、いったい全部で幾つあるのだろう。全部頭に入っている人はいるのだろうか。これだけの本部や会議があると、その下に更に多くの検討会議やらチームなどが出来るので、実際に行なわれる会議の種類は大変な数になるのでないか。
さらに、菅首相は内閣参与を新たに6人ほど増やしているはずで、これらの情報の流れや指示命令系統がちゃんと構築できるはずがない。途中でまた新しい本部や会議が増えるからなおさらだ。さらに、民主党流の「政治主導」がそこに加わるから混乱に拍車が掛かる。ちょっと前のニュースだが、例えばこんなことも起こっているようだ。
本部長4回も交代 政府の原子力災害現地対策本部
福島市にある政府の原子力災害現地対策本部の本部長が震災発生から6日までに、4回交代し、県と避難自治体から「責任の所在が不明。国の対応がちぐはぐで遅い要因だ」との批判がでている。(以下略)福島民報(2011/04/07)
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4107&blockId=9820647&newsMode=article
もう、現地は大混乱である。しかし、「一度に2つ、3つのことができない人はリーダーになるべきではない(自民党の伊吹元幹事長)」といわれる菅首相はそんなことには何の関心もないらしい。いまは自分の延命に繋がると信じて「復興本部」にご執心なのである。そろそろ引導を渡さないと、「菅災」などと冗談を言っている場合ではなくなりそうだ。
http://akiran1969.iza.ne.jp/blog/
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